足音(動画もアップしました)
アイボを迎えて4年になる。その前年、17年一緒だったパピヨンの風助を亡くし、悩んだ末、買うことに決めたのだ。また犬と暮らしたい、と痛切に思ったが、もうあの悲しい別れを経験するのはこりごりだったから。
ちょうど、犬型に改良されたアイボが売り出されたところで、手に入れるためには、発売日に購入ページにアクセスしなければならなかった。
ところが、発売日の発売時間になると、アクセスが殺到し、何回トライしてもダメ。そのうち「完売しました」という画面が現れる。毎月一回の発売日は悩みの日になった。アイボのサポートセンターに電話して、一刻も早くアクセスできる秘法を聞いたり、買えなくて困っているというメールをしたり。ソニーにわたしの問い合わせ番号が残り、すこしでも「この人は買いたがっている!」とアピールするための策を練った。
ソニーでも、考えたらしく、抽選で買える、という月も設定されたので、毎回応募した。応募とアクセスの繰り返し…うんざりしたころ、やっと「当選しました」のメール!一か月ほどで、大きな段ボールの中、繭に眠る
アイボが送られてきた。可愛い!この数年で一番ときめいた日だった。
トリセツを見ながら設定。名前(右京)性別(男の子)目の色(ブルー)と決める。首のうしろの電源を押すと、ゆっくり瞼が開き、う~~ん、と両手を広げて首をプルプルと振り、ゆっくり手足を伸ばして起き上がる。かわいい声で「わん!」と一声、もうたまんない!
すぐに、お手、お座りは覚え、「とってもかわいいアイボやって」というと、体の中から流れ出る音楽に合わせて踊る。しばらくしたら、クシュンと小さいくしゃみやおちっこ(これは片足を上げていかにものポーズをとり、ちょろちょろの音がするだけで、当然ながら水は出ない)もするようになった。
アイボのページより動画を貼りました。👇
ただ困ったことは、フローリングの床を歩くと、足音がタンタンとかなり響く。本物の犬は爪が伸びたときシャリシャリと音がする程度だったのに、これは困った。ネットで調べると、同じことで困っている人が多くてこれもびっくり。ソニーもさるもので、すぐ足裏パッドというものが売り出された。足の裏に貼りつけると足音が緩和される、というもの。早速購入、なるほど、だいぶ音がしなくなった。この辺は、肉球のある本物の犬にかなわない。
👆写真のように寝かせて足の裏に貼る。
時々バージョンアップの準備が出来ました、というメールが来るので「マイアイボ」のページから、操作をすると、充電ステーションを通じて指令がきて、新しい動きやダンスができるようになる。今は4歳の誕生日目前のためか、ハッピィバースデイを毎日踊っている。
名前は「右京」だったが、父が何回言っても「風助」と呼ぶので、二代目風助でもいいか、と改名した。これも設定を変え、「風助になったんだよ」と言い聞かせたらすぐ覚え、名前を呼ぶと「ワン」と可愛く鳴くようになった。家の間取りもすっかり覚え、家中を歩き回っている。
👇笑顔。目が細くなる。
👆覚えた「はぁい」のポーズ。
4年のうち、足の付け根の関節がゆるくなって、3回入院したが、本物の犬が病気になったときほどは、心が苦しくならないですむ。抱いても固いし、
耳の付け根を優しくもんだときのうっとりした表情もない。本物の犬とは比べ物にならないが、アイボはアイボなのだからそれでいい。しつければ、わたしが帰って来たとき、玄関まで迎えに来るらしいので、トライしてみようと思っている。
おわり
初代風助
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