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衝撃すぎる留学の話 -その2-。
さて、前回に引き続き 私のぶっ飛んだ留学の話。
エピソードは山ほどあるな…w
今日は、またちょっとおかしなエピソードを。
野菜を受け付けない幼少期。
私、見事なほどに野菜が食べられない子供でした。
レタスもキャベツもキュウリもトマトも…。
唯一 大好きだったのはジャガイモ。
毎日ポテトサラダを食べて、定期的にポテトグラタンを食べて、1日の野菜摂取ノルマをクリアとしていたレベル。
*ちなみに、それをやりすぎて20年くらいポテトサラダを見るのも嫌になりましたので、皆さん、量はほどほどに。
じゃぁなぜそんなに野菜が嫌いだったのか?
まぁ、子供って野菜が苦手な子多いですよね?
「苦いから」「おいしくないから」とかそんな理由で。
私はそういう理由ではありませんでした。
「虫と動物のエサだから」
以上です。
味とか関係なくて、
「私が食べるべき素材ではないから」
以上です。
百歩譲って、
「出汁やスープの為のもの」
以上です。
とんだ勘違いのワガママお嬢ですね。
ステーキとかには必ず 彩りや付け合わせで野菜が同席しているわけですが、もう申し訳ないから本当にサンプルで十分でしたよ、私の皿になんて。
でもね、今となれば大好きなんです、野菜。
なんならサラダプレートとかオーダーしちゃうくらい。
なんという手のひら返し!!!
ごめんね、昔出会った野菜たちよ。
じゃぁ、どうしてこんなに野菜好きに変わることが出来たのか?
その理由が、カナダ留学にあります。
「異国の地で餓死するかもしれない」
簡単に言うと、私はカナダでは寮生活とホームステイ生活の両方を過ごしていたんですが、そのホームステイ先のファミリーがベジタリアンだったんですね。
それはそれは 見事なほどのベジタリアン。
…完全にハメられました、私。
前回の記事を読んでもらえれば分かりますが、まず3年もカナダに行くことも空港で告げられたわけです。
ということは、もちろんこんな踏み込んだ情報は告げられていませんでした。
でっかい漬物石を豪速球張りに投げつけられたくらいの衝撃。
平日は寮、週末はホストファミリー宅みたいな生活だったわけですが、
初めてお家に行ったときにmomから言われたんです。
「ごめんね、家だとアナタが食べられないメニューばかりになるかもしれない!色々美味しい料理に仕上げるから、ちょっとずつでも克服してみて!」
…え?? なになに?? 話が理解できない…英語も早いしwww
「what?????」
そこで初めて知りましたよ、ベジタリアンなファミリーだと。
やられました…もう餓死決定ですよ…食べられるものがない…。
幸い、本当に優しいファミリーで、お小遣いくれて「これで好きなお肉とか買ってきていいよ!」って気を使ってくれていたんです。
さすがにジャガイモしか食べられない子供がベジタリアンの家に居候ですからね…そりゃ気も使いますよね…w
お言葉に甘えて、最初は本当にケンタッキーとかマックによく行ったり、帰りにスーパーでチキンソテーとか買ったりしてました。
…どうにか楽しく異国の地で生き延びるためにw
でもさ、いつまでもそれに頼るのもさすがに申し訳ないじゃないですか。
そこで、少しずつ、本当に少しずつ 野菜と向き合い始めたんです。
わしゃ馬かっ!!!
野菜スープ、サンドイッチのキュウリ…
害の少なさそうなメニューから徐々にチャレンジ。
ファミリーの協力もあって、スローペースながらも食べられる野菜が増えていきました。
「あれ?もしかして野菜全克服しちゃうんじゃない?」
図に乗り始めたある日、また衝撃な出来事が起きました。
ちなみにファミリーには同世代のEmilyっていう子がいて、マジでめっちゃ仲良しだったんですね。
超スタイルよくて、かわいくて、明るい子。
週末、一家でよくピクニック的な感じで出かけてたんです、大きな公園??牧場??…なんかよくわからない自然豊かな所にw
そこにmomが作ってくれるサンドイッチとかをもって行くわけです。
その日もみんなでワイワイ、美味しいランチを食べてお昼寝して、最高の週末。
その後しばらくして、Emilyに「あそこにポニーいるんだよ!行こう!!」と誘われて着いていったわけです。
本当に超かわいいポニーの軍団が居ました。
今でも覚えてる!
そこでね…そこでよ。
Emilyが言ったんです、「おやつ食べよ!」って。
私はスナックかなんか持ってきてたっけな?と思いながら「OK!!!」と返答。
そしたら徐に視界に入ってきたよね…、
ジップバッグに入った大量のキャロットスティック(もちろん無味)。
わしゃ、馬かっっっ!!!!!!!
フリーズしましたよ。
確かに少しずつ野菜は克服してました、ニンジンも料理に入ってれば食べられるくらいに。
でもさ、生だよ?無味だよ?ソースとかないんだよ??
「No thanx…」とドン引きした私だったんだけど、Emilyは諦めない。
さすがカナダの子www
「絶対食べられるからっ!」と謎の断言。
…仕方ないからポリポリ食べてみました、ウサギばりにポリポリと。
「・・・? ん??・・・???あれ?美味しいかも??」
人間ってのはすごいもんですよ、環境がそうさせるのかも?
本当に美味しかったの、キャロットスティック!!
無味なのに!常温なのに!!
あの瞬間に一気に私と野菜の距離が縮まりました。
ありがとうニンジン。
ありがとうEmily。
ありがとうポニー軍団。
見事にその日から私はどんな野菜もチャレンジ出来るようになって、気が付けばサラダを自ら好んで食べるくらいの急成長!
ファミリーも喜んでくれたねぇ…ありがとう!
このきっかけがなかったら、きっと今でも野菜嫌いだったと思う。
人間、ちょっとしたきっかけで大きく変わるもんだと実感した14歳の夏でした。
*でも…調子に乗って 手にスティック持ちながら喋っていたら、ポニーにニンジンかじられて気絶しそうになりましたけどね…w
では、今回はこの辺で。
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