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南海電鉄⇔泉北高速鉄道の乗り継ぎ乗車は、通勤定期よりも普通乗車がお得な場合があります!マジです!!

普通乗車券で乗車したほうが通勤定期を購入するよりも金額が安くなる!?そんな馬鹿なことがあるのか?普通なら絶対に通勤定期6ヶ月の方が普通乗車よりも安くなるのが世の常ですよね。私も最初、「えっ!?マジ?」って思って、鉄道会社の事務所で駅員に尋ねたこともありました。駅員も「へ~ぇ、そうなんですか?だったらそうなんでしょうねぇ。」みたいな返答ではっきりお得とは答えませんでした。ただし、定期券の特典は「区間内の駅であればどこでも乗降車出来る」というメリットが有りますが、普通乗車券にはそのメリットはありません。このことをご理解いただいたうえで、その驚きの真実をお見せしましょう。

私が利用している区間は「三国ヶ丘⇔泉ヶ丘」です。この区間の1ヶ月定期の金額は2023年10月の料金改定で15,380円です。同様にこの区間の普通乗車金額を確かめてみますと料金改定後は片道320円で、往復だと640円ということになります。この時点で「ん?」って気づかれた方、素晴らしいです。

普通料金で20日往復乗車した場合、12,800円なんです。24日乗車した場合15,360円、25日乗車で16,000円になります。つまり、1ヶ月で24日以下の乗車数であれば通勤定期を購入するよりも普通乗車券で乗車したほうがお得ということになるのです。

週休二日を前提に書きますが、31日ある月でも8日休みがあるので23日乗車となります。これなら通勤定期なんかやめて普通乗車にした方が・・・、いやちょっと待て。これって1ヶ月定期の話やなぁ。6ヶ月定期にしたらやっぱり通勤定期の方が勝つんじゃないか?では次は6ヶ月定期で検証してみましょう。

同じ区間の6ヶ月通勤定期の金額は83,060円です。1ヶ月換算すると13,843.33・・・円なので圧倒的に通勤定期の勝ち!と言いたいところですが・・・、検証しましょう。

さて、何を検証するのか?
例えば10月1日から6か月定期を購入した場合、翌年の3月31日までが期限になります。10月1日から翌年の3月31日までの日数は182日(2月は28日で計算)あります。週休二日が前提ですから1ヶ月に8日休みがあると仮定して6か月分で48日休みになります。よって出勤日は134日になります。
さらに、年末年始の休暇が7日あると仮定すると、出勤日数は127日になります。おまけに、祝日も休みとなる場合は、10月1日から3月31日までに祝日は7日あるので、出勤日数はなんと!120日になってしまいました!!!

さぁ、計算です。
640円×120日=76,800円
6000円もお安くなってしまいました(;^_^A
実際はどうなのか?
なんかTV番組の見出しと同じになってしまいましたね(笑)
2023年10月1日から2024年3月31日までの出勤日数の検証をしてみます。日数は183日あります。週休二日で土日休みが51日あります。年末年始の休暇は12月29日から1月4日までの7日間としました。この間にある土日は週休二日休みにカウントしていません。さらに祝日休みの方は7日休みがあります。さて引き算してみましょう。183ー51-7-7=118日となりました。もう計算するまでもないですね。

なぜこのような事が起きているのか?南海電鉄も泉北高速鉄道もこんな状態を放置しているのか?その辺のことはわかりませんが、普通乗車券で乗車した場合のからくりがあります。それは、泉北線と南海線の乗り継ぎ乗車の場合、双方の電鉄会社の運賃から50円ずつ、合計100円の金額が割引されているのです。(※この乗り継ぎ割引はいつまで継続されるのか不明)本来なら三国ヶ丘⇔中百舌鳥が180円で、中百舌鳥⇔泉ヶ丘が240円なので、合計で420円支払わなければならないはずなんですが、先ほどの乗り継ぎ割りのおかげで320円になっているわけなんです。

さらに「大阪PITAPA」で乗車した場合、さらなる割引が適用されます。それが、「乗車区間割り」です。内容ですが、1ヶ月間に同じ料金区間を10回乗車までは通常料金で請求されるが、11回目からは10%割引きになるのです。先ほどの三国ヶ丘⇔泉ヶ丘の区間で週休二日で23日(往復で46回)乗車した場合を具体的に説明すると、
1回~10回乗車は320円×10回=3,200円
11回~46回は320円×0.9×36日=10,368円
合計で13,568円になります。

南海電鉄並びに泉北高速鉄道では2021年からVISAカードの「タッチ決済」を導入しています。2023年10月現在では、VISAだけでなくJCBやAmerican Express、Diners Club、DISCOVERが利用可能です。こちらに関してはまたの機会にご紹介します。

ここからはまとめ記事になります。

南海電鉄と泉北高速鉄道の乗り継ぎで通勤をされている方向けの情報です。
今回紹介したのは三国ヶ丘⇔泉ヶ丘の区間で、通勤利用される場合、通勤定期を購入するよりも普通乗車券で乗車したほうが金銭的にお得になる場合があるという話でした。ただし、定期券には区間内であればどの駅からでも乗降車できるメリットが有りますが、普通乗車券にはそのメリットが有りません。
週休二日が前提条件になりますが、1ヶ月通勤定期と1ヶ月普通乗車で往復した場合では、実働稼働日数で24日の場合、普通乗車で往復したほうが1ヶ月定期を購入するよりも20円お得という結果になりました。
6ヶ月定期の場合でも、実働稼働日数が129日であれば82,560円で、通勤定期6か月の金額よりも500円お得になります。

南海電鉄と泉北高速鉄道を乗り継いで通勤されている方は一度実働稼働日数を確認したうえで通勤定期にするか普通乗車にするかご検討ください。

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