田原総一朗.老害ぶりに驚く.

田原総一朗氏がひろゆき氏と成田悠輔さんと話している,日経テレ東大学を見て驚く.

田原氏については名前くらいしか知らず,今まで朝生っていう番組をやったりした人,でも番組は見たことがない,という認識.どうも各政治家とのつながりもあり,それなりの影響力のある人のようだ.しかし,彼が議論する技術を持っていないことが衝撃.相手の質問を聞き,理解し,答える,技術を全く持っていない.自分の論の矛盾点を突かれると「まあいいや」で逃げて終わらせて,相手の人格攻撃を始めてしまう.話す相手は敵ではないので,一緒に建設的な議論をしよう,というスタンスが全く取れていない.相手は自分の偉業を知っていて当然,ではなく,自分が相手のことを知らないように相手も自分の考えを知らないので,自分の考えをその場で話す,ということをするのは,最低限のマナーだと思う.
多分,それなりにメディア人として有能なところのある人だったんだろう.こうなってしまったのは,所謂「老害」なんだろうか.

寿命が延びていくこと自体は,いいことである筈だ.だから,老人を粛清しよう,という方向性は間違っていると思う.老人になっても元気で楽しく,しかも周囲にもよい影響を与える存在として生きていける方がいい.全ての人が原則的にはいずれ老人になるので,その老人としての生き方が魅力的な方がいいと思う.

その為にはどういうことに気を付けるべきなんだろうか.

多分若い時は,自分のことを相手は知らないのが当り前なので,きちんと自分の考えを開示することが苦にならない.年を取ってくると,自分がしてきたことも増えてしまうし,説明が面倒になってしまうんだろう.そのことを自覚し,丁寧な説明を心がける.
感情的に決めつけず,別の考え方に開いておこう.論理的に考えるようにしよう.
新しいガジェットにはなるべく付いていくようにしよう.NetFlixだとかVRだとかDXだとか,つい放っておいてしまいがちだけど,ある程度updateを怠らないようにしないと.

自分自身が年を経て見えてきたものがあるのだから,経験のあるものならではの視点もあるだろう.年上の人には敬意を示しつつ,お互いに幸せな形で共存できる社会がいい.



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