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トレンド変化とギアチェンジ 〜23-24シーズンは前に出ます!〜

皆様こんにちは。魚谷侑未です。
今回は前回(『進化宣言〜Mリーグ開幕に向けて〜』)の続きです。まだ読んでいないという方は、是非そちらをご覧ください。

前回「進化した私で挑戦する」と言いましたが、具体的にどのように進化させるのか。少しお話したいと思います。

近年、Mリーグで活躍している選手の副露率が高い傾向にあるように思います。
前年度MVPの伊達朱里紗プロ。通算副露率は22.62%です。私は初年度の仕掛けを多用した年も含めて22.11%なので、2年目以降の副露率は下がっていたと思います。
通算成績上位の小林剛プロは通算副露率32.39%です。安定した成績を毎年積み重ねてきています。

これから書くことはデータに基づいたことではなく、私の主観になってしまうので間違っていたら申し訳ないのですが、副露率の高い選手が多いと重めに打つ選手は苦戦すると考えています。手作りをしている間に局が終了してしまうことが増えるのです。
なので、速度のある場で勝つためには、速度をある程度合わせる局面も増えてくると思います。

そして、地蔵麻雀のいけないところは他家から見ると「怖くない」こと
仕掛けが入れば、そこに注目しますよね?放銃したくないな、鳴かせないようにしようかな、と選手には葛藤が生まれます。それによって、手牌の進行が変わってしまったりもします。
一方、門前で麻雀を打っている人は無視されることが多い。だから、相手は自由に打ててしまうのです。
「注目される」という事の効果は実は思った以上に大きいのです。他家が自由に麻雀を打てなくなる。それでミスを誘発出来る局面もあるでしょう。
しかし、何もせず動かずにいると、誰からも注目されずに、相手の手牌も進行してしまうのです。

今年はきちんと「参加する」ことを目標にしようと思います。
放銃することを過度に怖がらず、前に出ること
時には失敗することもあるかもしれませんが、それ以上のリターンがあると信じて戦います。

かつての私は、参加率の高い麻雀を打っていました。
ここ数か月はMリーグ開幕に向けて、当時のような参加率高めの麻雀を打つようにしているのですが、とてもしっくりくるというか、打っていて楽しいです。
自団体のリーグ戦ではBリーグに上がってから仕掛ける麻雀が通用しなくなり、腰の重めの麻雀にギアチェンジしました。
Mリーグでは1年目に大きく負けてから腰の重い麻雀にギアチェンジしました。

しかし、世間のトレンドも少しずつ変わってきていて、今は参加率や速度も必要なのでは、と思うようになりました。
再度、ギアチェンジして、新たなシーズンを迎えたいと思います。
進化した魚谷侑未の麻雀で、きちんと結果を出したいと思います
2023-24シーズンのMリーグも応援よろしくお願いします!
(次回更新は9月28日になります)

うおたにゆうみ
十段位、王位をはじめ数多のタイトルを手にしている麻雀のトッププロ。2018年のドラフト会議でセガサミーフェニックスから1位指名されMリーガーになると、2019年にレギュラーシーズンMVPと最高打点賞の二冠を獲得。その実力で「麻雀に男女差はない」を証明し続けている。
麻雀プロを志す前は騎手を目指しており、実際に競馬学校騎手課程を受験したという経歴の持ち主。
X(ツイッター) @yuumi1102

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