ライプニッツのモナド論

世界はずっと夢。
焼き海苔、しゃり、カニカマ、たまご、キュウリ、あとはマヨネーズをかけるだけだった。
もうほんの一歩でわたしのサラダ巻きが完成するところで、わたしが目覚めてしまった。
この口、どうしてくれる。

こたつをもぞ抜けして台所へ行くと、一匹の緑のたぬきが隠れていた。きっと、夫がスーパーで化かされて連れ帰ってきたのだろう。
どうぞ湯を注いでくださいと顔に書いてある。
ここはわたしに任せて!青いティファールで湯を沸かし、たぬきに注ぐ。たぬきは好きだが、そばは嫌いだ。怒りにまかせてぜんぶ食べた。
金輪際わたしを化かさないで。
コン

真っ昼間にこたつで寝るのは良い身分なのだ。
かれこれ1ヶ月ほど、会社を休職している。
たぶん人生が全開、勝手にフル稼働だったもので、この長いながい世界の閉塞ムードも相まって、なんだかいろんなことにくたびれてしまって、今は少しずつ元気を蓄えている。
調子のいいときはお笑いや音楽のライブ、友達に会いに行くけれど、ほとんど朝から晩までずっとじっとしているような生活で、夢か現かどんどんよくわからなくなるので、ときどきこんなふうに好きな文章でも書いてみようと思っている。
か〜!わたしのユーモアが死にませんように!


休職システムエンジニアは、
サラダ巻きの夢を見るか?
-つづく-

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