見出し画像

こんな学校に通っていました②:こんな教室がありました

番外編が多かったのですが、軌道修正して…。
今回は、学校の様子を書こうと思います。


5歳から18歳までが同じ校舎で学ぶと言うと、まず聞かれるのが
「教室はどうなってるの?」です。
私も、5歳と18歳の子どもが、数学の授業をとったら、同じ教室で授業が行われるのかしら…なんて思っていました。
もちろんそんなことはなくて、能力別にわけて行う授業と、異年齢ミックスで行う授業があります。
それを可能にするための教室わりは、このようになっています。


グレートルーム

画像1

オールスクールミーティングや演劇、歌、バンドの発表会などに使う部屋です。プロジェクターで映画を見たり、ソファーで本を読んだり。常に誰かがいる場所です。

キッチン&ランチルーム

画像2

画像3

広めのキッチンでは、クッキングのクラスがあったり、生徒がランチを温めたり、作ったり(!)できます。
となりのランチルームで、好きな席に座ってランチやスナックを食べます。ずっとここでおしゃべりしていたり、音楽を聴いたりしてる子も。
アレルギーを持っている子どもの席は決まっていて、ここはアレルギーがない子は座れません。誤ってアレルゲンのある食べ物を食べてしまわないようにです。

音楽室

画像4

防音になっているのは不明…。ここは、中学、高校生の子どものクラスが多いんですが、ときどき小学生も混じって演奏しています。教えるのはプロのミュージシャンでもあるスタッフ。DJブースもあるのが今どき!

ロンパールーム

画像5

6歳までの子どもの、おもちゃがある部屋。10歳くらいまでの子どもが遊んでいますが、転入当初はこの部屋にどれだけ救われたか…。

プレイルーム

画像6

ロンパールームに隣接している、体を動かして遊べる部屋。ここらへんは主に低学年~小学生向けの部屋になります。

美術・工作室

画像7

絵を描いたり、工作したり、手芸をしたり。ここは全学年が利用しています。

クラフトルーム

画像8

いろんな工具や材料がある「技術室」みたいな部屋。DIYする生徒は、10歳くらいから高校生まで。男子多めの印象です。

クラスルーム

画像9

少人数授業のための、大きさのちがう部屋が4~6部屋あります。小学生向けの授業で使うこともありますが(小学生はグレートルーム/美術室の利用が多い)、中学生、高校生の授業で使われることがほとんどです。

ダウンタイム部屋

画像10

音や光から離れたい、静かな部屋でリラックスしたいという子どもたちのためのダウンタイム用の部屋。
薄暗くて、たくさんのクッションや椅子、毛布があります。たくさんの本も。


この部屋は、日本にはあまりないかもしれませんね。
子どもが、心も体も休める部屋が必要なのだ、とスタッフが話していました(ちなみに予備のノイズキャンセリングヘッドフォンも用意してあります)。

心の健康についての配慮は、アメリカって進んでるな、と感じました。カウンセリングに至らない、ちょっとした気持ちの落ち込み、モヤモヤ、気圧からくる鬱っぽさなどを無理やり修正しない、ありのままの状態を受け入れることが大事なんだな、って。それが必要なセンシティブな子どもも、たくさんいるということなんでしょうね。


次回は、異年齢ミックスのメリットとデメリットについて書こうと思います。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?