2021年9,10,11月 ポスト/ネオクラシカル振り返り

先月末に更新するつもりがすっかり忘れてました。そんなわけで9,10,11月ぶんをまとめてザザッと振り返ります。



1. Hania Rani&Dobrawa Czocher 「Inner Symphonies」

ネオクラシカル系のピアニストHania Raniと友人でもあるDobrawa Czocherのコラボ作品です。Hania Raniの過去作に比すると、ドラマチックな展開が印象的。モノクロのジャケットもカッコいい~


2. Ed Carlsen 「Grains Of Gold」

アップライトなピアノと電子音が光ります。


3. midori hirano 「Soniscope」

この作品を聴いて一気にファンになってしまいました。ワープエフェクトの効いた弦の響きがほんとうに素晴らしい。バックで鳴っているアンビエント要素も洒脱です。


4. 北航平「Mime Sketch」

京都のアンビエントアーティスト北航平の五枚目の新作。ポストharuka nakamuraといっていいでしょう。midori hiranoしかり、chihei hatakeyamaやharuka nakamura世代のあとを担うアーティストが続々と活躍し始めていますね。なお今作のマスタリングにはchihei hatakeyamaが参加しています。


5. Snorri Hallgrimsson「Landbrot II」

昨年末に発表された傑作EP「Landbrot」の続編となる新作。Olafur Arnaldsを明らかにオマージュした、フェルトピアノとバイオリンを中心としたネオクラシカルです。
ちなみに、bandcampで前作Iと今作IIを合体させたバージョンが販売されています。フィジカルも100枚限定で作ったみたいでこれは買いかも。。。


6. Grouper 「Shade」

強烈なノイズを効かせたパワフルなアンビエント。マイブラ感もあります。


7. Tim Linghaus「memory sketches II」

2018年発表の傑作「memory sketches」の(B面バージョンもありますが)正当続編です。近作はシンセサウンドを押し出したエレクトロな印象が強い作家でしたが、今作はmemory sketchesシリーズということもあってアップライトなピアノを通奏低音とする動きを見せます。作家自身の記憶を封じ込めたひとつひとつの楽曲が、見事なアルバムカラーを立ち上げつつ、合間に挟まれるアルペジオのシンセがまた郷愁を誘います。あ、今年のネオクラシカルでいまのところ一番のお気に入り。
ちなみに、今作のCDには特製イラストカードが4枚ほどついてきます。どれもチャーミングで素敵な絵柄なので気になった方はぜひ。




とにかくTim Linghausが凄まじかった9-11月期、夜は大抵memory sketches IIを聴きこみました。来月12月は2021年通しての振り返り、の予定なんですが、細かい寸評は隔月の記事に書いてしまいました。なにを書こうか....

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?