はまっている内に，伊沢拓司という人の自分にとっての魅力を．

自分は自分の中の流行ものがそのうち去ってしまうタイプ．（流行が去っても好きなものは好きだけど．）なので，流行しているうちに書けるだけ書いておく．伊沢さん像について．

テレビの中の伊沢さん（東大王を数回視たことがあるくらいだけど，冒険少年は見たことがないし番組によっても違うのかも？），QuizKnock動画での伊沢さん，インタビューでの伊沢さん，ANN0での伊沢さん，ゲンロンでの伊沢さん，はどれも違うイメージが施されている．それは多分，私が受け取っているものどおりかどうかはわからないが，彼自身が考えて選択しているものなんだろう．そして，カメラが回っていない時の伊沢さん，家でひとりでいる時の伊沢さん，はまたきっと全然違うんだろう．

面白いのは，伊沢さんはどの状況に対しても，肯定的に捉えているように見えるということ．どんな人でも外からのイメージは自己イメージとは異なるものだが，メディアに乗ればその乖離は遥かに大きいだろう．それでもそれを引き受ける．少なくとも肯定的な発言をしようとしている．かと言って流されているのではなく，主張はちゃんとあって，環境に感謝し自分にできることを返していこうというマインドが垣間見える．
周囲の人についても，それぞれに心底肯定的な捉え方をしているように見える．（否定的に思っている相手についてはカメラの前では発言しないだけかもしれないが．）「僕〇〇が大好きなんで」というものがすごく沢山あるし，それぞれについてちゃんと詳しい．
やりたいことがいくつもあって，それに向かって努力して，特殊な立ち位置を獲得し，だからこそできることも広がって．という感じなんだろうか．
彼自身体力が人一倍あるといっていたが，身体的な体力だけでなく，気持ちの上での体力，キャパシティーの大きさ，を感じる．取れるもの全部本気で取っていってやる，というような．
それはある種の強さ．どう見られていても，自分は自分だし，自分の信じることをやっていくだけだ，というような自信．弱さが見えることも恐れない．ただし，弱さに甘えることは恥じる姿勢．そして，いつも核には，自身の実感がちゃんとあって嘘が少ないように見えるところ．

QuizKnockの動画で，河村さんやふくらＰ，田村さんと話している，互いへのリスペクトとフラットな内輪感のある伊沢さん，徳久さん相手に存分に話している伊沢さん，ずっとやりたかったラジオでテンションが上がっているANN0の伊沢さん，が好きだ．でも，CEOとして責任を背負って立つ伊沢さんも，クイズ界を背負いながらテレビに出る伊沢さんも，動画で敢えてはっちゃけて見せる伊沢さんも，やったことのないことに攻めの姿勢の伊沢さんも，（見たことがないけど，ガチの競技クイズをしている伊沢さんも），そういう部分があっての伊沢さん．

その総体としての伊沢さんに興味があるし，魅力的だなあと思う．

ゲンロンで「大人」と話す楽しそうな伊沢さんを見ると，彼にとってのQuizKnockってなんなんだろうと考えてしまう．そんなことを部外者の自分が考えてもまったく無意味なことだとわかっている．がまあこういうのが，ファンの楽しみ，でもあるよね．
基本的には仲間と自分の夢を実現する場所．大所帯になって，守らなくちゃいけないものも増えたろうし，新人の育成にも気を配らなくてはならない．人気が出たからこそ，振舞いにも制約がある．難しすぎる問題や，マニアックな内輪感を出しても，視聴者には伝わらないだろうし．そういうことで，不自由さを感じたりしないのかな，とか．
でもまあ，テレビなんてもっと制約があるだろうし，そのお陰で今の自分があることも痛感しているだろう．ある場所でできないことがあっても，別の場所も確保しておけばいいのかな．
ということを妄想しながら，じゃあ自分はどうやって生きるのか，を考えたり，する訳です．