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大切なことは、みんなお客様から教わった

はじめての仕事は、18歳の時。コーヒー屋さんでアルバイトを始めた。

まさか、「いらっしゃいませ」の声が、あんなに震えるなんて。
レシートを渡すだけで、あんなに緊張するなんて。

そう、誰にだって、スタートラインはある。


自信がないから試してみる

アルバイトやサラリーマンの時は、教えてくれる人もいたし、マニュアルもあった。

けど、起業すると、そういったものは当然なくて、自分のアイデアと行動で勝負するしかない。

起業して私が最初にやった仕事は、ブログを使って広告収益で稼ぐという、今となってはよくある事業モデル。

ただ、当時はまだまだ「なにそれ?」って感じだった。
なんせ、13年前で、SNSさえ今ほど普及してはいなかったからね。

ただ、ブログを使ったビジネスは割とすぐに収益が出せた。

もともと、コンサル業をやりたかった私は、すぐにそのノウハウを使って、コンサルティングをしたいと思った。

だけど、、、

自信がない〜〜〜〜〜!!!!!

そう、誰だって、最初はそう。

私も、最初はとにかく、コンサルっていっても、どうやれば良いのかもわからないし、実績もまだまだ豊富なわけじゃない。

だから、こう考えた。

自信がないけど、やるしかない。
なら、とりあえず無料でやってみるか。

ただ、コンサルというと、やっぱりすごく時間も労力も必要なお仕事なので、これを無料にするのはかなり難しい部分がある。

なので、「教える」ということをテストしてみるために、無料のメール講座をやってみることにした。
※当時は、まだ今のようなプラットフォームやツールがないから、メール講座が限界。笑

はじめての講座運営

作ったのは、2ヶ月間でブログを使った事業の基本がわかるメール講座。

毎日、少しずつノウハウや実践のポイントを送り、実践結果をSNS(当時のmixiみたいなやつ)に書いてもらう、というスタイルを作った。

結果的に、これがかなり当たりまして、累計で5000名ほどのユーザー(といっても、無料なのですが)を獲得しました。

ただね、そこだけ聞くと、かんたんにヒットしたみたいなんだけど、めっちゃ試行錯誤していた。

  • みんなが知りたいことは何だろう?

  • どうすれば、2ヶ月間続けてくれるかな?

特にこの2つは、いつも頭から離れなかった。

で、はじめてコーヒー屋さんでアルバイトした時のことを思い出したんだ。

私が、緊張で震える手でレジを操作していると、常連の女性が「大丈夫よ、そんなの。けど、私は常連だから、覚えてちょうだいね。」と声をかけてくれた。

その発言の真意がどんな意味だったのかは分からない。

ただ、お客様のご要望=やるべき仕事だと理解した衝撃はすごく覚えている。

だから、「そうか。まずは常連さんを覚えよう。」と思った。

1週間経つ頃、私はまだ作業がおぼつかない感じではあったけど、常連さんには好かれ始めていた。

「お、今日も頑張っているね!少しずつ頑張りなさいね!明日も来てあげるから。」

そんな風に、私を応援してくれる常連さんが増えていった。

この経験で大切だったのは、「私は常連だから、覚えてちょうだいね」というお客様のニーズに対して、自分なりにお応えできるように努めたこと。

こんな経験を思い出して、メール講座における2つの悩み、

  • みんなが知りたいことは何だろう?

  • どうすれば、2ヶ月間続けてくれるかな?

これを解決するシンプルな方法がわかった。

「お客さんに聞いちゃおう。」

私は、受講生に直接ヒアリングするようになり、メール講座の内容や仕組みに磨きをかけていった。

結果として、5000名のユーザーを獲得した。

そう、大切なことは、お客様が教えてくれた。

読者数2万人超えのメルマガ運営者に

その5000名のユーザーが起点になり、気づけば私は読者数2万名を抱えるメルマガの運営者になっていた。

ここまでにメール講座をやっていたので、その延長で、無料のメルマガを発行することにしたんだ。

これまでの経験で、

  • 運営の仕方

  • ニーズの探り方

  • 人を紹介してもらう仕組み

などを理解できていたので、読者数を増やすことは、さほど苦労しなかった。

私の場合、メルマガの収益源は3つあった。

メルマガの収益源

無料のメルマガなので、今のサブスクみたいな料金はもらっていない。

だけど、

  1. メール講座の受講生のニーズから作った自分の商品やツールの販売

  2. 2万人の読者に宣伝できる広告枠の販売

  3. 成果報酬型の広告やプロモーション

この3つが、収益源になっていて、正直に言うと、かなり儲かった

ただ、だんだん依頼される広告案件が、質の悪いものになっていくのが分かって、読者さんのために、このメルマガの運営は終了していく流れになった。

そうそう、本当はメルマガをずっと書きたかったんだけど、ここも正直に言うと、

あんまり変な広告を配信しないでください。」

みたいなメッセージが読者さんから届くようになったんだよね。

だから、素直にやめるべきだと思った。
やっぱり、大切なことはお客様が教えてくれる。

あの時、続けていたら、もう少し儲かったんだろうけど、きっと失うものも大きかった。

だから、後悔していないよ!

ついに!はじめてのコンサルティング

それで、2万人規模のメルマガはやめたんだけど、一部の希望者だけを集めて、少数のクライアントにコンサルティングを開始した。

コンサルのサービス開発

もちろん、どうやれば良いのか?というのは、経営者だから常に悩む部分ではあるんだけど、ここまでにメール講座や自社商品の販売など、段階を踏んできてよかった

細かい部分は、トライアンドエラーで改善していったけど、基本的な設計、

  • こういう風に教えれば導けるはずだ

  • こんなサービス設計にすれば満足してもらえる

  • 他社に足りていないのは、こんなところだな

こういうのは、随分と考えやすくなっていたので、コンサルティングサービスは最初から凄い順調だった。

一方で、頭を悩ませていたのは、クライアントの業種が幅広くなっていくことだった。

特定の業種だけじゃなく、いろんな業種からご相談を受けるようになっていた。

つまり、お客様からのご要望だ。

コーヒー屋の時と同じ。お客様が「私のことを覚えなさい」と言えば、覚える。言いがかりを除いては、お客様のご要望に応えて損をするケースは限りなく少ない。

だから、幅広い業種からのご相談に対応できるように、私は自分のノウハウを再開発する必要があった。

幅広い業種に対応できる体系的なマーケティング論と、コンサルステップを取り決めよう。それがうちの会社の独自のノウハウになる。

結果的に、これが完成したことは、さらにコンサルタントとしての世界を広げてくれた。

そう、今回もお客様のご要望に、素直に応えようと思ったことが大きい。
大切なことは、いつも、いつでも、お客様が教えてくれる。

原点と夢が一体化した

それで、現在はどんなスタイルでコンサルをしているかというと、

オンライン講座×コンサルティングサービス

というスタイル。

オンライン講座×コンサルティング

つまり、ベースとなるオンライン講座があって、サポートプランとして、

  1. オンラインでの個別コンサルあり

  2. オンラインでのグループコンサルあり

  3. オンライン講座の受講のみ

みたいなプランに分かれている。

専用の会員サイトがあって、料金はどのプランもサブスク型。

いわゆる「一年契約」みたいなコンサルの問題点は、その契約が終わるタイミングがプロジェクトの完了のタイミングにぴったり合うわけじゃないってことだと、前の段階で気づいていた。

最初にコンサルティングをした時に、何度も言われたんだ。
「あと半年くらいは付いていて欲しいのですが、ダメですか?」
って。

これも、ご要望だよね。

だから、大きな契約単位ではなく、サブスク型はクライアントのためにも合っていると思った。

ここまでの経験をとおして、起業して一番はじめにやった仕事である「講座運営」と、ずっとやりたかった「コンサルタントとしての仕事」が、融合した。

サブスク型でずっと提供していくメリットは、変わりゆく時代に合わせて、毎年少しずつカリキュラム内容を変えて講座を提供していけること

そのためのノウハウ開発のポイントは、ここまでの経験で掴んでいる。

だから、会員さんは、安心して「今、大切なポイント」を学ぶことができる。

私が、私なりに育ててきた事業スタイル。

でも、本当に育ててくれたのはお客様なんだ。

大切なことは、全部お客様が教えてくれた

いつも、お客様が支えてくれた

綺麗事じゃない。

本当にそう思っている。

お仕事で一番大切なことだと思う。

お客様のご要望にお応えする。
その姿勢があれば、多くの仕事は失敗しない。

もちろんそこには、予算や能力の限界があって、常に「キャパの範囲で」という前提がある。

でも、お客様のご要望に目を光らせ、その時にできる最善の手を打っていく。

このシンプルな姿勢が、仕事の価値を上げる

18歳の時に、はじめてコーヒー屋さんでアルバイトをして、本当にびっくりするくらい緊張した。

大丈夫よ、そんなの。けど、私は常連だから、覚えてちょうだいね。

その一言が、私にとって今でも仕事の原点になっている。

はじめての仕事。はじめてのお客様。

そのお客様の名前は、20年ほど経った今でも忘れていない。

起業してから、はじめての仕事。はじめてのお客様。

そのお客様の名前も、はっきりと覚えている。

仕事に悩んだら、お客様やお相手様の言葉に注意を向けてみて。
何気ない一言が、あなたの人生を変えるかもしれない。

将来のために、今、何かを変えよう。
あなたの挑戦を、私は応援しています。

株式会社フレンドマーク
五十嵐

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