Hospital -the after-

2度目の退院(この言い方、ものすごく不名誉)から2週間以上が経過し、今のところ鼻血ドバーッの再発や異変も無く順調です。なーんて油断してたら・・・ということも無くは無いので今も気をつけながら生活してます。検査の結果、手術で摘出された物体は悪性ではなくアレルギー性由来の良性腫瘍だったようです。(「手術で摘出」って早口で言ってみ。絶対つっかえるから。)


今までツイッターやここで何も言ってきませんでしたが、手術に至るそもそものきっかけは3月の終わりにまでさかのぼります。

毎年恒例で花粉症になり、鼻水ズビズビ&鼻づまり。その時は「まぁ毎年の事だし」と思っていたのですが、なんか妙に今年は右の鼻の詰まりがひどい。このままじゃ鼻呼吸で寝るのも苦しくて毎晩鬱陶しくてしょうがないだろう!…ということで、左の鼻をふさいで、ちょっとした酸欠になるぐらい思いっきり「フンーーー!!」とやってみたところ、右の鼻からは鼻水じゃなくて鼻血が出ました。そして、その3日後だか4日後に鼻の奥に謎のブヨブヨしたものが潜んでいる(急に変な物が姿を現した)ことに気付きました。今にして思えば、明らかにこの行動が原因だった(とどめを刺してしまった)のでしょう。でも逆に言えば、この奇行のおかげで病院へ行くきっかけを作り、のちに自分が副鼻腔炎を患っていたのを知ることが出来たとも言えます。しかも病状は“慢性”だったので、果たして何年前からこいつと共にしてきたのやら。先生の話では、痛みとかそういう自覚症状が表れないので、表面化しないとなかなか気づけないらしい。

最初に診てもらった地元の中規模総合病院では「ウチではこの手の病状に詳しい先生はいない(もし手術を行うというような話になった場合、オペを行える医師がいない)し耳鼻科の高度な設備も乏しいので、もっと大きい病院で診てもらってください。」との事。そもそもの話、超ハイスペックな耳鼻科ドクターはデッカい大学病院に限られるんだと。そんで紹介状を書いてもらって大学病院に行ったはいいけど(これが4月上旬)、『大学病院 → デカい → 患者がいっぱい → 医師多忙 → すぐには手術できない → どんなに早く日程を組んでも7月の頭になってしまいますね』ってなわけで、先月になってようやく入院&手術をしたという運びです。3ヶ月分を一気にすっ飛ばして話しましたけど、その間もだいたい2週に1回のペースで通院を繰り返しました。ああそれから、大学病院というものに人生で初めて訪れた時の感想は、「待合所がまるで空港みたいな感じだなぁ」でした。



そしてここからは入院&手術時の話。まぁ書こうと思えば【Hospital 1】の時に書けていたんですが、それどころじゃなかったし面倒だったし。

7月4日に入院して6日に手術を行いました。普通は前日に現地入りするんでしょうが、5日は日曜日(休診日)で入退院管理の窓口もお休みになってしまうので2日前からの入院ということに。

手術は全身麻酔だったのですが、手術台の上で仰向けになり酸素マスクのような三角形のアレで鼻と口をカポッと覆われて「はい、じゃあ今からゆーっくり麻酔が入っていきますからねー」なんて言われて。「おいおい、ちっとも眠くなって来ないじゃねぇか。麻酔のガス(?)の実力ってのは所詮この程度かい。」と、意味もなく麻酔をおちょくっていたら知らない間に眠っていたらしく、次に気が付いたのは「手術終わりましたよー。起きてくださーい。」という麻酔科医の声。虚勢とか見栄ではなく、手術に対する不安・心配・恐怖などはありませんでした。手術“費”の心配なら若干ありましたけど。書類には『手術予定時間:1時間程度』って書いてあったし、「まぁ寝てる間に綺麗に終わってるでしょ」と能天気に構えていました。


術後の入院生活はほぼやる事無し。基本はベッド上安静(大人しく寝てやがれ)だったので。スタミナが全回復の状態がもったいないからとスマホゲームをちょいとプレイしたりTwitterで愚痴ってみたり、それくらい。入院中はヒマになるだろうからと持参した伊集院さんの『のはなし(1~4巻)』は、本を読む程度のやる気と意欲もなかったので結局読みませんでした。やることが無くて寝るしかないので夜寝れない。自宅と睡眠環境が違う(枕とベッドが硬い)のでなかなか寝れない。多分違うかもしれませんが、入院生活って刑務所での生活をライトでソフトでマイルドにしたような感じだなーと思いました。刑務所の実際の生活なんて知らないけど。“健康な身体を取り戻すため摂生に努める場所”なので、まぁそういう意味では病院だって一種の更生施設か。

ここまでが“最初の”入院の話。13日の朝に退院しました。




そしてここから【Hospital 2】の話に繋がっていくわけです。

概要は以前お話しした通り。7月14日の火曜日に「なんじゃこりゃー!!」な流血騒動となってしまい、そのまますぐに“2度目の”入院です。

真っ赤に染まる洗面台。いつまで経っても出血が止まらなかったので、「もしかしてこのまま失血で死ぬんじゃないか?」と思う反面、病院へ向かう道中は「今ここで意識を失うわけにはいかない」と妙に冷静でした。


もう鼻からの出血も入院生活も御免なので、最初の入院時以上に動かず、ただただ安静にしていました。止血のために薬剤がしみ込んだ細いガーゼを5枚も鼻の奥にギュウギュウのキツキツに詰められていたので、すんごく鼻が痛い。その状態で3日間過ごしました。あと、隣のベッドのじいちゃんがうるさい。面会客の孫2人(漏れ聞こえる会話の内容から察するに小学校低学年)は、じいちゃん以上にうるさい。最近の子どもはやけにマセてるらしいけど、その孫たちは年相応の小学生らしい頭の悪い会話をしていてグッときたね。

実はこの2度目の入院、当初の予定入院期間は5日間(土曜日に退院)だったのですが、退院したばっかりだってのにまた5日間も病院にいられるかーい!というわけで、1日ぐらい短くなりませんか?と掛け合ってみたところ、「じゃあ金曜日の朝の診察で血が止まっているのを確認できたら退院しても良し。」ということになり、だから最初の入院時以上にまんじりともせず、ひたすら寝て過ごしていたわけです。その結果もあってか予定よりも1日早く退院できました。一時は死にかけた(ような気分になった)くせに生命の安全よりも、もう入院は飽きた早く家に帰りてぇなどと考える方を優先するなんて、とんだ自己中患者だな。


そんなこんなで。思わぬアクシデントもあったせいで、7月は2週間も病院にいました。1週間そこらの入院で飽きたとか早く帰りたいと言い出すんだから、もしもこの先1ヶ月や2ヶ月の入院を余儀なくされる病気・怪我になってしまった場合、どうなることやら。月並みかもしれませんがやっぱり最善策は、普段から病気や怪我をしないような生活を心掛けることでしょうね。

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