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土木学会誌 第108巻 第2号 特集「災害遺構に学ぶ」
本日、主査の中央大学西岡英俊先生をお迎えして、松永 昭吾さん、小川 慎太郎さんらfrom DOBOKU 土木学会誌動画(略してDD)の新編集メンバー山本礼子さんらとともに、本特集の読み方や編集秘話などを聞かせて頂きました。
特集「災害遺構に学ぶ」は、新編集長の日大岩城 一郎先生肝入りの企画であり、自ら担当委員として名を連ね、fbでも期待のほどがうかがわれました。「災害遺構」というセンシティブなテーマに対して、学生委員を含む学生らが、各種の災害遺構を訪ねる「災害遺構が若手に伝えた物」など、充実の特集となっています。
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専門家だけでなく、災害遺構を守っていく主体として市民の関わり方を描いた、坂口奈央さんの「ポジティブな記憶をつくり復興への主体性をもたらす「おらほの遺構」』。
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2022年9月に亡くなられた宮村忠先生のお言葉を平林由希子先生が鮮やかに蘇らせて下さった『行動として受け継がれる災害遺構ー水防演習ー』。
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また特集ではないが、宮田比奈さん、植野弘子さんら、学生編集委員のみんなが温めてきた学生記事連載『温近知新ー他分野から学ぶ土木的視点』では、建築家の内藤廣先生が、高田松原津波復興祈念公園を設計するに辺り、「想像力」の重要性を指摘しておられ、これは災害遺構との向き合い方にも、重要な示唆を与えて下さっている。
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西岡先生ら担当編集者の皆さんが、最後にこう結んでおられる。「そうだ、遺構へ行こう!」
たいへんなことは、たくさんあるが、まずは現場に立って、みんなで話してみようでは、ありませんか。一つでも新しいことを知る、それがまわりの風景を一変させてくれると思います。
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文責:田中尚人(熊本大学大学院 先端科学研究部 准教授)プロフィールfrom DOBOKU 副偏集長。専門は土木史、景観マネジメント、都市地域計画。趣味は散歩と妄想。文化的景観保全の研究と実践を熊本県を中心に行い、水辺の国土史を紡ぎたいと考えている。著書に恩師中村良夫先生らと編んだ『都市を編集する川-広島・太田川のまちづくり(渓水社,2019.12)』がある。