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電車のなかにドラマあり

昨日のニュースで伝えられた、電車内での二つの事件が印象的でした。
一つは、伊豆急の運転手が運転中にスマホゲームをしていて、乗客にみつかた、こと。ありそうなことだけれど、運転中とは、けしからん、ですね。

もう一つはもっと刺激的で、愛知県の電車内で、若い男性が、近くの席に座ろうとした人に「俺はコロナだ!」と言って、威力業務妨害の現行犯で逮捕された、というもの。こういうの、いりょくぎょうむぼうがいっていうのだと、初めて知りました。検査を受けさせたら本当に陽性だった、というまさに「瓢箪から駒」のおまけまでついて。本人は知らずに言っていたのだから皮肉なものです。

さて、数年前の新年のことです。横浜の「そごう」に出かけ、迷いに迷ってブルゾンを買ってきました。メタリックな素材のものです。買い物って買うまえはワクワクなのに、必死に選んで買ってしまうとなんだかガックリくるのはなぜでしょう?

そんな脱力感のまま、帰りの電車に乗りました。各駅停車はすいていて、半分くらいの座席がうずまる程度。わたしの2人分スペースの右の座席には、大学生くらいの男性2人が楽しそうにしゃべってる。

「いいなあ、共学だと。なんか、青春ドラマみたいで・・・」
「だけど、けっこう気を使うぜ。隣に女の子が座ったりすると・・・
一緒に帰ろうかな、なんて。そーゆー出あいって大切にしないとな。」

なるほど!わたしも共学にいけばよかった・・・なんて遅すぎる後悔なんかしていると、突然!!

「ウルサイ!」

ドアをはさんで、左に座っていた男の人が、大声で叫んだのです。あまりの大声に、彼の向い側にすわっていた女性二人は身体がビクリ!とふるえていたし、私の左耳の鼓膜は、音波で耳の奥の底に(あるとしたら)くっついたくらい。声というよりは、爆発音に近くて、それが意味を持つ言葉だとわかるまで1/2秒くらいかかった!

そっと見ると、青いジャンバーを来た40歳くらいの男性が腕をくんで不機嫌そうに座ってる。中小企業の社長さん、というかんじ。事業がうまくいってないのかな、親会社に仕事始めの挨拶に行ったのに、いい返事がもらえなかった、とか・・・

実は、彼は20年前、大学生の頃、久しぶりに会った高校時代の友達と電車の中で話していると、突然、中年男性から、どなられた。
「なんだ、あいつ」
と思ったのに、20年後、あの時と同じ光景にあったら、つい叫んでしまった。なんてプロットで、書けそうかな?なんて考えてしまいました。

でも、これじゃ、ちょっとプロットが甘い・・・もっと肉付けしないと・・・新春第一作としてはまだまだ・・・作家への道は遠い・・・

え?いい加減に、初夢からさめなさいって?ご忠告ありがとう!?

          
             おわり


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