クッキー缶を常備しているおばあちゃんになりたい
クッキー缶がにわかに熱いので最近（？）食ったやつの感想でも残すか…
大人になってから差し入れでもらったりする機会が増えてうれしい。
◆アトリエうかい
さくほろ系。
このレトロな缶、お行儀よくならんだ華やかなクッキーたち。開けた時の”悦”、これぞクッキー缶のロマンだ。
ハンバーガーみたいな見た目の「ピスタチオジャンドゥージャのサンド」が普通にうますぎるので、こればっか食べたいな、と思う。そういう「これだけ欲しい」と思うようなクッキーに限って、ちょこっとしか入っていないのがいちばんいいクッキー缶の条件かもしれない。自分の中のくいしんぼうなこどもが駄々をこねだすのを感じ、大人の私が仕方ないわねともうひとつ買う。完璧なセルフ甘やかしである。
うかいでは塩味のクッキー缶というやつも売っていて、個人的に甘いものが苦手とかお酒飲みの人への贈り物におすすめです。甘い方の缶とは打って変わっていろいろなクッキーが雑然と詰められているが、ほろ酔いのあたまでどれにしようかな…と選ぶのにちょうどいい。
◆シヅカ洋菓子店 自然菓子研究所
サスティナブルなクッキーやさんだ。サスティナブルなクッキーやさんってなに？サスティナブルなクッキーやさんに決まっているだろ。
強い理念のもとに作られているクッキーだけあって、すみからすみまでこだわっていることがその缶の佇まいからわかる。とはいえやはり本番は意を決して蓋を開けてから。香りが全然違うのだ。小麦粉とバターと砂糖と塩と地球環境とあらゆるものに本気で向き合っている、気合のようなものがにおいとなって立ち上っている。鍛え上げられた筋肉から湯気が立つのと同じように。
硬派なだけあってクッキーもパキっと硬めの焼き加減で、小麦を喰らっている、という研ぎ澄まされた味わいだ。毎朝一枚食べることでこの”本気”を自分の日常に取り込めるような気がするな。範馬勇次郎などが好んで食いそう。パキ…コリュ…ザク、ザク…
◆ちてはこ菓子店
え～～～～ちょっとかわいすぎない？
父の手・母の心で「ちてはこ」であるというのにちょっとイデオロギーを感じなくもないが、素朴でひそやかな、おとぎ話に出てきそうなお菓子屋さんだ。「からすのパンやさん」だの「もりのおかしやさん」だのを読んで空想したゆめのおみせそのまま。いちばんとくいなお菓子がタルトであるというのも非常によい。
クッキーも世界観に倣ったのかやわやわのかわいい焼き上がり。火が通り切った瞬間を逃さず取り出したみたいな絶妙な塩梅だ。レアだけど生じゃないというか（ステーキ？）。
◆ケーキハウス ツマガリ
パッケージが好きな”クッキー缶”とめちゃくちゃ逆行しているんだけどうまいんだよね。ナッツ入りのクッキーが全部うまい。
◆カドー パティスリー
パリッとしたスーツ着て、丸の内の育ちのいいクッキーと紅茶を購入する。という体験価値を買った。
◆アンリ・シャルパンティエ
アンリシャルパンティエといえばフィナンシェやケーキのイメージが強くって、わざわざクッキーだけを買うというのも珍しいんでしょうが、このカワイイ缶をいちど独り占めしたくなってしまって。見よお行儀よく並んだクッキーとエッフェル塔という気の利いたデザインのピック（バカほど使いづらい）を。ウェス・アンダーソンの映画を観たくなっちゃうな～。
◆エシレ
バターの暴力。ありえないほどうまい。
備考
これは常備クッキー。無限に食うことで無限にカロリーを摂取できる。このモサモサしたクッキーをほおばり、紅茶で流し込む瞬間、”生”を実感する。
今後予定
お取り寄せした（い）やつ
◆鎌倉レザンジュ
甘いやつとしょっぱいやつの詰め合わせらしい。
◆太陽の塔 タイヨウノカンカン
見た目がよすぎる。
◆VIOLETTA
かわいすぎる。今はインディーズ（？）みたいなスタンスでクッキー缶を作られているようですが、店舗を持てそうというようなことをおっしゃっていて楽しみだ、倍率がクソ高いようなので…
そんな感じ。
おすすめのクッキー缶があったら教えてもらえると嬉しいです。
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