わたしの夏 13日目
【予告】
すきな料理ランキングは、明日発表します。
おたのしみに!
8月13日
夫の実家、二日目。
起きて、桃と巨峰を呼ばれた。
勝手に出てくる果物、だいすき!!!
朝7時。早くからお坊さんがやってきて、読経してくれた。これから40件近く回るらしい。
犬がお坊さんに吠えまくっていた。
Lesson1 相手をえらぼう
昼前に家を出て、夫の祖父母の家に向かった。
犬も連れていった。
途中、腹ごしらえに、たまご専門店に立ち寄った。
ブランド卵が食べ放題の「卵かけご飯」が人気のお店で、オープン前からたくさんの人が並んでいた。
テラス席は犬も参加できるので、ニンゲンたちの食事を隣で見守ってもらった。
義父が卵を6つも食べていて、吠えるなら今だ…と犬に目配せした。おとなしくしていた。
コレステロール警察犬への道のりは遠い
夫の祖父母の家に着き、義祖母にインタビューをさせてもらった。
わたしから夫に頼んで、機会をセッティングしてもらった。
すこし前に義祖父のインタビュー動画も撮ったので、これが第二段になった。
家族旅行で上映して、とても好評だった。
思い立ったのにはわけがある。
わたしは小学6年生のときに母を亡くしたのだが、まだまだ大人になる前のことだったので、母がなにを考えて生きていたのかとか、母からみた私はどんな人間だったのかとか、そういった形のないことが、急になにもわからなくなってしまった。
大人になってから、いろんなことを知りたいと思うが、こればかりはほんとうに知るすべがない。
本屋に母の伝記が売ってたらいいのにと思う。
こういう日が、だれにとっても必ず来る。
また、よく顔をあわせる親戚でも、案外その人の歴史をよく知らなかったり、せっかく関わるのになんかもったいないなと思うことが多々あった。
そこで、いわば「自分史」を語ってもらうようなスタイルで、元気に生きているうちに形に残し、それをみんなで見て、改めてその人を楽しく知る機会があってもいいんじゃないかなと思い立って、提案させてもらった。
夫の家族はみんなすごくいいひとで、今回の義祖母も、とても快く応じてくれた。
事前に用意してくれていた当時の写真を一緒に見ながら、いろんな話を聞かせてもらった。
義祖母は、定年まで高校で理科の先生をしていた。
運動は苦手で、学校で身体を動かす機会があると、生徒から「先生〜!科学的に〜!」とからかわれたと笑っていた。
いかにも学校で起こりそうなユーモアである。
料理は科学で、人生は実験だという。
きっと、実験に失敗はないという祈りだと思う。
夕方から、5世帯が集まって食卓をかこんだ。
犬が、一番えらい人のピザをずっと狙っていた。
いいよ。おまえがいちばんえらいよ
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