名古屋VS川崎F

雨降り

大雨で試合開始が10分ほど遅れまして。
DAZN観戦だったわけですが、
試合が始まってもなお、雨粒の大きさが際立っていたわけでね。
こうゆう状況って、個の技術が問われるとこでね。
グランパスでも森島とかは安定の技術力をもって、
落ち着いているんだけど。
川崎にはそんな選手がたくさんいてさ。
その辺はチームとしての哲学なんだろうね。
中でも経験豊富な家長がしっかりと仕事してさ。
やられましたね。

悪くはない試合

試合全体を通して、
内容は悪くなかったと思います。
運がなかったと言えば、そこまでなんですが。
前回の記事でも書いていましたが、
「決めきる」というところ。
前半のマスイケンにしても、後半の山岸にしても。
決められる場面を決める。
これに尽きますね。
個々の選手でも得点出来ている状況であれば、
落ち着いて決めることが出来るんだろうけど、
倍井にしろケツに火が付いた状況だから結果を求めてしまうし。
山岸にしろ、今季グランパスに来て、
得点できるところをしっかりと見せつけたいというところもあり。
永井とかは毎回、限界ギリギリのところで決めてきてるとこあるから、
決まるときは決まるだろうというベテランの風格で。
これからルヴァン、天皇杯とリーグとは違う試合が続くところで、
なんとか点を取るというクセを付けてもらいたいところです。

パスのズレ

試合全体を通して、雨の影響なのかわかりませんが、
パスのズレが多くみられ、
ポン、ポンと明日がつながらず、
受け手と出し手が噛み合わない状況に。
個人的にはこれが心配の種です。(3連敗中も同じ状況があり)
ボールを奪取してのつなぎのパスであったり、
角度をつけるために、預けるようなパスで
少しのズレが生まれると、
その次の動きにも支障が出てくるわけで。
あまりにその回数が増え続けると、
つながることを信じて、前線に走りこむというような動きも
一瞬ためらいが生まれてきてしまいます。
その結果として、せっかくチャンスが生まれても、
一歩目の出足が悪くなり、そのチャンスを失ってしまう。
ファストブレイクを第一とする場合、
よっぽどの走力がない限り、その一歩。それがカギとなるわけで。
どうもうまくいかない悪循環が生まれてしまいます。
こういったパスを受けることが多いのは、
椎橋や稲垣といったボランチの選手なんですが、
稲垣はもう少し前でもらいたかったというような戻る動きで
パスを受け取り、攻撃が停滞してしまうし、
椎橋はもう少し後ろでもらいたいというようなあわてて前に出る動きで、
パスを受け取ってしまう。
サイドの選手との連携も含めて、雨の影響もあったのでしょうけど、
うまく攻撃が進まない要因となっていました。

右サイドでの勝負

グランパスがDFラインからのロングフィード、
もしくはランゲラックのゴールキックから展開する場合、
右サイドのターゲットを狙う場面がよく見られます。
現在、左利きのDFが不在のため、
ハチャンレ、三国、ランゲラックが右足で蹴りだすわけですが、
右足で蹴る場合、タッチラインを割らないような弧を描くためには、
どうしても右サイドを狙うことになってしまう。
攻撃に偏りが生じるわけですが、
そこで勝てるのであれば、それを貫いても構わないと思うんですが、
右サイドの中山、FWのユンカーともに、
決してポストプレーがうまい選手ではなく。
2点目の失点シーンにつながる話ではあるんですが、
ケネディの適正ポジションはあくまでも右のCBもしくは真ん中のCB。
左CBは本職ではない。
そこが狙われるのは致し方ない部分です。
結果的にCB同士の距離感がうまく保てず、
ビルドアップもなかなか出来なかった。
DFラインからクサビの縦パス入れたりのビルドアップが出来ていれば、
むやみやたらにロングボールを右サイドに放り込むというような形を
多用する必要はないわけでね。
しかしながら、昨シーズン後半のように
CBがボールの出しどころを探して、
下りてきたWBに出したところを狙われて、ショートカウンター
というような形は少なくなり、
自陣ゴールから離れた位置へロングフィードというパターンを
選択肢としてできるようになっただけ、
成長の兆しがみられるし、不用意な失点も減った。
次のステップとしてはDFラインからの縦へのクサビ。
これがきれいに決まるようになれば、
もう一つ攻撃の形が作れるようになるんだろうな。

和泉の負傷

激しい雨が降りしきるピッチ。
心の中では誰も怪我しなきゃいいんだけどなぁって思ってはいましたが、
和泉が負傷し、交代。
左サイドの小野も長期離脱の模様ですし、
復帰したとはいえ、山中もまだまだ負傷明け。
左CBの河面も負傷。
左サイドの手薄感は否めないわけで。
右サイドを任されている内田を左に回すという選択をするとは思いますが、
吉田、井上らの活躍を期待したいところです。
あとは、マスイケンのWB。
右サイドで野上、内田らと守備的な布陣を組んで、
左サイドをマスイケンにするという布陣。
テクニックのあるケネディが右CBで控えていれば、
思い切ってマスイケンがサイドを走りぬくようなシーンが
何度も見られるんじゃないかと期待。
FWのユンカー、山岸が戻ってきましたが、
またしても負傷者が。
うーん。なんとも痛い。

物足りなかった点

正直なところ、ユンカーとマスイケンのユニットは微妙。
相手DFラインへのプレスが中途半端に。
1トップ2シャドーという形で、
2シャドーの一角は森島、
1トップを誰にして、2シャドーのもう一人を誰にするのかという議論。
これはダブルボランチとの組み合わせもあるんだろう。
長谷川監督が開幕当初に描いていた姿、
3-1-4-2。
現状はそれにほど近い形になっている。
椎橋はアンカーの位置に収まることが多く、
IHとして森島、稲垣が精力的に動く。
相手がDFラインでボールを回している際には、
前3枚でプレスしていき、
ボールが出てきたところを同サイドのWBと稲垣が刈り取る。
刈り取ったボールを椎橋が受け取り、
縦に素早く入れ、最短距離でゴールを決める。
これが理想の形なんじゃないかな。

交代策

後半、永井と山岸が入り、ギアを一つ上げた印象。
前述したが、ボランチと前線の組み合わせ。
米本を入れて、裏へのパスを狙ったというコメントもありましたが、
裏を狙うのであれば、ユンカー、永井のユニットだろうし。
山岸を使ったポストプレーを狙うのであれば、
山岸の周辺をマスイケンや稲垣が精力的に動き、
落としたボールを拾ってシュートへ持ち込む形を狙うべきじゃないか?
個人的には、思い切って4バックに変更して、
4-3-3で
3トップの頂点にパトリックもしくは山岸。
右と左にユンカー、永井、マスイケン、中山らのスピードのある選手。
IHに森島、稲垣、米本。アンカー椎橋。

これくらいの変更をしても
今の選手たちならやってくれるんじゃないだろうか。
この試合のように、あれだけシュートを打てるようになったのだから、
新たな布陣を組んでみたらどうだろうか。


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