わたしの夏 12日目

メロンは冷やしてから食べるほうがいい。

冷蔵庫に入らなかったら、どうしよう

それでもメロンをあきらめないでね。


8月12日

朝起きて、家にうどんを呼ぶことになった。
「せやねん!」と、うどんの相性は78%

空腹とすだちおろしうどんのあいだに、きのう手に入れたレインボー炭酸せんべいを食べた。

わたしが炭酸せんべいを好きなのは、歯が喜ぶからです。


今日は土曜日だが、コピーライター養成講座が休講だったので、明るい時間を自由につかえた。
ヌフ

長らくお預けになっていた「土曜日の昼寝」をめいっぱいしてから、夕方、美容室に向かった。


梅田の茶屋町にあるヘアサロンに、ハタチのときから、かれこれ10年以上かよっている。

大学時代、ルームメイトのひとりが紹介してくれたのがきっかけで通いはじめた。

当時から担当してくれている「マサヨ(敬称略)」を、いたく気に入って通いつづけている。

マサヨは歳上の女性で、とてもかわいく、プロフェッショナルな仕事ぶりが見ていて気持ちいい。
美容師としての技も、仕事へのストイックな姿勢も、柔和なコミュニケーションも、すべて信頼できる。そしてとてもかわいい


ところで、わたしは髪の毛がめちゃくちゃ好きだ。
自分のも他人のも、とにかく「髪の毛」がほんとうに大好き……で、昔から、いろんな髪型を眺めて楽しみたいがために、本屋に行っては、ヘアカタログを買い集めるほどである。
好きなひとの髪の毛は、なるべくひっぱりたい


見るのが好きなので、自分がいろんな髪型を楽しみたいわけではなくて、いつかaikoとひとつになるために、長年ボブカットでい続けている。

マサヨは、毎度ほっといても最高のボブにしてくれるので、いつも感動して笑う。


今回もまたひとしきり笑って、日が暮れるまでに夫の実家に帰省した。
奈良、いってみよう〜


夫の実家に着き、「今夜は近所で花火があがるらしい」というので、義母と夫と3人で、犬も連れ、音のする方に散歩した。
犬はなんでもすぐ食べるシーズーで、顔はシン・ゴジラの第二形態、蒲田くんに似ている。


住宅街の坂道で花火を見上げていると、よその家からも、音を聞きつけたおばあちゃんと孫が出てきた。

孫は、しきりに「ねえ、はやくカブトムシ見に行こうよ」と言っていた。

おばあちゃんも、「花火のフィナーレはこんなもんじゃない。もう少しだから見ててみな」とゆずらなかった。


このすれ違いが、買い戻せない切なさだと思う。

汗ばんで見上げる花火がいちばん花火だし、家族で見る花火が、いちばん夏だ。


無いような思い出で、泣きそうになるよ。

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