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こんな学校に通っていました③:異年齢ミックスのよいところ/注意点

異年齢ミックスといっても、やはり自分と年の近い子どもたちが自然に集まります。
5,6歳グループ、7~9歳グループ、10~13歳、14~18歳…そう、いくつか年の近い生徒たちのグループができて、それぞれで行動することが多いのです。学習内容も、だいたいこのグループを目安に調整されていました。


よいところ/低学年グループの場合

上の年齢にあこがれを持つことじゃないでしょうか。自分のロールモデルになる人を、自然に探していくようです。娘も、ビリー・アイリッシュのようなかっこいい中学生にまとわりついて、いつの間にか仲良くなっていました。少し年上の生徒との会話や議論から、リテラシーや、多面的な発想を得ることも良いなぁと感じました。

注意点/低学年グループの場合

そうですね。影響を受けることは、良いことばかりではない、逆に悪い影響を受ける場合もあることを、あたまのどこかに置いておかないと、と思います。
学校でも、人気のYouTuber、PewDiePie(ピューディーパイ)の動画は、低学年にはまだ早いよ、この年齢の子に見せないようにね、という警告がありました。

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よいところ/高学年グループの場合

自然と下の学年の子ども、弱いもののサポートに回れることだと思います。ビリー・アイリッシュみたいな中学生の子も、一見怖そうに見えるんですが、英語もしゃべれない娘に声をかけてくれたり、朝と帰りにハグしてくれたり、いつもかわいがってくれました。


また、課外授業のときに、疲れちゃった5歳の子をおんぶする男子中学生がいたり、「ちょっと代わるよ」と、同級生の妹(生まれたばかりの赤ちゃん)を抱っこして、あやしながら友達とおしゃべりを続けている高校生男子もいました。この光景、ちょっと衝撃だったなぁ。

年下の子、弱い立場の子のサポートをすることで、責任感とか自覚みたいな重たいものはなく、終始「スマート」という言葉が彼らにはぴったり当てはまるように感じました。

注意点/高学年グループの場合

あえて言うなら、「周りから、それを期待されてしまう」、ということでしょうか。
年下の子とのかかわりについて、無関心な子は無関心です。無関心にもいろいろな理由があり、自分の問題を抱えているとか、夢中になっているものがほかにあるとか、今はその時期じゃないこともありますよね。
年下とのかかわり、サポートを、大人が期待しない。
「道徳」とか「美徳」で縛りつけないように気をつけたいな、と思います。

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デモクラティックスクールの特徴のひとつがこの異年齢ミックスなんですが、もうひとつ、障がいを持つ子ども、特性を持った子どもと、そうでない子どものミックス(いわゆるインクルーシブ教育ですね)、それについても書きたいと思います。

生徒はねー、ほんとにユニークな子が多かったんですよね。その親も。
もしかしたら2~3回に分けて書くことになるかもしれません。


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