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藤井風"Free"Live 2021@NISSAN stadiumを振り返る。

告知されたのは2021年7月21日のこと。

わたしが風くんに会いたい、と願い始めてから初めて訪れた生風のチャンスだった。

招待制?
無料?
聞いたことないんだけど。


招待されなくても、
無料じゃなくても、
とにかく絶対に行きたかった。

でも結果的に、新型コロナ感染拡大防止の観点からこのコンサートは無観客での開催決定となり、応募とか抽選とか当落発表とか、そんなことさえも叶わなくなったのである。

このyoutubeでの生配信は、
リアルタイムで風くんを追えた初のイベントだったと思う。

加えて、

仕事は繁忙期だったし、海外に行けない夏休みなんて初めてだったし、
大袈裟かもしれないけど、人生にどう楽しみを見出せば良いかわからない日々に突如訪れた、どきどきわくわくそわそわのイベントとなった。



モノクロの世界から始まった風くんのピアノ演奏。

罪の香りのメロディだけど、こんなピアノイントロではない。

いつもより爽やかだ。

ああ、これは、

夏の香り

のほうだね。

ライブスペシャルバージョンなのか、と気づく。

(参照は、HAPPY NEW YEAR 2021 – Piano Live Streaming あけおめ配信 31:10〜です!)


広いスタジアムのど真ん中に
風くんとピアノ。


2曲目
当時の最新曲 きらり が始まった。

風くんが世界を色付けていくかのような映像演出だった。

日本語と英語を交互に使うMC。
セルフ通訳って感じ。
世界に向けて発信してるんだよね。
彼はぜったいに世界で活躍するアーティストになると信じているので、この対応に何の違和感も湧かない。

画面越しに正確な雨量は判断できかねたけど、
やはり天候は雨で、きらりを終えた時点で既に鍵盤は拭く必要があるほどに濡れていた。

風くん、風邪ひかないかな。
大丈夫かな。

それにしても、グリーンなステージには、シンプルな白T +デニムが似合う。
ビーサンのピアニストはあなた以外見たことありませんけどmore…。


3曲目 
Heal The World

初披露のMichael Jacksonのカバー。
これは残念ながら版権の問題でFree liveのアーカイブには残っていない。

この歌は、優しい世界を作ろうよと呼びかけているから、風くんにとっても共感度が高い曲なんだと思う。
とても優しい声で、呼びかけるように歌っているように聞こえた。

風くんは、これからもどんどん世界中を癒していくんだろうな。
早く会えますように。



4曲目、
新曲 燃えよ が初披露された。

観客は誰もいない。
でも真っ直ぐな眼差し。
真剣なパフォーマンス。

ピアノ一台の弾き語り。
これが彼の原点。
そして真骨頂。

目の前に観客がいなくても、画面越しにしっかりと届かせる術を、彼はもうずっと前から知っている。

風くん、
ひとりじゃないよ。
みんな見守ってるよ。
と、伝えたくて、画面越しにわたしも念を送るように祈った。

ピアノverisonでお披露目となった新曲。
一体どんな仕上がりなのかな。
また風くんに楽しみをもらってしまった。


5曲目
もうええわ

執着を手放す、ということがテーマの曲。
この若さでよくもまあこんな悟りを開いたような考えができること…


途中、ラップ調のアレンジをぶちかましてきたところがこの曲のハイライトかな…。

全身で、表情で、目線で、歌唱法で、奏でるメロディで、ありとあらゆる手段を使って表現してくるから、一瞬だって目が離せない。

泣くくらいじゃったら笑ったるわ。
そうだよね。
そうするね。

ナチュラルキラー細胞を働かせてみる。



6曲目
優しさ

わたしのだいすきな曲。
死ぬまでに絶対に生で聴きたいと願った曲。
優しさは最強なのだ。


ピアノから離れ、マイクを持って、芝生の上を小走りで駆け回る。

そしてアカペラで歌う。

誰もいない観客席を見つめる。
誰もいないけど、その場にいない観客が見えているかのように歌う。

天を仰ぎながら歌う彼に、雨が天から降り注ぐ。

ピアノに戻り、全てを洗い流すかのように歌う。
強まる雨が見える。

いろんな気持ちが込み上げて、わたしはここで泣いたと思う。

たったひとりでこんな大舞台に臨み、
一体どれだけの想いを背負って演奏しているのか。

わたしだったら絶対に逃げ出したくなる。

今何を見ていた?

風くんがその熱い眼差しの先に見据えてるのはどんな世界なのか、わたしも一緒に見てみたいな。

真っ直ぐなきれいな瞳で
雨なんか全然気にしないで
ただひたすらに心を込めて、自分の全てを賭けてパフォーマンスする彼の姿は
儚くて、頼もしくて、愛おしくて、たまらなく美しかった。


風くんはへっちゃらそうにしてるけど、
雨は降り止まず、
2度目のピアノを拭き拭きタイム。

野ざらしのピアノは大丈夫なんだろうかと心配になるレベルだった。




7曲目
特にない


このFree liveで、優しさと並ぶくらいにだいすきな曲の一つになりました。

見返り求めるから
いつも傷ついて終わる
ご褒美欲しがるから
いつも腹が減ってる

風くんの歌を聴くたびに、
わたしはいつもはっとさせられて、恥ずかしくなる。

父がよく言いました。
相手のことを本当に思ってすることなら、見返りなんて求めちゃダメだよ。
見返りを求めるくらいなら、最初から何もしないほうがいいよ。
本当に心から相手にしてあげたいことなのか、よく考えなさい。
と。


ちゃんと教わったにも関わらず、まだまだ実行できていない未熟な自分を痛感する。
風くんには教えてもらってばっかり。

どうしてこんな歌詞が書けるのか。
どうしたらこんな境地に辿り着けるのか。

風くんはもうこんなところにいる。

少しでも風くんに追いつきたくて、画面の前で一生懸命リズムに合わせて手を叩いた。

風くんが全部包み込んでくれたから、
わたし、満たされてる。


8曲目 
死ぬのがいいわ

ピアニストだね。
すーごく長いピアノアレンジから始まる。

何でも弾けちゃう風くんの天才っぷりを目の当たりにする。




9曲目 
帰ろう


長いピアノイントロから

深呼吸タイムののち

演奏が始まる。


幸せに死ぬためにはどう生きたらいいか?


風くんが語る死生観。

こんな曲はいまだかつて存在しただろうか。

藤井風という存在は、このコロナ禍に舞い降りた奇跡だと思う。


雨だけど、風くんの寝そべりタイムが実行された。
濡れた芝生の上なのに。

疲れてませんか?
一緒に休みましょう。

風くんの瞑想タイム。

画面から目を離したくなくて、
一緒に目を瞑ることはできませんでした。
ごめんなさい。


もうすぐ終わり、と言って




10曲目 
青春病 が始まる。

このピアノイントロすきだったー。
すごくエモかったー。

ドローンを使っての撮影により映し出される、上空からの様子。
ほんとうにこんな広いところで、たったひとりで挑んでいるんだね。

19歳頃に出来ていた、というこの曲。
わたし、19歳の頃、何考えながら生きてたかなあ。


起こること全てに意味があるから
怖がらずにビビらずに生きていきましょうや

みんなこの宇宙って大学の生徒だから

と、彼は言う。


生きていれば楽しいことや嬉しいことばかりじゃなくて、
辛かったり悲しい出来事だって当然ある。

だから、起こること全てに意味を見出す、というのは、やっぱりわたしには難しいけれど、

起きたこと全てに意味を見出して、その先に何か行動できるようになれば、
わたしのようなちっぽけな人間でも、いつかビビらずに生きていけるようになるのかなか。

などと考えさせられました。



そうして始まった11曲目は、
旅路

もう風くんの髪に…雨が滴っている…

全てを解き放つかのように、捧げるかのように歌う風くん。

なんかもう、
背中に羽が生えてたような気もするし
頭上に光輪が見えたような気もする。

旅路といえばこのニュースですよね。


わたしは失敗するたびに恥ずかしくて消えたくなるけど、そのようなときは風くんに何度も助けてもらっている。
いつも心に藤井風。


12曲目 何なんw

みんなの中にいるヒーローみたいな存在に捧げるゴスペルみたいな曲。

そう、この曲はゴスペルなのだ。
讃美歌なのだ。


このFree liveに密着した関ジャムのインタビューで
安田くんが放った
讃美歌みたい、
の一言に、風くんがとても嬉しそうな表情になったのがとても印象的。
想いが伝わって嬉しかったんだよね。
わたしは、このとき安田くんがインタビュアーとして参加してくれてよかったと心底思っている。


ちなみに、この曲も19歳頃に降ってきたとのこと。彼は一体どんな19歳だったんでしょうね。


何というか、総じて、世界が当時求めているものを提供した伝説のライブだったと思う。

このライブでの歌唱レベルは、正直音を外していたシーンもあったし、素晴らしい!とは言い切れないけど、
(だからこれが初風だった方々、どうか、藤井風って音外すじゃんとか思わないでほしい🙏)
このライブを通じて何を伝えようとしたか、そこに大きな意味があったと思う。

"Free"になるためのライブ。

わたしがなんだかんだ語るよりも、以下を参照するのが一番良いでしょう。


いまだにおかわり配信してしまう。

とにかくいろいろ洗い流してくれるので、お昼休みにこれを鑑賞した後に迎える午後の仕事は、すっきりとした心で取り組めるのです。おすすめです。

風くんのMCが多めなのもお気に入り。
生コンサートでもこれくらいおしゃべり、と言うか解説があると嬉しいなあ。
もっともっと風くんを知って理解を深めたい。

翌日以降、NHKや各民放キー局でニュースとして取り上げられていることが、
とてもとても嬉しかった。


音楽番組じゃなくて、ニュース番組というのがポイント。


風くんの取り組みは、音楽を手段としているけれど、音楽だけに留まらないということの表れだと、わたしは思っている。

スポーツ報知にも掲載されると知り、コンビニを何件か回ってやっと手に入れた。
(見出し画像として設定しています)

約18万人が視聴。
当時、わたしの周囲に藤井風を知る方はあまり多くはなかったけれど、
風くんが出たニュースを「見たよ」ってわたしに報告してくれる方がいたことが、とても嬉しかった。


インタビューやvlogでも語ってるけど、
風くんは、
自分が作ったんです!
じゃなくて、
自分はただの道具、降ってきた曲をシェアしてるだけ。って表現をする。
どれもこれも風くんの作詞作曲なのに、全然偉ぶらない。

メロディは降ってくる。
メロディに呼ばれる歌詞を探す。
これが彼の作詞作曲スタイル。

天から降ってきたものを受信できることには特別な使命を感じているかもしれないけど、
自分自身が特別とか思ってなさそうな感じ。


こういうところに大物感が出ていますよね。

謙虚の塊?
やっぱり天からの使い?

わたしには作詞作曲の経験がないので、降ってきた、とかそういう感覚はわからないけど。

音楽番組には出なくていい。
でも、
いつか関ジャムに出演して、いろいろ語ってくれる日をわたしは楽しみにしている。


風くんがシェアしてくれた音楽のおかげで、私は今日も幸せです。
いつもありがとう。

God bless us🙏

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