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バッハの作品における聖書と象徴⑦Bibel und Symbol in den Werkenの日本語訳

毎回1~2ページずつの更新ですが、頑張っていきましょう。
閲覧数も増えてドキドキ。

Bibel und Symbol in den Werken. p.12


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(譜例5)

バッハは「イエスの嘆きを「環の音型」として表現している。
F音の周りの半音を循環して「おそれや不安」の情景を表す。「おそれ・不安」の音型は非常に狭い円で「環の音型」を描き、イエスの嘆きを表している。

補足です☆

循環と訳しているのですが、全く意味が分かりませんでした。
おそらく音楽用語の「刺繡音」のことかな?と思うのですが。。
プラウチュが書いているようにF音の周りの刺繍音をつなげると本当に「円」が出てきてびっくりしました。

この「嘆きの音型」については次回の記事でより詳しく説明させていただきますが、
これは私の個人的な見解になるのと、大学時代本当に苦労して「あ、こういうことか」と出てきた場所で、もったいぶらせて頂き、有料記事にします。。
研究されている方、修辞学による音型について深められている方向けです。このヘンテコな日本語訳で読解された方は凄すぎます。

話を戻しますが、
これをバッハが本当に意図として表現していたらすごい。
しかも、ちょうど「Trauern(嘆き)」の歌詞のところの音ですね。トリハダです。

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(譜例6)

イエスの嘆きは変化なく短調で同型の繰り返しとなり、弦楽器奏者のための表現に利用され、悲しみを込めた言葉は減7の和音によって表現される。
死は低音の長い休符で表す。対照的に高音域への跳躍は騒動を表現している「目を覚ませ!」

バッハは奇妙な不協和音の音型を置いている。それは裏切り者のユダを特徴づけるためであり、イエスと対面する場面。


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(譜例7)

挨拶の中での裏切り行為は最高音となり、6.7度以上または減.増音程のの跳躍で「ラビ」と呼ばれる。それは強烈な跳躍であり、鋭い派生的な不協和音になる。それは嘲笑もしくは挑発を印象付けるだろう。
今あなたが先生であることを示してください!

続く。

環の音型については有料記事にて。

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