見出し画像

女前な猫、ハナちゃんの物語

今までの人生で、憧れの人物を聞かれる機会は何度もあったと思う。
あなたが人生で最初に憧れた人物は誰?
もしこれを読んでいるあなたが女性ならばもっと詳しく聞きたい。
あなたが人生で最初に憧れた女性は誰?

わたしが人生で最初に憧れた女性は猫のハナちゃんだ。
まさかの人ではないwww

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

話は変わるけれど、猫にはなんとも言えない魔力があるよね。
わたしは自他ともに認める小動物好きだ。
けれど、猫に振り回される人生もいいと思う。
小動物のチンチラに動くアスレチック扱いされるのも一興。
猫様の奴隷に成り下がるのもまた一興。
人生にはいく通りもの楽しみ方があっていいと思う。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


隣に住んでいるおばあさんはメス猫と暮らしている。
「あたしは、子育てでもこんなに苦労したことはないわよ」と叫びながら、自宅の中で飼い猫を追いかけ回していた。
苦労の真っ最中なのに、とても楽しそうだ。
決まりきった毎日を乱してくれる存在は愛おしいのだろう。

おばあさんにとって、子育ての記憶は遠い過去だ。
苦労は澱として記憶の底に沈んでいったのだろう。
楽しかったこと・嬉しかったことが凝縮された上澄みを見れば、綺麗な思い出だよね。
端的に言えば、子育ての記憶が美化されすぎているように見えてしまう。
猫を追いかけ回すよりも新生児をお世話する方が圧倒的に大変じゃない?
ハイパーポジティブウーマンじゃない限り、子育てのいろんな局面で苦労があったと思うんだけど…。
けれど、おばあさんにとっては猫様に翻弄される今が全てだ。

とある日には「この前、動物病院に行ったときにね、獣医さんに美人さんですねって言われたの〜♡」と親バカ全開発言をしていた。
その気持ちはわたしにも痛いほど分かるよ!
うちの子は宇宙一かわいいよね!
我が家のぐーしゃんは今日もイケメンだよ!

あれ、ぐーしゃんの話になっちゃった。
ここからはハナちゃんの話をしていきます!

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


わたしが幼い頃、祖父母宅には犬と猫が1匹ずついた。
犬はジョンというオス犬でとても穏やかな性格だった。
動物が苦手なわたしのお母さんもジョンとはうまく付き合っていた。
猫がハナちゃんで、血統書付きのメス猫だった。

おばあちゃんはハナちゃんのことをたいそう可愛がっていた。
そして、ハナちゃんに純血種の子どもを産むことを望んでいた。
同じ種類のオス猫とお見合いさせるべく、頻繁にハナちゃんを連れて出かけていた。
しかし、そこで出会ったオス猫とハナちゃんのカップルが成立することはなかった。

最初は箱入り娘だったハナちゃんだが、次第に外の世界へ出ていくようになる。
そして、おそらくは野良のオス猫と出会い、カップル成立した。
ハナちゃんは最初の出産を迎えることになる。
最初の出産で元気に育ったのは三毛のメス猫だけだった。

しばらくして、2回目の出産をした。
そのときには5匹の赤ちゃんが生まれた。
ハナちゃんそっくりの猫、オッドアイの白猫、黒猫3匹、みんなが元気に育っていった。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



わたしはハナちゃんの生き方のどこに惹かれたのだろう。
子沢山のお母さんになったところ?
自由奔放なところ?
きっと、決められた道を歩まず、自分の進みたい道を選んだところに惹かれているのだ。
飼い主は純血の子どもを産むことを望んでいた。
けれど、彼女はその道を選ばなかった。
(お見合いがうまくいかなかったのは相性の問題なんだろうけどね)


わたしはハナちゃんの物語の結末を知らない。
でも、ハナちゃんならその後の人生もタフに生き抜いていったのだろう。
そう思わせてくれる強さを彼女は持っていた。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

あなたが人生で最初に憧れた女性は誰?
なぜ、その人はあなたの心を惹きつけてやまないの?

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ここまで読んでくれて、ありがとう。
いいね押してもらえたら嬉しいな(アカウント持っていなくても押せるよ)。
Twitterフォローもしてくれたらもっと嬉しい。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?