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土木学会誌 第108巻 第7号 特集「橋梁の未来に思いを馳せる」

松永 昭吾マツさん,坂本先生、Reiko Yamamoto礼子さん,川口 暢子さん,杉木直幹事長とで,DD(土木学会誌動画)の収録。ゲストは,特集主査の瀬尾高宏さん(JFEエンジニアリング)。

瀬尾さんは、羽藤組の時代に公募で編集委員になられた、しっかりした方だなぁ、と思っていたら、自己紹介で、どう言う年代の橋梁エンジニアなのか、を話され、なんと年下だったことが判明。冒頭のインタビューでは、大切にされている言葉は「最前線に立つ」「現場で触ってみる」とのことで、一気にテンションが上がる!

インタビューは、さすがのマツさんの独壇場でしたが、現場重視のアツいトークは、DDメンバーに次々と引火し、スティールとコンクリート、土木と建築、様々な境界を溶かす、もしかすると大学と社会の境界にも風穴を空ける、大いなる試みになる予感。

橋梁の進化のプロセス

冒頭の春日さんと金田先生との対談「構造の未来戦略」、ベルリン工科大学のマイク・シュライヒ教授の「架け橋の50年」も必読の記事。個人的には、お国ぶりや材料特性に重きを置く、系譜重視の橋梁デザインのイメージが払拭されたのが、大きかったです。引き続き、このテーマは話していきたい、と思いました。

対談「構造の未来戦略」

単に橋梁デザインに止まらない,今月の土木学会誌,ぜひ皆さんも手に取って読んでみて下さい!

編集担当メンバー

文責:田中尚人(熊本大学大学院 先端科学研究部 准教授)プロフィールfrom DOBOKU 副偏集長。専門は土木史、景観マネジメント、都市地域計画。趣味は散歩と妄想。文化的景観保全の研究と実践を熊本県を中心に行い、水辺の国土史を紡ぎたいと考えている。著書に恩師中村良夫先生らと編んだ『都市を編集する川-広島・太田川のまちづくり(渓水社,2019.12)』がある。