シェア
思い出を歩く 久々の駅で電車を降りました むかし住んでいたところです 駅前におもかげはありました 過去の家への道すがら もの思いにふけったあの通りはもうなくて 歩道橋をのぼったりトンネルをくぐったり 家は外壁がこわされていて 中身はまだあるようでした このまま解体されるそうで わたしが 洗濯ものをほしていたベランダが見えました 思い出とはわかっているけれど 元々の心もとなさに拍車がかる うらの階段にかげろうが横たわっていました より所をなくしたわたしは もうさよなら
きみは、自分用のだれかが欲しいだけなんだろ
きみが最後に言ったこと 今でもぼくをうち抜いて 時折僕を生かしてくれる
話したいことなんか特になくて、ただ一緒にいたかっただけなんだよ、神さま
元気くれる本とか音とか絵とかどんどんどんどん 目から手からもすべり落ちてゆく容赦ないよ心太
あのときのぼくは 間違ってはいなかった 今だってそう思う 君はきっと約束通り のみこんですべてとかした そんな気がしている そんな君がいとしく可愛い ぼくは何も変わらない 塊がおなかにあっても そのまま生きていけて しまうんだ
あなたがもうわたしをすきじゃないのは知ってる わたしも本当はもうわからない 誰よりも大切で一緒にいたいけれど どうしてもそうしてたいというつよい思いが無い だけど今すぐ離れるのはつらすぎるから わたしに疲れていくあなたをみながら わたしもどんどん疲れていくことにして ふたりの限界を待つことにしたんです
かくれんぼ そこの線から こっちにこないで 入ったら最後 あなたをとり込んでしまう わたしには適当な 距離などわかりません ぐちゃぐちゃになるだけ だからかくれているの いっしょにとけ落ちてくれないのなら もうほうっておいて
きみへ投げたボール はね返るかと思ったら きみのなかへ入って そして消えていった
いま此処にあるわたしの気持ちを おにぎりみたいにキュッて丸めて 未来のあなたが受け取れたらいい
こころよ、たのむから なんでもないって言ってくれよ たのむから、おねがいだ 大したことないまた会えるって おねがいだから 笑ってよ
好きでした愛してましたと過去形にする 空が青くもなく白くもないのは今なのに
考えるのを止めよう世界 件については様々な熟考がなされた だからもう考えるのをやめよう世界 考えたって事態はなんにも変わらなかった だからもう考えるのをやめよう世界 のっとおんりー思考世界 ばっとおるそー流転世界
ひとり だから言っただろう どこまでもひとり 懸命にたぐりよせても 望むものは無いよ 似たような偽りのものが 悲しいほどに釣れる むつかしい人と言われ 悲しいほどにひとり