「仕事一筋」「仕事熱心」とは① ~【「自分」ー「仕事」=ゼロ】の人は「仕事一筋」「仕事熱心」なのか~

私は、今の会社に勤めるようになってから、

昼食の休憩時に食堂で2人の社員の方と一緒に食事をしています。

最初の頃は、よく話をしたものでした。

しかし、今は残念ながら私抜きで2人で話をしている事が多いです。

私自身にも問題があるのでしょうが、

それを承知の上で、私はあえて話に加わらないようにしています。

それは、2人は仕事の話しかしていないからです。


決して、昼食の休憩時に仕事の話をする事自体はおかしい事ではありません。

午前中はこんな作業があって大変だったとか、

こんな人と会ったとか、

少し触れるぐらいなら、良いでしょう。

しかし、この2人のされている仕事の話は、

業務そのものの話です。

「朝頼んでた報告書はできたか」

「明日持っていく書類は揃ったか」

しまいには、

「今日までに、あの書類作っといて」

と業務指示までやっています。

私もその時に、その人から業務指示を受けた事があります。

その2時間ほど後「あの書類できた?」と聞かれてしまいました。

休憩中だった上に、食堂にまでメモ書きを持って行く必要はないと思っていたため、

メモを取ることもできず、私はその業務指示を忘れていたのでした。

正直に「すみません、忘れていました」と伝えたところ、

「あの時、やれって言ったやろ!」と怒られました。

「なんで休憩中に、業務指示するんだ」と思った私は、

それ以来、あえて話に加わらないようにしています。


皆さんの身近な方にも、

こうした会社人間の方はいるのではないでしょうか。

朝礼などでスピーチの時間になると、

この人はいつも決まって仕事の話しかしない人。

新人が入ってくると、1人の人間として見ておらず、

「仕事ができるかどうか」でしか、その人を判断していない人。

何か仕事を依頼するとき、

「仕事だから、やるのが当然」という言葉遣いになっている人。

どんな理不尽な要求であっても「仕事だから」。

「仕事だから」の魔法の一言で、

何を言ってもやっても許されると思っている人。

こんな人は、少なくないように思います。


決して、今日がニートの日だからと言って、

仕事ができなくても良いと言いたいのではありません。

手を抜いて良いと言っているのではありません。

私は、疑問に思っているのです。

「仕事一筋」とか「仕事熱心」という言葉があります。

「仕事一筋」「仕事熱心」という言葉は、

仕事の事しか、考えていない人。

それこそ、この人から仕事をとったら何も残らない人。

「自分」ー「仕事」=ゼロの人。

仕事以外に、物差しがない人。判断基準がない人。

そんな人を、「仕事一筋」「仕事熱心」というのでしょうか?


私はそうは思いません。

最後にドラッカーの言葉を紹介して、

次回から続きを書いていきたいと思います。

「えてして会社は自らの経営幹部に対し、

 会社を生活の中心に据えることを期待する。

 しかし仕事オンリーの人たちは視野が狭くなる。

 会社だけが人生であるために会社にしがみつく」

(「現代の経営」ピーター・ドラッカー)


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