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風の便り・ best selection

風の便りっていい言葉だなあ、と。

春宵にもってこいの表現。

薫風香る五月、とかも素敵な表現です。

関東では春一番を迎えてあの強い風が世の心をざわつかせる類いの声を私の耳元からビュウっと吹き飛ばしてくれたようです。

そよ風、春風、頬を撫でるやさしくて温度を感じられる香りのよい心地よい風。

そんなものに乗って届くのは大抵、うれしかったりほっとしたり、少しくすっと笑ってしまうようなあなたからの便りです。

そういったお便りを耳にしたり手にしたりして、時にはまた風に乗せて返信をしたり。

またある時には大切に胸にしまったり。

写真を飾るように何度も見るために飾ってみたり。

灯火みたいなあたたかな風の便りは硝子瓶に入れて明かりにしたり。

風を集めるうちにキラキラとしたさざれ石を硝子瓶いっぱい集めている気分になった春宵です。

鉱物は大きな結晶やクラスターなど素敵なものがたくさんあります。

さざれ石という細かなものもあります。
それは数ミリから1センチほどの煌めく宇宙であり、大地。
改まっていなくて、手軽で気軽で、フレンドリー。
それでいて麗しく瑞々しい光を宿しています。

初めましてでもお馴染みでも変わることない親しみやすさと確かな力。
色んな色、あらゆる形、目眩く光の万華鏡、なさざれ石。

石は大きさや形状、産地。グッドルッキング。
選ぶ基準はたくさんあります。
お米は魚沼産と決めているひと、入り口付近にあるお買い得のお米を狙う、そういう選び方も暮らしにはたくさんあります。

選ぶ楽しさ、感じる喜び。
これは私だけのものであり、あなただけのものでもあり。

諸説ある上で私はさざれ石も前述の形状の石に匹敵すると思っています。

とても静かな夜です。

あなたはどんな夜を迎えていますか。


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