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不妊治療のはなし15

コロナで、ごったごっただった2020年12月。
不妊治療を、えいやっと始めました。
この治療体験は、結果がどうであれ
人生の印象的な出来事になりそうだし
社会的に理解があれば
当事者がもう少し楽になる部分もある気がするので
記録的に書いてみようと思います。

第一話はこちら⬇️

___________


Ep.24 移植のその後

無事移植が終わり帰宅。
旦那さんは仕事だったので
一人でゴロゴロして過ごしました。
「前回はこのタイミングで、移植後の過ごし方とか着床率の上げ方とかめちゃネット検索してたな...そりゃしんどいわ!」
などと思いながら
治療と全く関係ない、好きな動画を見て過ごしました。
余裕があればお出かけもしたかったのですが
緊張疲れもあって、やめておきました。

今回は気楽に過ごして
判定日までなるべく治療のことは考えないでおこうと決めていたので
次の日から普通にお仕事をしました。

織物が大量に出る体の変化はあったものの
お仕事してたら
1日があっというまに過ぎていく!
前回の記事に書いた、最低限の睡眠と食事
そして日々のホルモン漬けだけは忘れぬよう気をつけながら。

前回生理がきてしまった移植後4日目を
無事終えた時は嬉しかったです!
が、まさかの5日目に若干の出血。
ガーン。
また生理くるの...
とドキドキしていましたが
少量の出血のみで生理にはなりませんでした。

今回は仕事で出張も控えており
不安とわくわく(久しぶりの遠出)の中、出発!
仕事仲間と協力して、片道4時間かけて出張先に到着し
(もちろんしっかりお仕事をしてから)
美味しいものをたくさん食べて
ホテルではゆったりヨガをして
早寝早起きして
お薬も忘れぬようにして
あっという間にさらに3日がすぎ
移植後9日目。
やっと辿り着いた
妊娠判定日!!

さすがに前日は緊張していて
妊娠した場合と
妊娠しなかった場合
両方のイメトレをしておきました。

しかし、移植後なるべく引きこもり
ずっとそわそわしていた前回に比べ
今回はだいぶ心身ともに健やかに過ごせたと思う...
考えないようにする、大事だな。

ということで。
午前11:30、病院へ!


Ep.25 妊娠判定

病院に到着すると
受付に
『担当医は処置中のため、お待ちいただきます』
との表示。
そうかあ、待つかあ。
もうほんと合格発表みたいな気分。

まずは尿検査のための採尿。
フライングで、市販の妊娠検査薬でチェックする方もいるそうですが
わたしは余計にざわざわしそうなので
まったくしておりませんでした。
前回も判定日前に生理がきてしまったので
人生初めての妊娠検査です。
どきどき。

待つことおよそ1時間
ようやっと診察室に呼び出されました。

いつもの先生が、ラミネートされた小さな紙を両手に持って
しげしげと眺めている。

「だめでしたねえ」

そうですかーーーーー。
だめでしたかーーーーー。

先生の手元の小さな紙には
赤い線が一本、縦に入っていました。

「これが2本線だと妊娠したということなんですがね」

と、先生も残念そう。
お手数おかけしたのに恐縮です。
その赤い線、よく漫画やドラマで見るやつですね。。。

原因はなんとも言えないですが
おそらく卵さんの方に問題があるか
2回も着床しないということは
もしかしたら薬で状態を整えた子宮内膜と
卵の相性が悪く、くっつきにくいのかも?
とのことでした。
(そういえば私の年齢では着床率は50%だから
2回移植すれば結果は出るだろう、と最初に説明されたな)

早速、次の作戦を提案してくれる先生。

これまでの2回、私は一定の時期がくると
シールと膣剤でホルモン数値を人工的に上げ
子宮内膜を着床しやすい状態に整えて移植していました。
これを「ホルモン補充周期移植」というそうです。

これで相性が悪そうだということで
勧められたのは「自然周期移植」。
これは、わたし自身のホルモン周期に合わせて
移植をするというもの。
自然に生理がきて、排卵した3日後を目安に
わたしのホルモンによって子宮内膜が厚くなっている時に
移植をするそうです。

お!そりゃあなんだかストレスフリーで良さそう!
頑固な我が体質にも、あっていそうではないか!

と思いきや
『難点がひとつありまして,,,』
と先生。

自然周期移植は、わたしの子宮のペースに合わせる一方
排卵日は子宮の状態を直接見てみないと
いつなのかは厳密にわからない。
つまり、こまめに通院して
子宮内膜の状態をチェックしてもらい
「いまだー!!」という瞬間に移植をするか決める
患者にとっても医者にとっても
先読みできないやり方だそう。

な、なるほど、、、
仕事を今まで以上に調整しないといけないんすね。

実際、今のわたしの子宮はヤク漬けの効果により
人工的に生理が止まっている状態。
薬をやめれば三日後を目安に生理がくるので
まずは生理が終わるころ、およそ10日後に一度受診。
そこから子宮をチェックしていくので
今からだと11月上旬がランダム通院&移植。
およそ10日間ほどは、いつでも病院にいけるよう
日程を調整しなければいけません。

また、子宮内膜の状態は周期によっても変動するそうで
直近の11月の周期に移植できない可能性もあり
その場合は次の周期に延期することもできるとのこと。

ここまできたら悩んでいる暇はなし...!
早速先生に、10日後の診察予約をお願いしました。

二度目の移植の助成金申請書をもらい
診察は終了。


会計を待つ間
駐車場で待つ旦那さんに、まずはラインで報告。
待合室の椅子に座って深呼吸して
自分の感情を内観してみる。
む、意外と大丈夫そう。
簡単じゃないね、というのが率直な感想でした。

旦那さんは日々期待しないように
感情が動かないように調整していたそうで
難しいですねえ、と同じ感想。
我々おとなになったもんだ。

帰りはロイヤルホストに寄って
少しいいランチを食べて
今後の作戦を旦那さんに説明。

我が家は旦那さんが助成金申請係なので
申請書を託しました。


ふう。
ひとまず二度目の移植は終了!
冷凍している卵はあと一つ。
引き続き、考えすぎないように
やっていきましょう....!!!

帰ったら、お仕事仲間、取引先
お返事を待ってくれている依頼元に連絡だな。

<つづく>

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