[マネジメント]医療の予防施策を問題予防に活かす「一次予防」「二次予防」「三次予防」
医療の用語で「一次予防」「二次予防」「三次予防」という用語があります。
概要を説明すると以下の通りです。
一次予防
病気になる前の健康な人に、病気の原因と考えられる要素の除去や回避に向けた行動、選択を行ってもらい、健康の増進を通して、病気の発生を防ぐなどの予防措置のことをといいます。
二次予防
病気になった後の人を可能な限り早く発見し、早期治療を行うことで、病気の進行を抑止、それを通じて、病気が重篤化しないような行動・選択を行ってもらうことをいいます。
三次予防
病気が進行した後の、後遺症治療、再発防止、残存機能の回復・維持、リハビリテーション、社会復帰などの対策を立て、実行することをいいます。
問題予防と対策への活かし方
一般的な予防というと、上記でいう「一次予防」になります。
これは、そもそも発生しないような方法・スキーム・制度設計を行うことで事前予防を図るものです。
例としては、レビュー表、チェックリスト、ワークフロー(作業フロー)の見直しなど、これまで多くの先人が発明した方法を利用することができます。
二次予防の活かし方(リカバリプラン)
プロジェクト計画を行い、プロジェクト進行前に、リカバリプランを計画します。
スケジュールの途中で進捗状況の確認を行い、必要な状況になった場合にリカバリプランを実行します。
多くのプロジェクトで、スケジュール設計の段階でリカバリプランを用意することがないことが問題になります。
プロジェクトごとにリカバリプランは適切な方法が異なりますが、一定のリカバリプランの考え方を用意することはできます。
事前にガイドラインや考え方を用意しておくことで、早急に立ち上げたプロジェクトのスケジュールにおいても、リカバリプランとして用意することができます。
三次予防の活かし方(課題対策のマネジメント)
問題の発生に対して、対策を用意すると思います。
これは、アクションアイテムとして期限と達成点を設定して対策します。
再発防止策として「一次予防」と同等の管理をする部分と別に管理して進めす。
まとめ
現実的にプロジェクトマネジメントおよびプロダクトマネジメントの監視・コントロールやリスク管理で通常行われていることを列挙しただけに思うでしょう。
もちろんそうですが、医療の予防概念と合わせて把握することで、リスク管理としても抜け漏れなく準備することができます。
問題が発生してから対策を打つという方法では、正しいリスク管理とは言えません。
改善のヒントになると幸いです。
ではまた。ありがとうございました。
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