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戦国時代の自動操縦

一万三千の兵を率いた明智光秀は、右手の太刀を高々と掲げ叫んだ。
「敵は本能寺にあり!」
その声で軍勢は向きを変え、猛然と京へと歩を進めた。

さて、ここは40億年前の火星、ゲームに夢中の坊やがいた。「戦国ゲーム」を自動操縦にしていたのだが、ふと長い手をひょろひょろと動かせて「明智」の駒を動かしてみた。西に向かっていた「明智」の軍勢を京の方に向けてみたのだ。自動操縦のままなら、明智の駒は西に向かい、織田信長が天下をとり、長~い織田時代が始まっていたのに。
坊やはその後飽きて、ほっぽらかしにしたので、ゲームは勝手に進み戦国時代へ突入、日本の歴史が出来上がっていった。火星から謎の電波が地球に届いていたのに誰も気づかないうちに。

NASAの火星探査ローバー「パーサヴィアランス」は火星の赤道付近に、クレーターを発見した。35億年以上前には深さ数百メートルの水で満たされていたという。そこから火星人とゲーム機の破片がみつかる日も近い。

           おわり(412文字)

 

たらはかにさんの企画に参加させてください。
たらはかにさん、お世話をおかけしますがよろしくお願いいたします

うわ~~
難しいお題!どなたかがおしゃっていましたが、困ったときの
宇宙人、に登場してもらいなんとか書きました。
どっと疲れが出ました😂

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