プラレールと鉄道模型の中間点


鉄道模型は敷居が高い

撮り鉄、模型鉄、音鉄、乗り鉄、時刻表鉄などなど…一口に鉄道ファンといっても様々な形の鉄道好きがあると思います。
僕は…どうなんでしょうかね?(笑)頻繁に撮影に行くわけでもありませんし乗る機会も少ないですし…敷いて言うならプラレール鉄、JTBから発売されている復刻時刻表を読みながら当時に思いを馳せる時刻表鉄ですかね。

この中でも敷居が高いのは鉄道模型ではないでしょうか。
近年の鉄道模型は価格が高騰しており、某SNSで長年模型鉄をしているフォロワーさんも近年の価格高騰にはドン引きしている程です。
TOMIXやKATOから出ている入門セットでも2万は超えますし、そこから駅や建物を購入してレイアウトを広げるのは初心者には敷居が高い…。
しかし、「プラレールは卒業した、だけど鉄道模型は敷居が高い」という中間層の受け皿は意外にも少ないです。
ここでは、プラレールと鉄道模型の中間点について語っていこうと思います。

今でも人気のBトレインショーティー 

かつてバンダイからBトレインショーティーというNゲージサイズの組み立てキットがありました。
しかも動力ユニットを付ければ模型の線路で走らせる事も出来た為、プラレールと鉄道模型の中間層の受け皿として人気を誇りました。
しかし、近年の価格高騰や人件費の問題もあってシリーズか終了してしまいました。
Bトレインショーティーは今でも根強い人気があり、メルカリやヤフオク、中古ショップに出回っているので、気になる方は調べてみるのも良いのではないでしょうか。

TOMYもプラレールと鉄道模型の受け皿に試行錯誤

プラレールの生みの親でもあるTOMYも、プラレールと鉄道模型の受け皿問題に試行錯誤しています。
昔「スーパーレール」というシリーズが発売されていました。
キャッチコピーは「プラレールを卒業したらスーパーレール」
その名の通りプラレールを卒業した上世代の層をターゲットにした商品で、HOゲージに近いスケールサイズで線路も青いレールと違い枕木タイプを用いたりとプラレールとは違う商品展開を行いましたが、精密な部品が多く子供には扱いづらい、作業工程がプラレールと比べて多いにも関わらずターゲット層的に値段を上げる事も難しいといった問題もあり、更にTOMIXが同時期にスーパーレールより更に上世代をターゲットにした鉄道模型を売り出した為、中途半端な立ち位置となってしまいスーパーレールは短命に終わってしまいました。

その後もTOMYはプラレールアドバンスを販売し、販売当初は好評でしたがこちらもターゲット層が中途半端だった事も影響したのか短命に終わってしまいます。

何故プラレールと鉄道模型の中間商品は定着しないのか

これは、ターゲット層の中途半端さが一番大きいと思います。
プラレールの対象年齢が3歳以上に対してプラレールアドバンスは6歳以上に設定されています。
この時期は、プラレールの他に戦隊モノやポケモンといった他シリーズに移ろいやすいですし、TOMYもシンカリオンに力を入れています。
また、少し年齢が上がった大人はリアルを求めるので、鉄道模型に移行するというのもあると思います。
冒頭で鉄道模型の価格高騰について話しましたが、高学年だとお年玉やお小遣いをコツコツ貯めればなんとか手を出せる値段ではありますし、こういった事情がプラレールと鉄道模型の中間商品がイマイチ伸び悩む要因なのではないかなと思います。

プラレールリアルクラスには期待したい

さて、プラレールアドバンスの販売終了から6年後、TOMYはプラレールリアルクラスを売り出します。
プラレールリアルクラスはプラレールよりもリアルさを追求した商品で価格も7700円とプラレールよりも高めに設定されています。
この前も寝台特急あさかぜが発売され界隈でも話題になりましたが、造形もよく出来ていると思いますし、これまで発売された車両も国鉄車両が多くマニア層もターゲットにしているのではないかと思います。
僕も寝台特急日本海とか、トワイライトエクスプレス辺りが出たら欲しいなぁと思っていますし。
今後の商品展開も楽しみですし、プラレールと鉄道模型の中間商品としてなんとか頑張って欲しいと思っています。



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