幽默を追い求めて

【幽默】ゆう-もく
青白い照明があたりを照らす。しんと静まり返っていて、虫の音も、風の流れも、まとわりつくような暑さも湿気もない。張りつめたような空気の中、帰路につく足音だけが響く。

家に帰って本を読みたい。集中力がいつのまにか切れて、手はページを繰っていながらも、目は字の表面をなでるように、上滑りするようになって、頭に意味を伝達しない。そうなるまで読み続けたら、電気を消して、青緑色の残光がなくなるまで電灯を見つめてから眠りに落ちたい。


そんな雰囲気を持つ漢字の組み合わせ。実際は「ユーモア」という意味。初めて知った時、中学生の私でも、もっと楽しさが伝わるような漢字の当てはめを作り出せると思った。でも、今は漢字の見た目と意味の違いに面白さを感じる。この言葉をこの漢字2文字に落とし込んだ人は、きっと遊び心がある。

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