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いきなりですが、小説の、小説らしい点とは何でしょうか? それは「人の内面を克明に描写できること」だと思います。 これは小説の一番の長所です。映像ではなかなか難しいです。だから、心理描写に長けた小説を映画化すると、たいてい失敗作に終わります。 この短編は、実はそういった小説的長所を生かすことを意識しました。 ドラマは外部の世界にだけでなく、人の内面にもあるんですね。 松本清張の『顔』などはその代表例でしょう。 清張先生の偉大なる心理サスペンスを目指して(むろん絶対に