味がおかしい?これは味覚障害?

こんにちは、ミニパパです。

今回は味覚障害について解説をしていきます。

まず結論からお話をします。

味覚障害の原因としては亜鉛欠乏性、薬剤性、感冒後味覚障害が多い。

味覚障害とは味覚がなくなることだけではなくいつもと違う味がするというものも含まれる

以下味覚障害について解説をしていきます。

味覚障害は味覚がなくなるということだけではなく、本来の味とは異なる味

がする、

口の中に何も無いのに何か味がするといったような症状も含まれます。

その主な味覚障害の種類を記載しておきます。

味覚減退や消失 味がわからない味が薄くなったなど
解離性味覚障害 特定の味だけわからない
錯味症 本来の味とは異なる味がする
自発性異常味覚 口の中に何も無いのにいつも特定の味がする
悪味症 嫌な味を感じる

これらに当てはまる症状があるのであれば味覚障害ということで診察を進めていって良いのかと思います。

味を感じる細胞は未来と呼ばれ体の中には約8000個あると言われています。その8000個の未来は主に下に分布しますが、喉の奥にも25%程度存在していると言われています。

喉の奥にある細胞に関してはのどごしと言う感覚に関連があると言われています。

例えばビールを飲んだときに感じる、あののどごしは、喉の奥に感じる細胞によって感じることができているとも考えられています。

基本的な味としては5つあり

甘味 酸味 塩味 苦味 うま味

があります。これらの味を感じるそれぞれの専門の細胞がありそれらは舌や喉に分布しています。

これらの細胞が発する電気信号が鼓索神経や大錐体神経と言った神経によって頭に信号を送り

私たちは味として認識しています。

これら味の伝達路に異常がある場合には味覚障害として症状が出現してくることになります。

それでは障害が起こる部位について分類をしていきます。

伝達障害 受容器障害 末梢神経障害 中枢神経障害 心因性

に分類されます。

それぞれの障害部位別にどのような原因で味覚障害が起こるかを解説していきます。うちは特段大丈夫だと思いますまる

伝達障害

まず味の素となる化学物質が味蕾と言う味を感じる細胞の下にに到達する必要があります。

味の素の他の化学物質は噛むことによって分解され、唾液に溶け味蕾に到達することになります。

そのためには十分な唾液量が必要となります。

唾液の量が少なくその化学物質が大気に甘く溶けることができないために未来に到達しないことで味覚障害が出現する場合があります。

唾液量が少なくなる原因としては加齢性変化やシェーグレン症候群などの疾患を考えます。

唾液分泌量を確認することで、ここに原因があるかどうかを確認することができます。

受容器障害

味蕾は様々な要因によってダメージを受けますが、主な原因としては亜鉛欠乏、薬剤性、感冒後、全身疾患による障害、舌粘膜障害、加齢が挙げられます

薬剤性とは現在内服している薬が影響して味蕾にダメージを与えているという状態になります。

感冒後というのはその名の通り風邪を引いた後に味覚障害が出現している状態になります。風邪の原因の多くはウイルス感染によって引き起こされます。

そのウイルスの感染によって味蕾がダメージを負うことで味覚障害が出現しているという状態です。

全身疾患による障害というのは甲状腺機能低下や糖尿病などによって未来にダメージがあることで出現してくる味覚障害のことです。

舌粘膜障害によるものというものは舌炎や熱傷、口の中の真菌症によって味蕾にダメージがある状態のことを指します。

末梢神経障害

これは未来から頭に伝えるための末梢神経に障害が起こったことによって出現する症状になります。

味の情報を脳に伝える神経には鼓索神経や大錐体神経といったものがあります。

それらの真剣に何らかのダメージが起こることで出現する味覚障害のことを指します。

主な原因としては耳の手術後、顔面神経麻痺、ギランバレー症候群などが原因として考えられます。

中枢性障害

その名の通り味の電気信号を受け取る側の脳の中に何かしらの異常があって味覚障害が出現している場合を指します。

例えば脳炎や脳出血、脳梗塞、認知機能の低下によって出現する障害です。

心因性

こちらに関しては上記に記載した部位に異常はないが味覚障害が継続している場合、心因性の場合を考えられます。その原因となる疾患としては統合失調症やうつ病が挙げられます。

最後に味覚障害についてまとめます。

障害が起こる部位としては五つに分類される。


その五つとは

伝達障害
受容器障害
末梢神経障害
中枢神経障害
心因性

頻度として多いものは亜鉛欠乏性、感冒後味覚障害、薬剤性味覚障害がある。

味がおかしいと思ったならば耳鼻咽喉科への受診を検討してみましょう。


【参考文献】
1) 任 智美 : 味覚障害の診断と治療 口咽科 2018;31(1):97~102.
2) 高辻華子、高橋功次朗、北川純一 : 咽頭・喉頭感覚が関与する生理・薬理作用 日薬理誌 145,278-278(2015) 

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