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My Lifetime Important Albums #7 James Brown / Love Power Peace (1992)

Facebookでかつてのバンドメンバーより「自分の人生に影響を与えたアルバムを10枚あげる」というバトンの指名をもらい書いてみたのだが、なかなか面白かったのでnoteに残しておこうと決めました。
音楽を語るのって楽しい。

音楽評論家でもないので、アルバムに関する基本情報や詳細は記載しません。あくまでもファンとして自分はこうして出会った、こういう風に聴いてきた、ここが好き、という目線で書いています。
では始めていきたいと思います。

James Brown / Love Power Peace (1992)

ファンクに出会い夢中になるきっかけだったのは、ジェームズ・ブラウンだった。
最初に入手したのは「CD of JB」という編集盤で、ちょうど出てまもないベスト盤だった。
当時JBのアルバムはCD再発はそれほど進んでおらず、1枚のCDにバランスよく代表曲が収録されていたこの「CD of JB」はとてもよかった。
しかも曲ごとの詳細な録音メンバーのクレジットがされており、かっこいい曲はどれもBootsy CollinsとCatfish Collinsが絡んでいる事を知り、
それがP-Funkのことを知るきっかけにもなっていった。
またBootsyは少し前に出たキース・リチャーズのソロアルバム「Talk Is Cheap」にも参加しており、ワウがかかった独特のベースプレイがすごく気になっていたので、そこでようやくP-Funkの凄腕ベースプレイヤーだったのだと理解した。
その後91年に4枚組の集大成ボックスセット「Star Time」が発売され、即購入した。たぶん渋谷のHMVで買ったと思う。
これは本当にすごいボックスセットで、未発表の曲やライブ音源も含まれ、写真やブックレットも見ごたえ十分だった。
この中に幻のパリでのオリジナルJB'sとのライブ音源が含まれており、それがもうめちゃくちゃカッコよくてビックリしたのだが、
翌年にこのライブだけのアルバムがリリースされたのだ。
それがこの「Love Power Peace」というわけ。

1971年のライブ音源で、ブーツィー、キャットフィッシュのコリンズ兄弟が参加しており、グイグイと押していくような迫力だ。
ベスト盤や大枚はたいて買ったアナログレコードで聴いていた「Sex Machine」や「Super Bad」「Soul Power」といった楽曲が惜しみなく披露され、どれもすごい迫力と演奏だった。
すでにJBのライブには足を運んでいたので、そのすごさは分かっていたが、この時代のライブの熱量は半端ないと感じた。

そんなわけで、リアルタイムでリリースされて聴いた世代としては、このアルバムをJBの重要作品として挙げずにはいられない。
JBはアルバムリリースも多く、とりわけライブアルバムはどれも素晴らしいが、自分の思い入れと一番よく聴いたという点で「Love Power Peace」になる。
コリンズ兄弟がJBのバンドの一員だったのは僅か1年程度だったけど、JBにとっても、ファンクの歴史においても、
とても重要な楽曲を残しており、彼らが果たした役割は非常に大きい。
この後、試行錯誤を経てP-Funkに合流していくわけで、そうしたJB~P-Funkの繋がり、歴史というのもとても特別に感じる。

という事で、本来ならスライやP-Funkより先にJBを聴いていたのに今回の紹介の順番が入れ替わったのは、聴いた順にしてみたから。

ちなみにこのアルバム、近年さらにボビー・バードのライブ部分なども含めた、本来1972年に予定されていたライブアルバムを”再現”する形でリリースされ、少々味気なかったジャケットもJBの写真に変わった。
これぞJames Brown Revue、とでもいうべきものすごい内容になっている。
それから、この公演の映像も海賊版でさんざん出ているが、どこかにマスターはあるはずなので、いつか正式に映像も発売してくれたらと願っている。
今ならYouTubeでしっかりと見れるが、僕らの世代は海賊版のビデオテープやDVDを何度も買った。
我々の世代には特別な意味を感じるアルバムだ。

このライブ盤の映像はやはりコレ。本当に最高のライブだ!


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