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目覚めのプロセス#1〜気づきのはじまり1

最初に、どのような記事を書いていこうかと、ずいぶん迷っていくつか下書きをしていましたが、なかなかまとまらなかったので、まずは自分の目覚めのプロセスがはじまった、最初の経験から書いていくことにしました。

自我が作り出したドラマ。

私に大きく転機が訪れたのは90年代後半の頃でした。もちろん当時の私は自我の塊、ごりっごりの3次元世界にいました。当時の私の姿を思い出すと、とても重たくて密度の詰まった石のような塊に見えます。

私は、29歳で結婚しましたが、結婚してまもなく「(二人なのに)寂しい。」と感じるようになりました。そしてパートナーがいるのに寂しいのは「相手が自分をちゃんと愛してくれていないからだ」と思っていました。なので、常に相手に愛を要求し愛を確かめるくれくれ星人が当時の私でした。そう、当時の私は結婚はふたりで作りあげていくものという気持ちも全くなく、結婚についてちゃんと考えたことすらなかったのです。やぁ〜、本当にびっくりするくらいのレベルの低さでした(笑)。結婚というイベントの新鮮さもひととおり過ぎてからしばらくすると、夫の欠点が目につきはじめます。自分の心の闇を夫に投影しはじめたのですね。そうこうしているうちに夫の浮気が発覚して、やっぱりそうだったんだ。自分が寂しいのも、この結婚がうまくいかないのも、すべては夫のせいだ!という、あきらかな証拠を手に入れました。それはもう自我は大興奮ですよね。おかげさまで家庭は大変なことになりました(笑)。自分は夫の浮気のおかげで完全に被害者になれた訳です。自分が正義で相手が悪だから怖いもの無しな訳です。そしてやっぱり自分の思った通りだった。というねじ曲がった自己肯定感もプラスで持てた訳で、私の自我は天下無敵になりました(笑)。

そこからは毎日吹き出してくる怒り、憎しみ、疑念などの感情に完全にとりつかれた状態になり、ほとんど日々イタコ状態でした。常に私は夫を責めて責めて責めて責め続ける状況で、まさに修羅場と化しました。今思い出すと、すごかったな〜〜...。となかば笑えてしまう訳ですが、当時私の作り出したこのドラマの渦中にいた夫には、本当に本当に申し訳なく思います。が、彼自身の中にも、もともとあったトラウマがこの修羅場を引き寄せたという側面もあります。彼はTVドラマで修羅場のシーンになるとチャンネルを変えてしまうほど、修羅場を恐れている何かの心の傷を持っていた人でした。本当に宇宙のしくみというか、うまくできています。どちらにも何かの学びは必ず用意されているのですよね。とにかく、この時に私がとりつかれていたエネルギーは本当に凄かったですから、とうとう夫は喘息の発作が起きて倒れてしまいました。

自分が燃やされる夢を見た。

さすがに自分も噴出しつづける自我の嵐に心身ともに疲れ果てました。多分それまでの人生で積み重なってきた重たい感情も含めて一旦この時に出し切ったのだと思います。そうしてまずは「人(相手)を変えるのは不可能なんだな。」というある意味、その頃の私にとって必要だった悟りを得ました(笑)。つまり外の世界、自分以外の相手を変えることに躍起になっていた自我がちょっとあきらめはじめ、怒りに飲み込まれていた自分が、やっと怒りからちょっと距離を置けるようになりはじめたのです。

そうして「そもそも愛ってなんだろう?愛するってどういうことなのか?」という問いが頭の中で繰り返されるようになりました。その答えを知りたくて図書館に通うようになり、それまで小説くらいしか読んだことがなかった私が毎日、心理学や精神世界の本を何冊も山のように借りてきては読みふけり自問自答の日々を過ごすようになりました。初めてバシャールの本と出会ったのもこの頃だったと思います。

またこの頃はまだインターネットなどなくてパソコン通信という懐かしい時代だったのですが、その中のフォーラムで、結婚や夫の浮気で同じような悩みを抱えていた人たちと出会って、その中の一人の女性と毎日のようにメールでお互いの心のうちを話はじめました。この毎日自分をさらけ出して相手に聞いてもらうことはカウンセリングと同じ効果があったと思います。ネット上で知り合った何の利害関係もない相手だったのでお互いに気持ちを曝け出すことができました。こうして自分自身を見つめ直しはじめ、癒しのプロセスを歩みはじめた頃、ある日自分がお棺の中に入っていて焼かれる不思議な夢を観ました。その映像は今でも思い出せるほどリアルで、そして炎に囲まれている自分はとても穏やかな気持ちでした。

そんな矢先に、隣ですっかり放置され、心身ともに疲れ果てた夫から「一緒に暮らすのはもう無理」と言われ、離婚を前提とした別居となりました。まさに目覚めのために用意した自分のドラマが、ひとつクリアになって終わったのですね。

(つづく)


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