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#好きな3曲を熱く語る

1.湯の町エレジー

古い歌だ。祖母が大好きで、よく口ずさんでいた。ちゃんと歌いたいけど、「声が出ないで歌えないやぁ・・・」と残念そうだった。

「伊豆の山々月淡く…」で始まる格調高い詩、哀愁ある古賀メロデイーに乗った歌は、心に沁みる。甘いつやのある声で近江俊郎さんが歌っている。

ヘルパーをやっていたころ、お年寄りと一緒に歌ったり、足浴のとき足を湯につけていただいている間、私が歌ったりした。足浴とは、足を洗うことだが、いきなりではなく、少し足を湯につけてから洗い出すと、足も温まり、汚れも取れやすくなる。足をお湯につけていただいている間、歌を聞いてちょっと伊豆の温泉にでも行った気分になっていただけるといいな、と思ったからだ。

静岡県人でもある私には、祖母の思い出とともに、懐かしく胸に迫る歌だ。

2.誰も寝てはならぬ

プッチーニ作オペラ、トゥーランドット のなかで歌われるアリアである。

主人公カラフはトゥーランドット姫への求婚者にだされる3つの難題を見事に解決した。姫はまだ難色を示し、カラフから自分の名前をあてたら、姫は私のもの、と言われ、カラフと言う名前を突き止めるまで、国民に寝てはならぬというおふれまで出す。時間を稼いで国民に名前をしらべさせようとしたわけだ。

カラフは一人、宮殿から月に照らされた庭に出る。そこでトゥーランドット姫のおふれを聞く。ここでアリア『誰も寝てはならぬ』がカラフによって歌われる。

朝になったら、私の勝ちだ!つまり愛が実る!と高らかに歌い上げるテノールのアリア。テノール歌手ならだれでも、いや、私でも声高らかに歌いたい!感動して、本当に寝られなくなる。

この歌には、有名な話がある。イギリスのオーディション番組に、ある中年の男性が応募した。よれよれのシャツ、職業は携帯電話のセールス、誰もが鼻でせせら笑った。が、彼が「誰も寝てはならぬ」を歌い出すと、仰天した。その素晴らしい声量豊かな歌声に、歌い終わったら会場を轟かせる拍手喝采、スタンデイングオベーションになった。

それが、ポール・ポッツだ。彼の歌声は豊かで突き抜けるように高く響く。またまた感動する。本当に寝られない!


3.Yesterday

ビートルズの名曲だ。

初めて英語で歌いたい!と思った歌で、必死で歌詞を覚えた。昨日去って行った恋人を思い、昨日にもどれたら・・・と切々と歌われている。心がキュッと掴れる。

ロンドンにいったとき、ビートルズがアルバム録音をした、というスタジオの前の道路 Abbey Road にもちろん行った。Abbey Roadとは、ビートルズの大ヒットアルバムの名前だが、EMIレコーディング・スタジオは、このアルバムの大ヒットをきっかけにビートルズに敬意を表して「アビー・ロード・スタジオ」と改称されたのだそうだ。

地下鉄の駅から歩いて行ったのだが、わかりにくくて、2回も道をきき、やっとたどりついた。で、ビートルズと同じように横断歩道を渡った。あいにく雨降りの寒い日で、けっこう車の通りも多くて、渡るのに苦労した。上が有名なジャケット写真(ポールだけが、裸足)、下が私。

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Abbey Road の看板には落書きがいっぱいだった。↓

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そして、蝋人形館では、ビートルズの間近に座った。感激!↓

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もう、なにも言うことはありません。とにかく素晴らしい!切ない!


                   おわり






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