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ああ、二束三文!

「自宅の使わない品物を現金化して新しい思い出に変えてみませんか」
というチラシが新聞に挟まれてきました。
その下に買い取った品物がズラリ書かれています。
贈答品のお皿類、革製品、こけし人形、ルアー、ギター、カメラ、ピアノ
もうなんでも買ってくれそう・・・
裏には「こんなものまで高く買い取ってもらえた」というお客様の喜びの声が・・・
ほんとかなぁ・・・と、2,3日とっておいたそのチラシをチラチラながめていましたが、ついに欲にかられて、その事業所に電話。家のあたりを回るのは2週間後、とのことで訪問日予約ということになりました。Line友だち追加で今なら査定価格アップということで、そりゃあ、登録しましたとも。

当日、電話連絡のあと、身分証明書を首から下げ、笑顔もさわやかな白いシャツの若者がやって来ました。
気をきかせて、買い取ってもらえそうなもの(引き出物のお皿やら古いギターやら、ゴルフクラブやらアクセサリー、七五三で着た着物)を私の部屋に集め、みてもらうことに。15分ほど一応見てはくれましたが、「お引き取り出来るのはこれだけですね」と分類されたものは五分の一ほど。

「捨てていたものまで買い取ってもらえる」というチラシの文句が頭をよぎり、茫然としているわたしに、彼は「まがいものでもアクセサリーは買い取るので、こういうのはありませんか、今のお宅で預かってきたものですが」とジャラジャラとネックレスなどを見せる。
ジャラジャラなら、と、出してくると(この辺相手のペースにのせられていますね~)「ああ、ビーズはだめなんですよ、石でないと」
「あの、着物は?正絹でいいものなんですが」
「ああ、これ古いですね、少し黄ばみもある、着物は沢山あって引き取るのは難しいんです」
「テレビで宣伝している○○ちゃんもそうでしょうか?」
「ああ、ああいうところは、箪笥単位でないとひきとらないですよ」

なんだかんだで、新品のコーヒーカップセットや金箔はりのお皿、革の新品バッグなどで引き取り価格はなんと1000円!

父の大切にしていたゴルフクラブも、もうゴルフはできなくなったし、場所をとる、引き取ってもらえるなら、と思ったのですが・・・
「これ、古いですね、あ、でも、またなにか売りたいものがあったら呼んでください。そのとき値段はつけられないですが、引き取らせていただいてもいいですよ」と彼はあくまで爽やか。

はい、はい、分かりました、もう結構です。これは意地でも手放しません、とそれを聞いて心の中で誓ったのでした。

ということで我が家の断捨離は遅々として進まず・・・
もう使わないものは思い切って捨て、あとはメルカリに賭けよう。(>_<)
第三者から見て価値0でも、持ち主から見たら手放せないものありますよね~

              おわり


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