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「ISHI」インタビューその1 美紗役 たかはしさら

*11月某日、2020年12月配信の映画「ISHI」(監督 山田雅史)の出演者と監督が撮影以来久しぶりに集まりました。その際に収録した出演者と監督へのインタビューを文字起こしした記事になります。作品の核心に触れるかもしれないと判断した部分は伏せ字にしてありますが、それ以外の部分は制作側の判断をもとに掲載しております。

*各出演者と監督へのインタビューにはなりますが、インタビュー会場に全員が集合した状態で収録している都合上、話があちこちに脱線し、半ば座談会のような様相もあります。その和やかな雰囲気をそのまま楽しんでいただきたいと思い可能な限り忠実に文字起こししました。そのためインタビューされた本人以外も話している箇所があります。そのことを踏まえたうえでお楽しみください。


参加者:

山田雅史(「ISHI」脚本・編集・監督)https://twitter.com/yamadamasafumi

串谷ミキヲ(「ISHI」雅彦役)https://twitter.com/gushitani

聞き手:

信國輝彦(「ISHI」企画・脚本・制作・出演)https://twitter.com/freeway_of_life

カメラマン:

吉田電話 https://twitter.com/y_telephone

(聞き手の発話はカギカッコなし、出演者の発話はカギカッコあり、誰が話したかの表記は判りにくい部分のみ記載し、他は記載なしカギカッコのみで記載しております)


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聞き手 ~それでは始めたいと思います、宜しくお願いします。

たかはし「宜しくお願いします」

~まずお名前からお願いします。

「はい、たかはしさらです。宜しくお願いします」

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たかはしさら プラウド所属 https://twitter.com/takasara_23

(*2022年12月時点において、オフィスPSC
http://office-psc.com/ 所属、記事投稿時ではプラウド所属であったため、表記はそのままにしております)

1998年2月3日生まれ 

2011年、13歳の夏にSMA主催オーディション「アクトレース」で応募者12,000名の中から選ばれ、劇団ハーベスト旗揚げメンバーとして参加。定期的に公演を行い、2019年卒団までの8年間で計21作品の舞台に出演。その他、多くの舞台、映画・ドラマ等に出演する。

代表作品は主演を務めた舞台『明日の君とシャララララ』、脚本・出演を務めた『ジェラシック・パーク』等がある。

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~はい、宜しくお願いします。撮影ぶり、ですよね。ほんとに

「はい、ほんとに。撮影ぶりですね」

~撮影があったのが、、、いまここにね、出演者も監督さんも(同じ会場内に)いらっしゃるんですけど、撮影が行われたのが9/21と9/22なので約2か月ぶり、くらいになりますね。それで12月の公開に向けて今回のインタビューやスチール撮影を行ないたいと思うんですけど、まず、最初の質問ですね。

~今回の映画「ISHI」に出演することになった経緯を簡単に教えて頂けますか?


「はい、えっと、今回、企画と脚本と出演している信國さんと5年前に映画『ファーストアルバム』という作品で共演させていただきましてその時のご縁で今回お声がけいただき、出演することになりました」

~はい。『ファーストアルバム』はね色んな映画祭などで上映されてましたね。(撮影が)5年前、

「5年前、になりますね、はい」

~5年ぶりに、またご一緒しましょうというかたちになったわけですね。はい。次の質問ですね、

~今回の作品は「儀式をしている家族の物語」という少し不思議な世界観だと思いますが、脚本を読まれた際の印象と、ご自身の役についてどのように思われたかを教えて頂けますか?


「はい。えっと、、初めて台本を読んだときはやっぱり不思議な家族だなって思ったんですけど、それは、、何だろうな、、この家族にとっては当たり前の儀式なわけで、美紗(たかはしさんが演じた役)にとっても当たり前だし、で、客観的にみると不思議なんですけどそれって自分の価値観でしかないなと思って、、当たり前、とか一般的な常識、とかってこう自分の価値観でしかないんだなっていうのを改めて台本読んだときに思いました」

「で、美紗という子はお母さんを亡くしている・・・これ言っちゃっていいんですかね?」

~うん、いいですいいです

「・・・お母さんを亡くしているので多分、内に秘めているものはすごい強いもので、(そういう)子なのかなと思っていて、(台本を)読んだときにそういう強い心、内に秘めてる強いものを表現出来たらなと思いました」

~はい。・・・えー、次の質問ですね、

~ネタバレにならない程度で今回の撮影現場の印象や裏話、印象に残った出来事などを教えて頂けますか?


「はい。今回キャンプ場で撮影だったんですけど、私自身、キャンプ場に行くのが初めてだったので何かすごいワクワクした気持ちで(笑)、前日から遠足じゃないけど楽しみだなーって気持ちでキャンプ場に行きました」

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~キャンプ場で撮影するってこと自体初めてですよね?

「初めてだったので・・」

~泊りがけの撮影は・・・

「は、あるんですけど、(編集後記:映画『ファーストアルバム』は広島に泊まりのロケでした)で、そうですねキャンプ場ってのが初めてで、一番その撮影現場で印象に残っているのが、あのー2日目の朝に4:30とかかな5:00とかそのあたりで撮影を始めたんですけど(笑)」

~早かったですよね(苦笑)

「その、周りの普通にキャンプ場のキャンプ泊しているご夫婦の方が朝、散歩していたりとか、火を熾(おこ)してそこでウインナー焼いてパン焼いてコーヒーを作ってそこで優雅に飲んでいるのがすごく(笑)、良くて。自然の中に囲まれてすごくステキだなって思って、自分も何か今度やりたいなーって思いました(笑)」

~(一同笑)(その夫婦)いましたね(笑)。あの朝食ってすごく幸せですよね

串谷ミキヲ「(たかはしさんが)リアクションしてましたよ『リア充だ』つって。『あの人たちリア充です』って」

たかはし「(笑)」

~あの、うちの撮影部のスタッフね、笠くん(撮影監督の笠真吾さん)も

たかはし「ああ、そうですよね」

~残った炭でコーヒーを淹れたいと言ってきて。何かヤカンは一応あってコーヒーを淹れたんだけど、、、

串谷ミキヲ「何かが足りなかったんですよね」

~コップが足りないってなって(笑)

串谷「コップが無かったんだ」

たかはし「『紙コップあります?』って」

~信國さんコップあります?っていきなり言われて・・・・ちょっと車で15分のところのセブンイレブンに・・・・どうしようかなって迷ってたら、『ああ、いや、じゃあいいっすわ』ってなって

串谷「不発に終わりましたね」

~不発に終わった。俺たちがリア充じゃなかったっていう

一同笑

山田雅史「一生懸命、笠くん、朝イチで火を熾(おこ)してましたからね」

~朝イチでね

山田「すごい真面目にスタンバイしてるんだなーと思ったら、コーヒー作ってた。(一同笑)関係ないだろ、っていう。まず撮影の段取りをしてくれよ」

たかはし「(笑)」

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山田「『これ飲まなきゃ』って」

~自販機で売ってる缶コーヒーじゃなくてそこで火を熾(おこ)して

たかはし「飲むっていうのがやっぱり」

~ウインナーを焼いてね、

「キャンプ場ならではっていうのが、はい」

~有難うございました。えーっと、次の質問ですね、

~お答えできる範囲内で結構なのですが、いまご実家にいらっしゃると思うんですけど、そのご家庭内においてちょっと変わった決まりごと、ルールのようなものがあれば教えてください


「はい。えっと私の母がすごい綺麗好きで、極度の綺麗好きで、な気がしていて、まず家に帰ってきたら靴下をその場で脱がなきゃいけなくて、(そのまま)洗濯機に入れて、で、あとはシャワーって二段階に分けて固定するところあると思うんですけど、私の場合は(二段階あるうちの)下に置いたら(地面に)付くから、ホースが。置いちゃいけないって言われて、毎回出た後は上に掛ける」

~綺麗好きですね・・・

「あと洗濯がすごい細かくて、これは綺麗好きとはまた別なんですけど洗濯ネットの、チャック、チャックをこう穴にギュッと最後まで入れないと洗濯機が傷付くから、だから絶対そこまで入れないと怒られるっていう。あとハンガーも3種類ぐらいあって」

~3種類?

「ズボンはこのハンガー、上の服はこのハンガーって決まっててそれを間違えるとすごい怒られます(笑)。で今はコロナの時期なのでアルコールは玄関に置いてあるのと、買ってきたものは必ず(アルコールで)拭いてから冷蔵庫に入れる、ってのは、ルールです」

~しっかりとご自宅でも(色々なことを)決めてらっしゃるからこそ、こういった状況下ですけど徹底してらっしゃるというところがあるんでしょうね。はい。有難うございます。えーっと、次の質問ですね、

~先ほどの質問とは逆に、自分自身で決めたジンクス、いわゆる「自分ルール」といったものはありますか?

~例えば、(インタビュアーの)私でしたら、『横断歩道は白い線しか踏まない』『マンホールのフタは踏まずに避けて歩く』というものがありますが、そういった簡単な、けれどなるべく自分の中で守っているものがあれば教えてください

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「ジンクスとちょっと変わるんですけど」

~はい。

「必ず、メイクを落として寝る、っていう。どんなにつらくてもどんなに眠くてもどんなに具合悪くてもメイクは落として寝る、っていうのは徹底的に心がけています。あとはこれは食の話になるんですけど、、色々考えてたときに、餃子?あるじゃないですか、餃子は、ひとくちめは何も付けずに食べます」

串谷「ああ、育ちの良さを感じる」

たかはし「醤油とか何にも酢とかも付けずに」

串谷「素材の良さを」

たかはし「(ほぼ同時に)素材の良さを食べて」

串谷「(素材の良さを)食べて、味わいたいという、生き方をされている」

たかはし「(笑)はい」

~ひとくちめは何も付けないとして、その次に何を付ける?っていうのはこだわりとか順番?例えば1個目の餃子はこの食べ方、2個目の餃子はこの食べ方、、、

「ああでも1個目は何も付けないっていうのは徹底で。2個目は、、醤油が多いですね。醤油で、で、ちょっと味変えたいなってときは酢+コショウで」

~ああ。

「酢コショウが一番好きです、はい」

~その、撮影の時にも、車で移動中の時にご本人から色々話を聞かせて頂いたんですけど、ラーメンが大好きじゃないですか、

「はい」

~ラーメンと一緒に食べる餃子が良いのか、餃子オンリーなのか、

「ああー」

~ラーメンを食べるときはもうラーメンだけなのか、、、

「ラーメンだけですね」

(一同「おおー」)

「あまり餃子は、、一人で食べるときはあまり頂かないです。何か皆で食べに行くとか、そういう時は餃子頼むひとがいればちょと貰おうかな(笑)って思いますけど、自分だけのときはラーメンだけですね」

~ラーメンを食べるときのルールって、あったりしますか?

「ああ、、でもあの血糖値が上がらないために先に、麺からじゃなくてタマゴとかネギからとか海苔から、メンマ、トッピングから食べて何とか、少しでも血糖値を減らそうと(笑)思っています(笑)」

~それはあの(会場内にいる)我々が気を付けることであってたかはしさんはまだまだ全然大丈夫だと思います(笑)。あの、スープを全部飲まない、とかね

「あーそれは確かに」

串谷「あの、餃子だけなんですか?トンカツとかはソースかけちゃいます?」

たかはし「あー!確かにトンカツも」

串谷「塩ですか」

たかはし「あの、ひとくちめは確かにソースとかは食べるときに何も付けないかもしれない」

串谷「肉の味わいを意識する」

たかはし「言われてみれば。そういえばそうですね。お刺身とかも塩、白身は塩ですね」

串谷「めちゃくちゃ良いじゃないですか。食レポの仕事が(たかはしさんに)来てほしい」

たかはし「(笑)」

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~えー次の質問いきますね、たかはしさんは舞台経験が豊富で、どちらかといえば映画作品や映像作品への出演は数える程度かと思いますが、

~今回の撮影を振り返ってみて例えば舞台上でお客様に見られながら舞台上に立つということと、自然に囲まれたロケーションの中で立って演じるということを比べてみると、何か発見ですとか、同じだな、いや全く違うものだな、といった感覚についてはどう思われましたか?


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「うーん、そうですね。舞台をずっとやってきたので全然違うなとは、思います。舞台だと、例えばリンゴ?を食べるっていうシーンでもマイムの時とかあるじゃないですか。稽古とかでもそうなんですが、実際に『無いもの』をマイムでやるっていうのがすごく想像力が要るなと思います。その点映像は実際に モノが『有る』ことが多いのでそこは想像し易いなとは思いますが、映像だとカット割りというか、例えば「 今日は2-2 からやります」、で次の日は「 1-4から撮ります」など(撮影シーンが)戻ったりとか、最後のシーンを逆に最初のほうにやったりとか、そういうのって瞬発力がすごく必要なので難しいなと思います やっぱり。舞台だと幕が開けると終わるまで2時間くらい最初の気持ちから最後の気持ちまでずっとこう、線で繋がっていると思うんですけど映像だと 戻ったりするので、難しいですね。はい」

~そうですね。気持ちの、感情の変化も舞台だとよーいスタートしたらひとつの気持ちの流れがあるんですけどそれを(映像だと)もう一回過去に戻ったりとかいきなりラストシーン近くから撮ったりとかありますからね。はい。有難うございます。・・・最後になりますが、まだ公開前でしかも完成した作品を出演者であるたかはしさんにご覧頂けていない状況でこういったお願いをするのは申し訳ないのですが、

~12月配信を心待ちにしている皆さまに向けたメッセージをお願いします

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「はい。こういうコロナ下の中で、、何だろうな、、私自身もそうなんですけど家族を思いやる、思いやりとかが増えたなと思っていて、自粛期間があった時は殆ど家に居て、で自分も実家暮らしなので家族との時間が増えたなって思ったりとか、あとは他の人の話を聞いたりしてても『家族にうつすから逢わない』とか『家族が感染してないかな』とか、そういう家族を思いやる気持ち が増えたなって感じていて。この作品も『言わないようにしている』とか『見ないようにしている』とか『聞かないようにしている』のですが、そういうものもひとつの『気遣い』なんじゃないかなと思います。この作品を観て少しでも家族への思いやりとか家族を思い合う気持ちとかを感じて頂けたらなと、思います。もう少し(公開まで)待っ ていただけたらなと思います!」

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~はい、有難うございます。インタビューはこれで終了したいと思います。本日は有難うございました!



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