【ドラマ 天狗の台所】愛おしさとか痛みとかあたたかさとかについて考える
【#天狗の台所 最終話】
最初から最後まで、ほぼ泣き通しでした🥲
愛って色々あって、それぞれ尊いし、どれも優劣はないと思うんだけれど、でもこんなにも大きくて深い愛ってある?
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隠遁納めのための装束をつけた三人の、それぞれの美しさよ。
もともと凛とした美しさのある基さんの、ますます落ち着いた風格。儀式の執行者として背負っているもの。
緊張しながらも精一杯務めようとするオンくんの初々しさ。
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そして普段と全く変わらない有意さん。
儀式用の装束をつけているのにリラックスした飄々とした様子って、その不思議なアンバランスさにめちゃめちゃ色気を感じます。
有意さんの存在に、基さんもオンくんもどれだけ助けられたか。
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有意さんのお名前の由来はなんだろうな。
音だけの印象だと「ゆい」は「結」で、とても似合っている気がする。人と人の間を繋いだり、この村と外の世界の架け橋になったり。
オンくんに、ここから出た場合の人生を見せてくれて、それでもここを愛することはできると教えてもくれる。
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基さんの挨拶に、オンくんへの深い愛、でも愛するとは、手の内で可愛がることだけではないということを感じました。
オンくんは、村の人たちの前で堂々と話す事ができ、有意さんにお礼が言えて、基さんに夕食を振る舞うほどに成長した。基さんは嬉しくて寂しかっただろうな。
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基さんだって最後の晩餐に、オンくんの好きなものばかり並べたメニューを考えていたでしょうに。
オンくんが出発したあと、花向けのつもりで考えていた食事を一人で食べるところを想像するとたまらなくなるんだけれど、それを退けてでもオンくんの気持ちは嬉しかったのだろうな。
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前に基さんは、オンくんがケーキを食べたがった時にカボスのパウンドケーキを作ったけれど、オンくんが見せていた写真はフルーツがいっぱい乗ったタルトだった。基さん、今度はそれを作ってくれたんだね。切り分けて一緒に食べるのではない、オンくんだけのためのお誕生祝い。
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1年が過ぎて、梅シロップがいい味になった。1年前に飲んだ梅シロップは、前の年に珠緒ちゃんが漬けたものだったのかな。もしかしたら、オンくんの梅シロップを飲む天狗の子が、いつか来るかもしれない。
全てのものは連なっていて、循環する。
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自然の大きな循環の中で、縁は途切れることなく繋がっている。自然とともに生きる基さんは、そう感じているのかも。
自然とは、木がいっぱい生えていたり野生動物がいることではなく、もののありようをそのまま認めていくこと。
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人間も天狗も悟りきっている訳ではないから、目の前から相手がいなくなれば寂しいけれど、繋がっているあたたかな安心感はある。基さんはそうして、天狗の子を見送ってきたのかな。
基さんからオンくんに伝えられた安心感は、オンくんの大きな力になるのでしょう、きっと。
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オンくんを見送るのは、今までと違って特に心が痛いのだろうけれど、その痛みすら愛おしい繋がりのあかし。
オンくんのためにはスマホを持ち始める基さんと、兄ちゃんを誘うには食べ物で釣るのが一番とよく分かっているオンくん。とても幸福で微笑ましい。
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たくさん、いろんな気持ちを味わわせてもらいました。ものがたりの中のことだけでなく、自分の身に引き寄せて、いっぱい考えました。
たくさんの感情をありがとうございました。
彼らに再び会える10月が、今からとても楽しみです。
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#天狗の台所
#駒木根葵汰 #越山敬達 #塩野瑛久