年金についてのお勉強

年金の種類

年金は大きく3種類に分けることができ、 国民年金、厚生年金、私的年金がある。国民年金と厚生年金の2つが公的年金と呼ばれるもので、国から支給される年金である。

国民年金:20歳以上60歳未満の人全員が加入する年金。令和元年度の国民年金の保険料は月額16,410円。(国民年金保険料の推移)
20歳から60歳まで40年間きちんと納付し続けた場合、 満額が65歳から支給される。国民年金の満額は、年間78万1700円(令和2年)。毎月65,000円ぐらい。(国民年金支給額の推移)
年金の支給額は物価や賃金の変動に伴い毎年改定される。マクロ経済スライドという仕組みが採用されており、物価や賃金が上昇した場合でも年金給付額の増加は抑制されるようになっている。例えば2020年度は賃金上昇率が0.3%、物価上昇率が0.5%であり、物価の伸びが賃金を上回る場合は賃金に合わせて年金額を改定するのが原則で、本来であれば0.3%増額になるが、マクロ経済スライドによって年金は0.2%アップにとどまった。

厚生年金:会社員が加入する年金。自営業やフリーランスは加入できない。厚生年金の保険料は収入によって変動する。令和2年時点で、厚生年金保険料率は18.3%。会社が半分負担してくれるので、月収20万の場合の厚生年金支払額は約1万8,300円ほど。(実際は4月、5月、6月の給料の平均を元に計算される)
厚生年金の支給額は、加入期間と加入期間中の平均給与で決まる。計算方法は複雑なので割愛。平成29年度の男性の厚生年金の平均受給額は165,668円、女性は103,026円。

私的年金:公的年金の上乗せの給付を保障する制度。国民年金基金や確定拠出年金(iDeCo)、企業年金、民間の個人年金保険など。


付加年金について

毎月の国民年金保険料に400円を上乗せして支払うと、将来的に受け取れる年金額が増額される制度。
付加年金額(年額)は「200円×付加保険料納付月数」で計算し、2年で元が取れ、永久的に支払われるので長生きすればするほど得になる。

国民年金基金について

メリットは、掛け金は全額が社会保険料控除の対象になる事、終身年金で受け取れる事、加入時点で掛け金が確定するので将来の給付額がはっきりと分かる事。デメリットは、インフレに対応してないので物価が上がっても貰える金額は変わらない事、財政状態に不安がある事。
付加年金に加入していると国民年金基金には入れない。
iDeCoと国民年金基金の併用は可能。

iDeCoについて

掛金を自分で運用し資産を形成する年金制度。60歳以降に年金または一時金として受け取ることが出来る。月々5000円の掛け金から始めることができ、自営業者の上限は月額6万8千円。
メリット:掛金が全額所得控除になる。運用益は非課税で再投資できる。受け取る際にも控除が受けられる。
デメリット:60歳までお金を引き出せない。損する可能性もある。様々な手数料がかかる。金融機関によって手数料や取扱商品が異なるので注意。


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