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My Lifetime Important Albums #10 Prince / Sign Of The Times (1987)

Facebookでかつてのバンドメンバーより「自分の人生に影響を与えたアルバムを10枚あげる」というバトンの指名をもらい書いてみたのだが、なかなか面白かったのでnoteに残しておこうと決めました。
音楽を語るのって楽しい。

音楽評論家でもないので、アルバムに関する基本情報や詳細は記載しません。あくまでもファンとして自分はこうして出会った、こういう風に聴いてきた、ここが好き、という目線で書いています。
では始めていきたいと思います。

Prince / Sign Of The Times (1987)

最後の10枚目は何にしようか、とても悩んだ。
当たり前だけど色々な音楽やアルバムを聴いてきたから、何百回と聴いてきたアルバムも数多い。
でも2020年の現在、そして改めて自分が聴いて人生に影響を与えたという意味で、やはりプリンスは外せない。

時々書いたりしたが、最初のプリンスとの出会いは1984年、まさに「Purple Rain」で頭角をあらわし一躍ポップスターになった時だ。
しかしまだ洋楽をかじり始めた少年の自分にはちと理解できなかった。
仮面ライダーみたいなバイクにまたがるちょび髭の気持ち悪い人にしか見えなかった。。。
隣の席の女子は、何かの雑誌の切り抜きでこのジャケットと同じ写真をクリア下敷きに入れていたので、それが最初にプリンスを見かけた時かもしれない。以降も、唐突にアルバムを発売中止にしたり(The Black Album)、オールヌードのジャケットのアルバムが出たり(Lovesexy)、
なんだかよくわからない人だなと思っていた。
しかしMTVやヒットチャートものの番組には必ず登場していたし、意外と曲は悪くないなと思ったりしたが、
はっきりとその存在を意識しちゃんと聴いたのは、ジミヘンやJB、スライを経てファンクにハマり始めた時だ。
改めてプリンスの音楽を耳にして、ようやく理解できたのかもしれない。
なので、少々後追いでファンになったとも言える。
リアルタイムで聴き始めたのは「Diamond & Pearls」あたりからだった。ちょうどこのあとぐらいから自らを葬り、誰も読めない名前に改名したり、
ちょっと捉えにくい活動期になっていたが、それに反してプリンスの音楽の凄さにハマりはじめていた。

改めて追っかけで聴いて、最高だと思ったのがこの「Sign Of The Times」だ。
アルバムが出た当時に確かに音楽雑誌ではジミヘンやスライの名前があがっていたのを思い出す。

アルバムを通して曲はバラエティに満ちているが、全体にスライの「暴動」のようなテイストを感じさせてくれる。
冒頭のタイトル曲なんて、まさにジミヘン+スライな仕上がり。
でもサウンドは新しさを感じるし、時代を切り開く意思も感じる素晴らしいアルバムだ。
この映画もまた最高で、プリンスの映画ではこれが最高傑作だと思っている。

2016年にプリンスが亡くなってしまい、改めて彼の存在の大きさ、またたくさん影響を受けたことを感じた。
それまではあまりプリンスのカバーを積極的にはやってなかったが(Purple Rainぐらいだろうか)、
今ではプリンスのトリビュートバンドも年に数回ライブをやっている。
あと15年でも20年でも最前線で活躍したであろうプリンスを失ったのは本当に残念でならないが、
同じ時代を生きることができたこと、すごい音楽をたくさん残してくれたことは本当に感謝の気持ちでいっぱいだ。

プリンスはMTV時代のヒットメイカーなので映像も多く、この時期は映画にも積極的だった。このアルバム自体、映画版とのセットのようなものだ。
これはぜひDVDやBlu-rayで観て欲しいし、機会があれば映画館の大きなスクリーン、大音量で体験することを強くオススメする。
自分も数年前(プリンスが亡くなったあと)、立川のシネマシティで爆音上映でオールスタンディングでライブのように楽しんだ。


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