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【Eurostar / ユーロスター】海底電車で大陸からイギリスへ

「チーズとビールが美味しい国に行きたい」

というダンナの要望により決定したベルギー旅行。

全6泊の行程で、既に飛行機は予約済。
どうせ行くなら、もう1か国くらい巡りたいね。。という話になり、
ダンナから新たに出た要望は、「ジャンクフードの国=イギリス」だったのであったw

そういえば、大陸側からイギリスには電車で行けるとボランティアたちから聞いてたなぁ。。と思い出し、調べてみるとそれは「Eurostar (ユーロスター)」という電車であった。

★英語での情報収集のススメ

話は逸れるが、本題に入る前に1つ。

これは今回の欧州旅行全般で痛感したことなのだが、
同じ単語でも、日本語検索した場合と英語検索した場合とでは、得られる情報の量と質が全く異なるということ。

EU諸国の様々なウェブサイトは、たいてい「Language」を英語モードに変更できる仕様だが、日本語モードはほとんど存在しない。

ゆえに、日本語で得られるEU関連の旅行情報は、おのずと日本人旅行者のブログか旅行会社のサイトに限定される。

情報は常に変化するので、特に限られた時間を最大限に楽しみたい「旅行」という状況において、リアルタイムの情報が得られないというのは相当のリスクである。

また、英語で情報ソースにダイレクトに接し、頻出ワードに慣れておくと、現地に入ってからも何かと役立つ。

そして、何よりも。

各種予約など自ら行うことができるので、代行手数料をとられることもない。

さらにもうひとつのメリットとしては、海外サイトのUIやデザインに触れるよい機会になる、ということだ。

今回の情報収集に際して、今まで以上に実感感じたのだが、
ウェブサイトの作りが、日本では見たことがないレベルでシンプルかつ使いやすい、ということだ。

言語が理解できなくても、なんとなく操作できてしまう、抜群のユーザビリティ。

これを読んで気になった皆様には、ぜひ英語での情報収集を試してみることを強くおすすめする。

★ユーロスターのあらまし

話を本題に戻そう。

ユーロスターは、ベルギーの首都ブリュッセルから、フランスを通って英国・ロンドンまで続く高速列車だ。
英仏間は、全長50km・深さ38kmの海底トンネルを抜けていく。

日本の新幹線のイメージで、かつ海と国境をまたぐとなると相当お高いのだろう。。と勝手に思っていたのだが、
ブリュッセル - ロンドン間で1人往復10,000円程度(運航日や予約日によって変動あり)。

★チケット購入

チケットは、公式サイトから購入した。

乗車の6か月前から購入可能。価格帯は3タイプ。

PREMIERの2タイプは座席が広く食事付になるが、STANDARDでも十分に座席は広かったし、飲食は割とリーズナブルな価格で高品質のものを乗車後に購入できるので、チケットと同時に予約する必要もないと思う。

この予約画面を見ても、UIの分かりやすさ、デザインの秀逸さが伝わるだろう。

2020年2月現在、ブリュッセル - ロンドン間は1日8便。
乗車時間は2時間なのだが、ベルギーと英国では1時間の時差があるため、
ベルギーから英国に向かうと1時間早く、英国からベルギーに向かうと1時間余分にかかったブリュッセル - ロンドン間換算になるのが、ややこしくもあり面白くもある。

画面に従って進んでいくと、いとも簡単に予約は完了する。チケットはメールで届く。

質問があれば、ウェブサイト左下のチャットボックスからリアルタイムで質問が可能だ(時差があるので注意)。
使用してみたが、スムーズで快適なやりとりができた。

★いざ、乗車!

「電車」だと思っていたので、乗車日の朝は、かなり軽い気持ちで Brussels-Midi駅に向かった。

乗車前に駅周辺で朝食でも軽く食べようと思い、出発時間より45分近く早く駅に到着。
念のため乗車口を確認してからカフェに向かおう、と思い入り口に向かったが。。

そこは、まるで空港のような光景なのだった✨✨

係員に聞いてみると「発車時間の30分前には改札を通ってください」とのこと。

えっっ。。??
(後から気づいたのだが、オンラインチケットの下のほうにもその旨書いてあったw)

慌てて周りを見渡すと、周辺にはカフェが数件あり、始発の時間(朝7時台)でも営業していた。

さて、肝心の「搭乗手続き」だが、
改札を通過するとすぐに、荷物検査と出国審査があった。
空港のそれと全く同じだが、規模はぐっと小さく、待ち時間もほとんどなかった。

★車内と移動の様子

車内は広くて美しかった。

飛行機同様に、各シートにはモニターが付いていて、フリーwifiに繋いで映画や音楽を楽しむこともできる。

大きな窓は、海底通過時に魚が泳ぐ様子を見るためなのだろう。。⤴⤴と勝手に期待していたのだが、
実際はトンネルを通過するので、魚はおろか何も見えないのであったw

私のアホさにダンナは呆れていたが、車内モニターのガイダンスでは、「魚は見えません♪」という内容のアニメーションが流れていたので、これを期待している客は、あながち私だけではないのだろうと思うw

1つ目を引いたのは、窓の横に設置されたハンマーだ。
1車両につき両側各1カ所だったと思う。


何だろう?と思っていたが、車両モニターのガイダンスで説明が流れた。

非常事態があった場合に、そのハンマーで窓を割って脱出しろ、と。

ちなみにこの車内ガイダンス。

先ほどの「魚は見えません」や、このハンマーの使い方の他にも、車内の利用方法や注意点など、10以上のメッセージが、文字・音声なしのアニメーションで流れる。

アニメーションは、シンプルでおしゃれ。動きは少しコミカルで、くすっと笑える部分もあった。

海底トンネルを通るのは10分程度だっただろうか。

それ以外の時間は、ベルギー・フランス・イギリスののどかな牧草地帯が続いた。

各国でその景色にはさほど違いはなかったが、
強いて言えば、ベルギーではトンネルや壁に落書きが物凄く多く、イギリスでは線路脇や両肩に投げ捨てられたゴミが物凄く多かったことが挙げられる。

★ロンドン到着

終点は、ロンドン市街地にあるSt. Pancras 駅。

空港のように広く美しい駅で、特にユーロスターが発着するホームは息を飲む美しさ。

駅の構内にはカフェがたくさん、他にも有名ブランドのお店などもたくさんあった。

最後に、面白エピソードを。

ユーロスターの改札を出てすぐ横に両替所があり、
ポンドに両替をしたのだが、受け取ったポンドがかなり少なかった。

「両替所で金額を間違う訳ないよな。。」

と思いつつも、何度計算しても明らかに足りない。

意を決して(ダンナが)両替所に戻り、担当男性に経緯を伝えると、再度計算してあっさり間違いを認め、
「本当だね。じゃ、これ不足分ね」と差額を渡されたそう。

なぜか「Thank you!」とバカ丁寧に返答するダンナに、「No worry!」と返事する係員w

なんとも奇妙なやりとりなのであった。。w

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