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優越感、絞首融解、吐溶解。

なんか、ボカロの歌詞とかにありそう。バルーンさんのシャルルが出る少し前くらいの…あれって何年前だっけ。

ボカロ?よく聴きますよ。というか知っている曲の半分以上はボカロだし、一番好きな作曲者様はボカロPですし。無駄に絶対音感を持っておりまして…と言ってもあれですよ?生まれつきとかじゃなく、小学生の時にピアノを習っていまして、あと中高と部活で箏やってまして、その中でなんとなく身についただけですよ。だから知ってる曲だと、人のカラオケでもライブでも、なんなら自分で歌っていても、音外れたなーってわかってしまってですね、ボカロって機械じゃないですか。絶対に音が外れたりしないんですよ。そこに安心感があって、ずっと聴いていた時期がありました。今はそこまでこだわらなくなったし人とのカラオケにも慣れたし、わざと外してアレンジ効かせるのも良いなって思うようになったので、プロのLIVEなら安心して聴けるようになりました。未だに同級生だとかのはちょっと抵抗ありますけども。

「こんな長々とどうでもいい話、しなくていいでしょう?」
あ、ごめんなさい…本当にどうでもよかったね。あーでもそんなこと言ったらこのnoteだってどうでもよくないか?
「いやまあそうなんだけどさ、たまにいるじゃん?物好きが。」
そうか?まあそれはどっちでもいいや、好き勝手書いて好き勝手放流したいだけだし。

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「婉曲表現好きなんですよ。無駄に語りたいことの周辺をなぞって、輪郭を予測させるような。絶対に本質は掴ませないような、そのくらい婉曲した言い方。」
でも書いている自分からしたら、結構素直に書いているつもりなんですよね。視覚優位ってやつなのかな?でも多分違うかも。物語でも説明文でもそうなんだけど、情景が浮かぶの。でも自分の視点は、神の視点っていうのかな?映画を見ているみたいな感じなの。
「例えば…

『怪物と戦う者は、その際自分が怪物にならぬように気をつけるがいい。 長い間、深淵をのぞきこんでいると、深淵もまた、君をのぞきこむ。』

って、今適当にニーチェから引っ張って来たんだけど、これがこのまま誰かの声で朗読されているのをBGMにしたショートムービーが頭に流れるの。これの場合だと、戦士みたいな人が何かに剣を構えているんだけど、目のハイライトが消えていって真っ黒になって、動物みたいな感触の黒い物体が迫って来てその戦士の首を絞めるの。そういう短い映像が流れる。それをこんな感じで改めて言語化して伝えてる。」
それがこういう外部からの語りだけじゃなくて、自分が考えていることにも適応される。言葉でも考えているんだけど、それでも理解したり本質を掴むのは映像が先だったりするの。それを言語化できた時にわかったって、他人には言ってる。
「こういう考え自体、言語化できたのは最近かな。言語化が苦手な理由の一つだとは思う。」

語るって、どうすればその大元の純粋性って失われないんだろうか。理解することを噛み砕くって言ったり、噛み砕いて説明するとか言うけど、噛み砕いて残ったものは本当に本質なのか、誰も確かめようがなくないか?実は本質って誰にもわからないのでは?わかってもわかったことをはっきりと認識できないのでは?
「何言ってるかわかんないよ」
…うん、わかってる。
「でも知ってるはず、理解したって感覚を、理解されたって感覚を。」
…多分、知ってる。
「苦しい、理解するときの咀嚼が、飲み込むのが。私には、どうしようもなく巨大に思えてしまって。いっぱいで戻しそうなんだけど、押し込まなきゃいけないからがんばる。時間をかければ多分いける。」

でもなんでかな、飲み込んだものはそのまま取り出せないから、改めて自分で紡ぐんだけど、大元から違っていないか、ものすごく不安なんだ。これでいいのかって、ずっとぐるぐるしてる。
「間違うことは、特別悪いことだとは思ってないんだけど、間違うと人から責められるというか、最悪殺されるんじゃないかって、ずっと怖くて。」
いや死にたいけどさ、急に殺されるのはやっぱり本能が拒否するからさ、怖いよ。それに、苦痛の中死にたいわけじゃないからさ。
「まあこの原因もなんとなくわかってるんだよね、多分幼少期まで遡って、あー親かな?みたいな。あるでしょ、トラウマ?みたいなの。はっきりとは覚えてないような、些細な出来事が蓄積していってこうなってるのかな、みたいなやつ。その類なんじゃないかなって。」
こういうのって、まあ自分じゃどうしようもないし、これをどうにかするために動こうってなる気力があったら他に回しちゃうし、多分優先順位が死ぬことより下だから、死ぬまで手を着けないんだと思う。

「そうやってずっとただ苦しいとか喚いて生きてるだけなのにさ!」
あーあー知ってるってば、もういいって、何度言ったらわかるのさ君は。もっと音量上げてやろうか?音楽を楽しめないほどうるさい音量までさ。
「それとも、絵の具の感触を頬骨まで持っていこうか。それとも声帯を動かしてもっとうるさくしていこうか、心臓の代わりに中学生のときから枕元にいる綿を抱き潰そうか。」
もう電子音なのか弦の音なのか鳴き声なのかとか関係ないね、全部揺らぎであることに変わりはないし。全部、結局一番うるさいのは揺らぎじゃないし。
「とりあえず寝ろよ、目覚めてもどうせ変わりないんだろうけど、次の枷までの時間稼ぎだ。次はなんだ?小銭稼ぎか?友人か?何にしろ他人との約束なんだから、大人しくそれに縛られるまで自分の首でも絞めてろよ。」
その枷じゃ足りないからこうなってるんだろうが。あとその枷にももう疲れた、全部から解放されたい。死なないための枷なのに、その枷で死にたくなってんだから、じゃあもう死ねよとしかならないじゃん。首だって自分じゃちゃんと絞められないし、結局何してもダメなんだって。もう死ぬしかないの、自分じゃあさ。

「誰か頼れば?他人」
無理
「いるでしょ」
無理
「なんで」
それすら枷だから。それに、どうすればいいかわかんない。
「友だちとか、めっちゃ大事なんだよ。だからこそ頼りたくない、自分が頼られる側で力になれたことなんてないし、そもそも自分がどう対応されたいのかわかんないし、それに頼られる側の大変さ面倒さ、知ってるから余計に、あれ、疲れるんだよ本当に。」
嫌だよ苦しむのくらい自分だけでいいんだよ、みんなまで巻き込みたくないんだよ。飛び込んでくるなら勝手だけど、みんな賢くて優しいから好き勝手に飛び込んだりしてこない、ちゃんと人として尊重してくれた上での距離感でいてくれる。だからこのままでいいんだよ。
「それじゃあ自分はずっとこのままだね」
そうだよ、変わらないよ。だから言ってるじゃん、死ぬしかないんだよ。
「このまま生きていて何の意味があるの?」
意味なんてないよ、最初から。意味も価値も人間が勝手に都合良く付けるだけだしそんなものに正しさとかないから、だから枷を無理矢理着けていたのに、それだけに盲目になれなかったんだってば。
「みんなそうだから、我慢して生きるしかないんじゃないの?」
それこそ生きてる意味ないし、そんなに我慢しながらじゃないと生きられないなら死にたいよ。そこまで生きたいと思えない。

「いいよなあ。盲目になれて、酷く利己的になれる人って。友人…と表面上言っている人たちにもいるよ、羨ましくて仕方ないよ。こっちが一生かけても得られないものを、得ているのにまだ叫んでるんだもん。その声、捻じ伏せてやりたいよ。」
じゃあお前は利他的に生きているとでも言うのかよ
「そんなことはない、結局自分が一番大事なんだよ。みんな幸せになってほしいって思うけど、じゃあ幸せってなんだよって、わかってないし、わかってないから助力するとかできないし、誰のことも理解できてないし、自分も叫んでるやつと本質的には変わりないし、黙ってるけど黙ってるだけまだ少しマシな程度だよ。」
枷に盲目な人たちからしたら同じだよ、理解不能だろ。何がそんなに問題なんだって。
「私にできることがあれば何でもするから言ってねって、自分も言うけど意味ないよな。だってそれがわかってたら既に解決してるし、問題にもなってないかもしれない。」
じゃあどうすればいいのかわかんないけど助けてって言えばいいのに
「無理だよ、自分が言われたくないもの。やり方を知らない、知ってたら自分もこんなのになってない。」

友人ごときに救えるかよ
「だから死ぬしかないんだよ、何度言えばわかるんだよ。」
わかってるってば、だからもう柱は諦めたんだって。死ぬまで枷と逃避で時間稼ぎしてるしかないんだって。
「誰かを救うことは愚か理解すらできないのに、望んでばっかりだな。」
だからもういいよ、諦めたって言ってるじゃん。柱だけじゃなくて解も半ば諦めてるんだから、多分本心からはどっちも諦め切れてないんだけどさ。
「泡になって溶けたい、蝋でもいいよ。水に、あるいは熱にとけたい。多分水とか熱は世界だ、それも私だけの世界。」
でも欲を言えば、もう一つ世界が混ざってほしい。全部混ざって純粋な世界となってほしい。そしたら心置きなくとけ込んでしまえるかな。
「無理だよ」
あーもう、だから、半ば諦めてるってさっき言ったじゃないか。
「友人には求めてないよ。だから、友人より近い人間も認めないよ。友人以外の名称を付けて区別する意味がないからね。」

今降ってる雨が耐えられないだろうからって傘を差し出してくれるのはいいんだけど、その傘、くれるわけじゃないんでしょ。自分で使うもんね、雨なんか降ってなくても持ってるもんね。ずっと一緒にさしてくれるわけでもないし、別に用意してくれるわけでもない、作り方を最後まで教えてくれるわけでもない。だったら最初から差し出してくれなくていいよ。
「馬鹿らしくて最低な発想だよ、本当に、愚か。」
…もう認めてるよ。全部自己責任なんでしょ?原因は他かもしれないけれど、責任は自分だもんね。
「好きにしてくれ、嘲笑えばいい、馬鹿にすればいい、悪意を持って傷つけに来ればいい。私はただの鏡となろう。私もそれが一番楽だよ。」
瓦礫の山にでも埋もれたら、最低な憐れみくらいは向けてくれるだろうな。要らないよそんなもん、引き摺り込んでやりたいだけだし。

「耳は塞げないから黙っているのに、私は口に詰め込まれるばっかりだ。ますます黙るしかないじゃないか。」
だから試すことすらも諦めたんだよ、叫び続ける化物にはなりたくないから、被害者なんて生みたくないから。獣の叫びは色とか線の記号にするんだ、それなら目を瞑ればいい話だもの。それか区切られた空間でだけ叫ぶの、誰にも届かないような場所で。
「一人で黙って叫ぶ術だけは持っているから、そうして息継ぎをしている。でもやっぱり所詮息継ぎでしかなくて、また溺れるんだよ、いつまでこうしていればいいんだよ。」
泳ぎ方とか知らないよ、教わってないしそもそも息継ぎの必要がないやつはここにいない、泳ぐ必要がないからね。

「感情に、任せて、ただうるさいのをどこかに放り出して置いて行きたいから。でもやっぱりそれだけじゃないよな、やっぱりまだ諦め切れてないよな。広げて待っていることしかできないけど、何よりも沈黙に近いと思うから、まだ赦してほしいかな。」
誰が死んでもいいよ、どうでもいいよ、でも友人なら赦さないよ。受け入れるけど、許すけど、赦さないよ。正確には許す許さないの強制力を持っていないし、受け入れなかったら自分が死ねないから受け入れるだけだけれども、つまらないから赦さない。
「別にどうでもいいけどね、思想の観察対象が減るだけだもの、勝手にすればいいと思う。」

枷への熱はもう忘れた、夢とか見続けられるほどずっと眠れるわけじゃない。
「理解も許しも赦しも受容も救いも愛も嚥下も熔解も、何も知らないはずなのに、知っているかのように餓えているらしい。」
アルコールとか煙とか、赤い痛みとかで見る夢もすぐ終わる。夢見る化学式は、縁が無いから知らない。他の人生を始まらせてしまうかもしれない方法は、よく聞くけれどそれも他人が必要だから面倒だし、人生とかしたいやつがするなって話でもあるし、それに意味は無かったって話しか聞かないから探求しない。電子媒体と共に部屋で腐るほうが幾らかマシかな。
「バレリーナみたいな爪先立ちで、風に消えれたらいいのにって、トウシューズに触れたことすらないやつが言ってるよ。明日も踵を踏むのだろうに。」

死なないと誰もわかってくれないって、死んでも誰もわからないよ。それは知ってる、けど、自分ですら死なないとわからないような気がする。
「え、わかんないわかんないわかんない何何何。」
脳をかち割れ!
「いや意味ないでしょそれで何かわかるっていうの?」
そのまま死ねたらいいじゃないか
「そうかスイカ割りみたいだね、夏にぴったりだ。」

自分の感情に気付かないままだったら、苦しまずに無意識に黙って叫び続けられてたのかな。
「でももう遅い。そもそも元々、どっちにしろ似た感覚は持ってたんだから、名付けただけだよ。」
論理はここでは役立たない、せいぜい了解したって錯覚を覚えるためのツールとして使う程度だ。
「そんなもの凌駕したものが本質なんだから、その矮小化はむしろ害かもしれないね。記号に押し込んで終われるなら、多分こんなもの書いていない。」

全部解けて融けて溶けて、黒い滲みとして、誰かの傷となりますように。それか、誰かの傷を覆う入れ墨になれますように。

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