教えて工場長!

教えて小暮工場長!

新潟工場から工場長の小暮さんが来ていた時のことでした。
お客様よりメールでのとある質問【シェルターのシーム】についてスタッフ一同で話題が盛り上がりました。

シームについてアツく語る小暮さんの話を聞いて、出荷担当は日頃シームについて何も考えたことがなかったことを知ったそうです。

なぜなら出荷担当はシームなどを1度もしたことが無く
『ドームテントと M Guideを使っていて 何もしなくても雨漏りを経験したことが無い』 と言うのです。

そんな彼女にドームはすでにシームテープが貼られていて、FREELIGHTの物は・・・と工場長は説明を始めました。

さらに『シームと生地縫製についての極意!』について語りだします。

『FREELIGHTのSteck生地などシルナイロン系生地はシームしないほうが良い』
これはPU生地と違い高い撥水力で水を止めるシルナイロンは、通常ではあまり雨漏りを起こさず、漏れるとしたらそれは長年使って縫製ラインに力がかかり そして少し生地痩せしてそこから漏る可能性があるから。 

また 製品によっては最初から漏れる物があるかもしれませんが、それは水の性質により微妙な針孔の差異や幕の張り方による水の伝いにより生地に侵入する可能性を否定できないから。

(注意 初めから漏れたからと言って それが不良品だという事ではありません)

しかしWebなどで 『全ての縫製ラインをシームするのが当たり前のように書いてある事が困ったものだ』と話は進んでいきます。

そしてシルネットで全てをシームする事の問題を語ります。
『せっかく滑る柔らかい生地、コンパクトに収納できるのが良いのに、その良さを消してしまう』
そうなんです 全体に塗ると仕舞いずらいしかさ張ります。

そして 『修理が必要な時 このシルネットを剝がすのが難しく なかなか剥がせなかったり、剥がすことが出来なかったり、とても修理に時間と費用が掛かる』 との事、これは工場長の愚痴かもしれませんが,,,

そうなんです シルナイロンに初めからいきなりシームするのは私たちから言わせると 『間違い』なのです。

FREELIGHTでもお客様には 『もし漏れるポイントが見つかったら そこだけシルネットを縫ってください』とお伝えしています。

さらに PU生地を使った製品についても講義は続きます・・・・  長くなったのでまた次回にお話ししますね。