第1回「すっごい!土木大賞」はこれだ!
土木に関わる我々が(関わる我々だからこそ?)「これはッ・・・・すごい!!!」と思わず唸ってしまう映像。そんな映像を今回は3本、ご紹介します。
こんにちは、土木学会2023年度会長プロジェクト「土木の魅力向上特別委員会 土木のステイタスアップ小委員会」にて、土木技術と土木技師の”すごさ”を調査・収集しているワーキングメンバーの深瀬です。
この活動で収集した動画の中から、小委員会メンバーで選んだ「すっごい土木技術大賞」を、紹介いたします。
「すっっっごい土木技術大賞」
1200 people x 3.5hours = above-ground train became subway line
〜さよなら地上駅舎 東横線渋谷駅-2013.3.15−3.16 〜
(渋谷文化プロジェクト Shibuya)
2013年の東急横須賀線、地下化切換工事の一幕。日本の鉄道土木工事技術のレベルの高さを3分弱に超圧縮して紹介されています。
特にここがすごい!
0:30~
工事関係者が多すぎて、近くの公園で朝礼をしている。
1:30~
ここから数秒間、圧倒的な密度で動きながら作業を進める工事関係者。数回観ないと全部は把握できません。画面手前の線路、画面奥の線路、両側ホーム、にご注目ください。
2:40~
この工事の企画・計画に費やされている時間と人数に圧倒されます。
「すっごい土木技術大賞」(その1)
【最後まで見て欲しい】線路切換に挑むJR東日本社員密着ドキュメンタリー 『挑戦の物語vol.1』
(JR東日本YouTu部(JR東日本建設部門公式))
2023年の高尾駅線路切換工事の一幕。工事の様子だけでなく、これに関わる「人」にスポットをあてた密着ドキュメンタリー。
特にここがすごい!
1:00~
この大工事の司令塔、切換本部の様子。ズラリと並ぶ本部員全員がそれぞれ別の役割を持ち、工事中常に周囲と連携を取り続けて進捗を管理していく。
2:00~
鉄道クレーン車と、今からそのクレーン車が吊り下げて運搬しようとしている分岐器の並び。
12:40~
エンディング中のタイムラプス。左の材料ヤードの美しさ。この現場での整理整頓の徹底が、難工事をやり遂げるための要。
「すっごい土木技術大賞」(その2)
安藤ハザマ 「三遠南信 池島トンネル本坑工事」工事概要
(限定公開動画)
三遠南信自動車道の長野県と静岡県の県境にある「青崩トンネル(通称)」は、かつて「日本の土木技術が敗北した」とまで言われたトンネル工事の難所中の難所。この難所をさらに進化した土木技術で克服し、2023年5月に見事にトンネルを貫通させた時のドキュメンタリー。
動画途中で表示される縦断図はまさに「青崩」と言われる所以!もうザックザクに崩れておりその難易度の高さが一目で分かります。
他に発破の瞬間の爆発音と爆風、風圧が感じられるシーンや、ここでのトンネル施工を可能にしたと言っても過言ではないスーパーメカ、二重支保工の設置装置の稼働シーンは圧巻です。トンネル工事に特化した重機が両手に鋼製支保工を持ち、トンネル断面の強化を行う・・いつか現場で拝見したい!
今回の動画を含め、日本の土木技術の高さを紹介する動画はたくさんあります。技術は特別ですが、その技術で作っているものは、普段通勤・通学で使っている鉄道や旅行の際に通過している道路など、実は我々の身近にある「生活の中に普通にあるもの」です。
これからも「すっごい!」を探していきます!