直接か間接か・1、2フィニッシュ
例えば私があなたの声を聴くとして。
あなた由来のものであるか。
純度。
直接あなたから受け取るのと、間接的に第三者を経由して聴くのとではどんな違いが生まれるのかなということに想いを馳せています。
勿論いつも通り、どちらがどうということを超えて。
直接なら雰囲気や声のトーンに表情が真っ直ぐに伝わります。
文章であっても同じです。
佇まいそのものでも同じ。
レジの列に並んでいても、交差点で手持ち無沙汰に周囲を眺めていても何だか目に留まる人はいて。
伝えたいこと以前に何某が伝わる雰囲気そのもの、の様な空気感や色彩、光を纏う人に私たちが目を奪われることは日常でよくあります。
あの人のファッション素敵だな。
風を孕んだシルエットが印象的だな。
組み合わせが好みだな。
特徴を活かした雰囲気に見惚れてしまうな。
出会ったことのない、いい香りがする。
似合ってるな、など。
総じて、「あのテイストってどうやって生まれたんだろう?」
「どこで入手したのかな?」
「どこのサロンへ通っているのだろう?」
「また会いたいな」
「素敵な人だったな」
など「自分に自然と取り入れる」或いは「還元される」ような一瞬の一期一会だったり。
この後会うあなたへと伝えたくなるような些細でありながらも決して上滑りしないグリップの効いた個々の実力のようなものを授かる暮らしの日々。
伝える以前に伝わるもの。
伝えたくて伝えるもの。
何かを介して伝わるもの。
私とあなたはそれらを自由に選べます。
自由に組み合わせる事が出来ます。
率直に直接的に届くというのは内容のいかんや正誤に関係なく真っ直ぐに「何を伝えようとしているのか?」に私がアクセスできる。
他者や場の空気を介在させないことは情報処理が楽です。
処理の空間や速度に余裕が持てれば、何か根本的なものにダイレクトにアクセスしたり解決が容易になったり。
或いは問題そのものが抜本的に改革されること、解消される事も増えると感じます。
あらゆる要素が加味されること。
加味されているものがその人の纏うテイストであるのならば幾ら多くてもそこまで困惑したり混乱することは無さそうです。
しかし、混入した何某かの意図が効いているテイストであるならばそれは結構双方に負担が掛かる。
第三のルートは使いこなしが肝要なのかなあとぼんやり思う昼下がりです。
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