[2005.7.19] 餃子工房のハヤシライス

(ココログよりサルベージ)

蒲田の「餃子工房&食彩工房」へ。

ここは「アド街ック天国・蒲田」で紹介されていて一度行こうと思っていたのだが、目的は餃子ではなくハヤシライスだ。オーナーが元フランス料理シェフで、番組では特製のハヤシライスもお奨めということで興味津々、食べたくなったわけだ。

お店は蒲田駅西口サンロード商店街にあるのだが、商店街はどうも暗い雰囲気だ。蒲田と言えば上品とは言えないが喧騒ともいえるほど活気があるはずだが、人通りも少なくなんだか哀しくなるようなところにあった。

また店は店で怪しくかつ元気がない。店内に入ると誰も居ず、おやと思うと中から日本人ではないであろう女性が日本人ではない女性特有の無愛想さでイラシャイマセと言いながら現れた。どう考えてもこれからオムライスを食える雰囲気ではない。店を間違えたかと真剣に思ったが店の内装がギリギリ洋風であったため大丈夫だという自信を保つことができた。(しかし椅子が乱雑に並べられていたりと、お世辞にも店内の雰囲気に気を配ってるとは言いがたかった。)

メニューを見ると、確かにあった、特製ハヤシライス。ほっとしながら注文して待つことしばし、登場。

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「アド街」で紹介された通りだが、思ったより小さい。お皿にデミグラスソースが敷き詰められ、ライスの上にタマネギと牛肉のタタキが載せられていて、これが豪華。デミグラスは濃厚で俺好みの少し苦味があるタイプ。ボリュームは無いが、食べ応えは十分。しかし・・・、ハヤシライスとしてはちょっと疑問符がつく。考えてみれば当たり前で、ハヤシライスの本来の意味である「ハッシュド・ビーフ」になっていない。ただの牛肉+デミグラスソース+ライスという感じなのだ。(もちろん本当はそんな単純でないことは承知。)

うまく説明できないが、デミグラスソース自体が「ご飯がすすむ」というものではないようで、それほどガツガツと食う気にさせられない。普通はビーフの旨味がその役割なのだろうが、ソース自体にはその力はなく、あくまで脇役となってしまっているようだ。濃厚なのに淡白。もしかするとこれが本場の美味しさなのかもしれないが、自分には合わないようだ。

贅沢な料理であることは確か。これをサラダと味噌汁(これも変だぞ)付きで 1,300円(ランチなら 1,000円)で食べられるのはリーズナブルだ。しかし「ハヤシライスを食べたい」と思って来るとちょっと当てが外れるかもしれない。


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