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俺はお前に全BET
六月はご陽気に、そんな事を思う私です。
子供の頃に破格のお年玉をくださるお家がありました。
緑を眺めていたら、その事を思い出したと同時にそのお家のひとから別に貰うものが毎年あり。
くださったのは当時五十代位のダンディです。
相対して私は幼女。
ご挨拶の後にダンディは中座し、決まっていつも分厚い雑誌を手にしてやって来ます。
その時々に応じてその雑誌はちゃおだったり、りぼんだったり、なかよしだったりします。
決まっていう言葉は、「bpmちゃんの歳の子が喜ぶものがわからなくてごめんね」で、はにかんでいらした。
私はそれをとてもうれしく感じていて、いつもお礼を言って大事に胸に押し頂いていました。
一年に一度のギフトです。
それが今や一生のギフトへと成長しました。
いつ見ても穏やかに微笑していて同居している犬がまるでビクターの犬のようでした。
かわいいこで、私より大きくてやさしかった。
そんなことなどが絵葉書のように思い出される六月の始まりの日です。
あなたにもこうして語らないだけで、胸の奥に大切に仕舞われているひとやもの、ありますか?
今日の風は緑を含んでいて気分がいいので他にも心の虫干ししたいなあと感じています。
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