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35mm/50mm/85mm の連続性

35mm/50mm/85mmの画角には縦位置と横位置で連続性がある。

私達の世界や出来事は基本的に水平方向に展開している。自然と、生き物の目も水平についている。タテとヨコではヨコのほうが強い。
写真での表現においては、客観的・説明的な写真はヨコで撮られ、主観的・断定的な写真は水平の周辺情報を落として縦位置で撮られることが多い。

・35mmライカ判(フルサイズ・フルフレーム)は、アスペクト比3:2で構成。
・カメラは、縦位置(長辺)と横位置(短辺)を撮影者が任意に選択できる。

上の制約の中で35mm/50mm/85mmの3本のレンズを使って撮影するとき、
「35mmタテ構図」は「50mmヨコ構図」と世界観を共有し、「50mmのタテ構図」は「85mmのヨコ構図」と世界観を共有していることに気がつく。

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【広角側】35mm(横)>35mm(縦) ≒ 50mm(横)>50mm縦 ≒85mm(横)>85mm(縦)【望遠側】 

<各辺の画角*>
35mm  …横54.4° , 縦37.8°
50mm …横39.5° , 縦26.9°
85mm  …横23.9° , 縦16.0° 
計算)https://keisan.casio.jp/exec/user/1376626193

私は50mmの画角が一番好きだ。
「50mmは広角的にも望遠的にも使える」というよく見聞きする言葉の理由は前後の焦点距離のレンズとの関係性からも見いだすことができるように思う。

そう考えると”THE標準50mm”は、あいまいな広角とあいまいな望遠で2辺が構成され、その間の実態が無いようにも思える。この特徴のない特徴が50mmの使いやすさでもあり難しさでもあるようだ。

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*)より連続性があるのは75mm(横26.9° , 縦18.1°)だと思うが、私の所有しているレンズの使い方に即した。イメージサークルではなく、各辺に強い強弱のある35mmライカ判(フルサイズ・フルフレーム)で考えた。

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