iMac延命化計画〜目指せ爆速!
①きっかけ
きっかけは、何と言っても今使っているiMac(2017,21.5インチモデル)があまりにも遅くなってきたからだ。システム起動に5分以上かかり、おまけにようやく起動してもしばらくはアプリが全く反応しない。特に辛かったのはメインIMであるGoogle日本語入力がまともに動かなかったことで、のろいのは勿論のこと、日本語入力時にしばしば半角英字のゴミが発生し、ひどくなると「日本語変換エンジンが反応しません。再起動して下さい」というエラーメッセージが出てしまう。再起動といっても、Google日本語入力だけ再起動する訳にいかないから、システム毎再起動することになる。
そんなに遅いのは、CPUが貧弱なせいもあるだろうが、なによりHDDモデルであることが原因と思われた。それに購入以来一度もクリーンインストールせずに、システムアップデートだけしてきたから、ファイルのフラグメント化が相当ひどくなっていることも原因だろう。
これはなんとかしないと、使っていてもストレス溜まる。何回か、キレそうになったこともあった。
②手段を模索
最終手段としてはMacの買い替えしかない。しかし、買い替えるとなるとそれだけの軍資金が必要だ。結構コスパの悪いiMacは止めてMac mini+安物のモニタという組み合わせはどうか?と思った。しかし、メルカリでMac miniを漁ってみると、結構高い。しかも2017年以前のモデルが多く、それでは何をやっているのか判らなくなる。
まあ起動ディスクがHDDでなくてSSDのを買えばいいのだがそうなると微妙に高い。とてもじゃないが、M1、M2モデルなんて無理。
さらにモニタのほうでも誤算があった。流石に中古のモニタというのは嫌だったので、これは新品でAmazonでモニタを物色したのだが、やはり安いのは中華製ノーブランドばかり。国内メーカーになると、なんだかんだで10000円くらいする。中古Mac miniと合わせると、50000円では済みそうにない。これはちょっと痛い。
買うにはそれなりに貯金しなければならないが、もうこれ以上のろいiMacを使いたくない。
③外付けSSD案
ということで、先行き詰んだ訳だがそこへ援軍が現れた。某Mac系のLINEオープンチャットに参加していたのだが、そこに私とおなじく古いiMacが遅い、と嘆いていた人が現れた。それに対して親切な人が「外付けSSDを買って、それにシステムインストールしたら速いですよ」と返事していた。その手があったか!その発想はなかったわ。
とりあえずその線で検討してみることにしたが、そもそも外付けSSDってどのぐらいするもんなの?ということでAmazonさんにお伺いをたててみる。中華製のノーブランドやら怪しげなブランドは避けて、ちゃんとしたメーカーの国内品で探してみると、1TBだと10000円超える。でもシステム入れるだけなら1TBも要らんか、今使っているiMacの内蔵HDDはどのぐらい使っていたっけ?と見てみると250GBくらいしか使っていない。これなら500GBで充分じゃん、その線で探してみるとおなじみBuffalo製ので6980円というのがあった。ふむ、いい線じゃね?
あと、使うとなるとやはり本体のUSBポートに直刺ししたいがそれをやると4つしかないUSBポートが埋まってしまう。読書会用のヘッドセットやらMagicTrackpad充電用のライトニングケーブルとかも刺したいから、1ポートは空けておかねばならぬ。となるとUSBハブも要るか、ついでにUSBハブも探してみるといろいろあって迷ったが、結局またもやBuffalo製の4ポートバスパワー方式2200円というのかあった。バスパワーというのがちょっと気になるが、繫ぐとすればTimeMachine用と音楽データ入れてるのと、外付けHDD2台だが、両方ともバスパワーでなくて自分用に電源取ってる奴だからUSBハブはバスパワーでも問題なかろう。
ということで、6980円+2200円=918O円、10000円以内で済む。まあどれぐらい速くなるかは判らんが、遅くなるということはあるまい。10000円くらいなら試してみる価値はある。
ということで外付けSSD案で進めることにした。
④手順の検討
次に手順の検討である。事前作業としては、
a.最新の(今のiMacで最新のという意味。実は最新OSには置いてけぼりを食らっている)OSのインストーラをダウンロードしておく。
b.TimeMachineを「自動でバックアップ取る」から「手動でバックアップ取る」に変更。念のため内蔵HDD以外のボリュームはバックアップ対象から外しておく(データ移行するときにややこしくなりそうだから)。
c.AppleIDのパスワードが記憶してる分で正しいかどうかいまいちおぼつかないので、いったんサインアウトして再びサインインしてパスワードを確認。記憶しているのと違った場合はパスワードの変更を行う。
d.必要材料、即ち外付けSSDとUSBハブの調達。
くらいか。あとは当日作業として、
e.いったん電源落としてUSBハブ刺して、外付けHDD2台をUSBハブ経由に繋ぎかえて再び電源入れて問題ないことを確認。
f.TimeMachineで内蔵HDDのバックアップ取る。
g.外付けSSDを刺して、ディスクユーティリティ起動して外付けSSDをMacOS起動ディスク用に初期化。
h.アプリケーション内にある、最新OSのインストーラを起動して、外付けSSDにシステムインストール。
i.システム開始作業として、言語の選択、Wi-Fi接続、AppleIDサインインなどを行う(予定)。
j.TimeMachineからデータ移行。
k.再起動(たぶん何回か)して外付けSSDからシステム起動されるのを確認。
l.システム設定で、「起動ディスク」を外付けSSDにする。TimeMachineの設定を変更。
くらいが考えられる。
⑤必要品調達
とりあえず、外付けSSD https://www.amazon.co.jp/gp/product/B094VW8Y87/ref=ppx_yo_dt_b_asin_title_o00_s00?ie=UTF8&th=1 とUSBハブ https://www.amazon.co.jp/gp/product/B09922RYBK/ref=ppx_yo_dt_b_asin_title_o00_s01?ie=UTF8&psc=1 をAmazonでポチッとを注文。
全然関係ないけど、ZOOM会議で使っていたヘッドセット(エレコム製の安物)が派手にぶっ壊れたので、ついでにオーテク製のヘッドセット https://www.amazon.co.jp/gp/product/B0989HTQ32/ref=ppx_yo_dt_b_asin_title_o00_s01?ie=UTF8&th=1も一緒に注文。
⑥事前作業〜完了まで
a.OSX最新のインストーラをダウンロードは意外に手間がかかった。最初Appleのホームページ探して、サポートのとこにはなかったので、Appleストア行ったら本物の最新(最新すぎてうちのiMacにはインストールできない奴)しかなかった。あれ?過去のOSXもダウンロードできるはずだが?と探したあげく、AppleストアではなくAppストアだと気づく(ややこしいんだよ!もう…)。
Appストア行って、なんとかmac OS Ventura 13.6.4を発見してダウンロード。なんだかんだで30分以上かかった。ダウンロード終了後、アプリケーションフォルダにインストーラが追加されているのを追加。本当はUSBメモリにインストーラを入れて起動可能のも作っておくと万が一の時便利なんだが手順がちとややこしいのでまた後に回す。まあしばらくはiMacの内蔵HDDもそのままにしておくつもりなんで、いざという時はそっちから起動かければよい。
b.TimeMacineのバックアップ設定を自動から手動に変える。同時にオプションの「バックアップ対象外」に外付けHDDその2(音楽データ入れてる奴)を追加。
c.AppleIDのパスワード確認。システム設定のAppleIDで、サインアウトする。なんか、異様に時間がかかったので、イライラしながら待つが一向に終わらない。これはいくらなんでも変なので、いったんキャンセル。見てみるとサインアウト出来てないみたい。再度サインアウトかけたら一瞬で終わった。なんなんださっきのは。
さてサインインしようとしたが、今度はシステム設定のAppleIDのところにサインインというのが出てこない。なんでや?と思って調べたがどこにもない。こんなときの頼り綱、いったんシステム終了して再度起動するとなんとかサインインの項目が出てきた。やっぱり完全にサインアウト出来てなかったようだ。
早速サインインする。AppleIDを入れて、パスワードは記憶にあるものを入れたがエラーではじかれる。念のためもう一回やるがまたもエラー。やっぱり記憶にある(というかそうなっているべき)パスワードとは違うパスワードになっているみたいなので、「パスワードを忘お忘れですか?」をクリックして正しいパスワードに変えておく。
d.必要品の調達は⑤で実施済み。
ということで事前作業完了。
⑦本番〜OSインストール
e-1.まず本番作業をいつ行うかだが、ものの調達して届く予定は2月18日の日曜日なのだが、いつ届くかが判らない。午前中に来たら、午後から行おう。午後にずれ込むようなら月曜以降にずれこむが、平日はちょっとスケジュール的に厳しいので、実際は3連休前日の木曜日になりそうだ。
e-2.ということで、調達品を待つ。一方は朝一番8時に来たが、もう一方(どっちがどっちだか忘れた)、はなかなか来ない。結局なんとか午前中に滑り込みで来た。目論見どおり今日、本番作業をやってしまうことにする。
e-3.いったんiMacの電源落として、USBハブをiMacに差し込み、逆に外付けHDD2台を本体からUSBハブに繋ぎ変えて、再度システム起動する。起動後、外付けHDD2台がちゃんと認識されていることを確認した。問題なし。
f.TimeMachineで内蔵HDDのバックアップを取る。20分くらいかかったが無事終了。
g.いよいよ外付けSSDを開封する。思ったより小さい。こんなんで500GBも入っているのか?まあUSBメモリサイズで1Tとかもあるけど。
早速iMacのUSBポートに刺してみる。同時にディスクユーティリティが起動される。外付けSSDを選択して、「消去」を選択してみると、フォーマットの選択をする画面が出てきた。あれ、フォーマットタイプの選択と一緒に「方式」というのも選ぶはずでは?しかしそんな選択肢は出てこない。事前に調べた時には、方式でGUIなんとかというのを選ぶ、というはずだったのだが…。
とりあえずそのままフォーマットしてみる。普通に終わった。しかしシステム情報で見てみると、通常の外付けボリュームとなっていて、ブート可能なボリュームにはなっていないようだ。なんで?
再度調べてみると、ウェブ情報ではFinderを起動して、「移動」からアプリケーションフォルダを開いて、その中のディスクユーティリティを選択する、となっている。自分は、Finderを経由せずにアプリケーションフォルダを直接開いて、ディスクユーティリティを起動したのだが、なんか違いがあるのか?しかし違っているのはそれだけだ。
頭をかしげながらも、ウェブに書いてあった通りにFinder経由でアプリケーションフォルダを開いてそこからディスクユーティリティを起動して、また外付けSSDを選んで「消去」をクリックすると、あっなんということだ。ちゃんと「方式」が出てきた!なにが違うのかよく判らないが、とりあえず「フォーマット」をAPFS、「方式をGUIパーティションマップ」にして初期化する。その後システム情報で見てみると今度はブート可能なボリュームとなっている。なんとか成功。
h.いよいよシステムインストール。アプリケーションフォルダを開いて、あらかじめダウンロードしておいたMacOS Ventura 16.6.4を起動。インストール先を選択する画面が出てくるので、外付けSSDを選んで実行。無事インストール開始。え〜と、どのぐらい時間がかかったか忘れてしまったが、そんなにびっくりする数字でもなかった。むしろ予想より短かった。これはやはり外付けSSDならではのI/Oの速さならではだろう。ということでシステムインストールも終了。
i.システムインストール後、いよいよセットアップに移る。最初に言語選択画面。ここは既に「日本語」になっていたのでそのまま次へ。続いてWi-Fi接続。これは通常通り、Wi-Fi一覧画面からうちのWi-Fiを選んでパスワード入力して無事完了。
続いてAppleIDへのサインイン。AppleIDを入力して、⑥―c.で変更しておいたパスワードを入力。無事サインイン成功。
という訳でセットアップも無事終了(確かそのはず。まだステップがあったかも知れないが覚えていない)。
⑧データ移行
さて最後にデータ移行。TimeMachineからデータ移行…のはずだったんだが、データ移行画面では内蔵HDDからの移行も可能だった。こっちの方が単純でいいや、と思ってそっちを選択。誤った選択だったかも知れないのだが…。
データ移行開始して、いきなり残り時間が270時間というとんでもない数字になっている!まあ、今までの経験からすぐに数字が減るだろう、と思っていた。残り100時間くらいまでは順調に減っていたのだが、その辺で残り時間がぴたっと止まってしまう。データ転送速度が、最初のうち50MB/秒くらいだったのだが、だんだん少ない数字になっていく。20MB…10MB…5MB…。
こうなるとデータ転送の残り時間も減るのではなく増えていく始末。う〜ん、これはTimeMachineからの移行の方が速かったかも知れんね、と思ったが今更引き返すのもアホらしい。しかたなしにそのまま続ける。そのうち時刻は23時を回った。残り時間はまだ70時間くらい残っている。これは朝までかかりそうだ、いや朝までくらいならともかく、あと1日くらいかかるかも知れない。う〜む、明日の夜読書会があるんだがそれまでに終わるか知らん。どっちにしろ、このままデータ移行画面を見つめていても仕方ないので、風呂入ってどうなるかなあ、と思いながら寝る。
⑨ようやく完了。結果は?
次の日、システム起動音で目が覚めた。時計を見ると7時。8時間くらいかかったことになる。たかが260GBでそんなに時間がかかるとは…。Wi-Fi経由だし、ファイルのフラグメント化も相当進んでいたんだろうな。
即使ってみる、という訳にはいかなかった。最初のシステム起動後には、何回か再起動がかかる。何回だった覚えていないが、4回ぐらいはかかったような気がする。
それが終わってようやく使える状態になった。試しにアプリを起動してみると、は、速い!ジャンプ2回ぐらいで起動する。以前は10回以上かかっていたから大きく変わった。次に日本語入力を試してみると、以前はシステム起動後、最初はまともに動かなかったのが、即変換される。これでストレスなく使えそうだ。とりあえずは大成功と言っていいか。
作業所へ行く時間が迫ってきたので、後ろ髪を引かれるような思いで家を出る…まえにシステム終了を試してみる。以前はアプリがなかなか終わってくれなくて、仕方無しに強制終了させたりする必要があったのだが、今はLINEが終わらなかった、というメッセージが出たものの、次の瞬間にはLINEも終了。他のアプリも続々と終了。ただ一つ、ミュージック.appだけが30秒くらい抵抗していたが無事終了してその後10数秒でシステム全体も終了。速いなあ、後はシステム起動にどのくらい時間がかかるかだが、それは帰宅してから確認しよう、ということで家を出る。
帰宅して、今度はシステム起動のチェックだ。電源入れるが、そんなに速いという感じはないなあ、この辺はファイルのI/OよりもCPUの速度に依存するのかな?まあ、これくらいなら特にストレスは感じない。今まではシステム終了とシステム起動する速度(ていうか遅さ)にめげて通常は立ち上っぱなし(本当はスリープさせればいいのだが、何故かスリープさせても30秒くらい後にゾンビの如く勝手にスリープ解除されてしまうのだ。これだけは直らなかった)で週末だけ電源断していたのだが、この程度の速さなら毎日システム終了と起動しても苦にならない。毎日システム終了させたほうがいいので、今後はそうしよう。
ということで、iMac延命化計画は無事終了しました。
⑩総合判断
結果的にストレスなくパソコンを使うことが出来るようになった!コスト1万円ぐらいだから、大成功と言っていいだろう。これでiMacももうしばらく使えそうだ。
ひとしきり使った後で、外付けSSDの使用容量を見ると、400GB近く使っている。う〜ん、やっぱり1TBのにすれば良かったかなあ…。まあシステムだけだから、そんなに急激に増えることもないだろう。
ということで、これにて完了。
完
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