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俳句2句(秋旱・桐一葉)


断面見せ運ばる浴槽秋旱
だんめんみせはこばるよくそうあきひでり

訪問入浴は、看護師1名、ヘルパー2名のチームで、半分に切れている浴槽を運びこみ、訪問先で組み立て、入浴していただくというサービスです。
浅い浴槽なので、寝たきりの方も、寝たまま入浴できます。
このマンションでも、入浴サービスを受けている方がいて、時々重そうに
浴槽を運ぶスタッフと会います。半分に切れた浴槽は重ねられ、断面を見せている、のが印象的です。ああ、寝たきりの方がいるのかな、スタッフはまだ暑い時期にたいへんだな、いろんな想いが胸をよぎるのです。
このサービスを知らない方は、なんのことだか分からないと思いますが
知って欲しい、という意味も込めて俳句にしました。



朝日浴び面をふせる桐一葉
あさひあびおもてをふせるきりひとは

朝、散歩に行くと桐の落ち葉が、恥じらうように面を伏せていました。
朝日が眩しいのか、昨夜のできごとをまだ秘めていたいのか・・・
いろんなストーリーを感じました。



辛口、甘口、感想、コメントお待ちしています。
よろしくお願いいたします。🙇

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